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月光の傘

作者: 黒森 冬炎

小雪(シャオシュエ)は露店で傘を買った。すると後ろから声がした。振り向くと、柔らかく頷く総髪の青年がいる。唐代の貴人のような装いだ。小雪は促されて傘を開く。


「わあっ」


傘から金色の花びらのような光が空へと昇る。光は渦巻き、雲を払う。


青年は無言で傘に手を添えた。小雪が青年を見上げた時、ふたりは星空の中にいた。月が明るく照っている。貴人の裾が翻る。


やがて優雅に降りたったのは、川辺の岩棚。貴人は甘く囁く。


「千年、この時を待っていました」

「えっ、千歳」


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― 新着の感想 ―
[良い点] ぷっ(^o^) すっかりロマンチックに酔っていましたら、なんたるツッコミ! でも、恋愛対象にするなら歳は重要案件ですよね(^O^;) 切れ味よくて面白かったです!
[良い点] どうやら総髪の青年は千年間の意識と記憶とを途切れずに維持しているみたいですね。 時間を越えた愛は実にロマンチックですが、御互いの時間感覚を分かり合うには双方で努力が必要になりそうです。
[良い点] 「えっ、千歳」 ⇧ なんとまぁ切れ味のよい事でしょう。 [一言] 今回の企画には作品投稿できず なんとも悔しいかぎり こーゆーの書きたかったぁよぉお( ;∀;)
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