30_名推理
「援軍が来ない可能性に賭けようと思ってんだ」
ラン「援軍が来ない可能性に賭ける?」
セキ「そうだ」
リョク「頭誰かに殴られでもしたか?」
セキ「真面目に言ってんだよ。もし本気で国を守ろうとするなら、俺たちが来る前にあの城を落としときゃいいじゃねえか」
ラン「それはそうだけど……」
リョク「ではこのまま〈土の国〉は叩かれるのを待つと?」
セキ「いや、俺たちが国を移動させたようにあいつらも国を移動させるんじゃねえかなって」
リョク「は?」
セキ「今回俺らが来る前に城を落とさなかったのは、戦うため。つまり単なる時間稼ぎをしたかったんじゃないか?」
リョク「〈月の国〉を助けに行くのを阻止するためと?」
セキ「そういうことだ。だから俺らはこの3つの城を落としたら、〈月の国〉を救いに行く」
ラン「王子様に許可を取らないで大丈夫なの?」
セキ「よくないかもしれねえが、俺らがここまで生きてこれたのは〈月の国〉のおかげなんだ」
ラン「それはそうね」
セキ「さ、ここからが大事だ。全滅しなきゃ大丈夫ってなったらどのくらいでこの城を落とせる?」
リョク「恐らく10分もあればすぐに」
ラン「10分以内で城を落とす?」
セキ「十分だ。実行するぞ」




