25_作戦の漏洩
「俺は『バンショウ』が裏切ったんだと思ってる」
ビャクキョウの口から思いがけない発言が聞こえてきた。
日向「『バンショウ』が裏切ってる可能性がある? 一体何を言ってるんだ」
ビャクキョウ「仲間を殺すのを躊躇ってた奴が、急に100人だけで敵陣に乗り込むと思うか?」
日向はその言葉を理解した。
確かに『バンショウ』はその場の雰囲気で実行に移すような奴ではなかった。
少なくとも、100人で敵陣に乗り込むときは俺やビャクキョウに確認を取るだろう。
ビャクキョウ「それだけじゃねえ。なんで俺らが来たのに〈日〉女王が迎えに来ないんだ」
シソ「もしかして『バンショウ』に連れていかれたってこと?」
ビャクキョウ「連れていかれただけだといいな。最悪の場合殺されてるぞ」
今までにないほどこの場は暗い雰囲気になっている。
それはそうだろう。
信頼していた仲間に裏切られ、今まで〈日の国〉を守っていた女王の命が危ないのだ。
ビャクキョウ「ほんとにまずいことになってきた」
日向「ここからどうすんだ?」
ビャクキョウ「取り合えずさっきも言ったように、『セキ』たちに〈土の国〉中央の城を取ってもらう。そこから挟撃するぞ」
そしてビャクキョウはビャクキョウらしくない発言をした。
「申し訳ないがほぼこれは負け戦だ」




