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半妖としての宿命
「夜月!」
登校中、わたしはいつもの黒髪を見つけて手を振る。
気づいた夜月は力無い微笑みを浮かべて
わたしに手を振りかえしてきた。
あれ?
「華恋、おはよう」
「おはよう。……夜月、なんか元気ないね?」
顔色がいつもより悪いし目の下にはどんよりした
クマまでできてる。
「……そんなことはないよ」
「そんなことあるよっ。
もしかして、また怪異討伐で無理して熱出したの?」
「華恋……俺をいくつだと思ってる。もう18だぞ」
堪えきれないように笑う夜月に、
ちょっとホッとする。
でも、それならなんで……。
夜月はわたしの心の内を見透かしたかのように
ため息をついてわたしを見つめた。
「昨日の会議でちょっと疲れただけだ。
心配をかけてごめんな、華恋」
優しく頭を撫でるわたしの幼馴染は
やっぱりカッコいい。
ゆるんだ顔がバレていませんように。
「会議があるって言ってたもんね、
何の会議だったの?」
「それは……」
夜月が立ち止まり、じっとわたしを見つめる。
「?」
ふっと視線を逸らした夜月はニコッと笑った。
「最近、大妖怪がウロついてるって情報が寄せられてるのを華恋も知ってるだろう?その件について
話し合いをしたんだよ」
なんか誤魔化されてるような気がするのは
気のせいかな?




