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夢のような

 夢にまで見た、夢のような美女と一夜を共にできることなった男は有頂天になっていた。

 しかも夢のような酔い心地の酒、夢でしか見たことがないような豪華な食事も用意されている。

 いまは金ならいくらでも手元にある。美酒も美女も美食もいくらでも楽しめた。

 男はいい気分だった。



 翌朝になり男は頭を抱えていた。

「ああ、あの出来事が夢であれば良いのに」

 夢心地の夜は過ぎ去り、男の前に残ったのは会社の金を使い込んだという事実だけだった。

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