表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

オーバーフロー

作者: 尚文産商堂

明らかにボンッという音が聞こえた、気がした。

何事か、と振り返って思わず確認をすると、そこにはふらふらと頭を左右に揺らしている幼馴染の姿があった。

「おい、大丈夫か」

自習室の中で、俺は彼女へと小声で話しかける。

定期テスト直前で詰め込み勉強真っ盛りの中、さすがに限界が来たようだ。

時間も午後5時を過ぎてきていて、そろそろ引き上げ時期かもしれない。

「帰るか」

一言耳打ちするとうんうんと彼女はうなづいてくれた。

荷物を簡単にまとめると、高校の一室にある自習室から二人連れだって出る。

もう夕日もすっかりと真っ赤になっていて、からからと扉を閉める。

てくてく歩きつつも彼女はごめんねとつぶやいてきた。

「なに、今日は頃合いさ」

そう言って俺は彼女の頭をポンポンと触れた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ