11_作戦の失敗
仲間が王様を殺した。
日向が仲間を殺した。
日向「聞いてくれ。俺たちはお前ら〈日の国〉の味方だ。俺らの仲間が必死になって今〈火の国〉の奴らと戦っている。そいつらのためにもお前らは逃げないといけねえ。わかったか? わかったなら走れええええええ」
一同「おおおおおおおお」
〈日の国〉の兵士や民は一瞬困惑したが、日向を敵を殺してくれた命の恩人だと理解し従った。
もう少しで外に出れる。
日向たちは堀を登っていった。
だが、登った先にあったのは先に堀を登っていた大量の〈日の国〉の兵や民の死体だった。
日向「なぜだ。なぜこんなに死体がある?」
シソ「全員綺麗に殺されてるわね」
ビャクキョウ「多分敵に対策されてたんだろうな」
日向「『チンピ』が俺らを裏切ったのか?」
ビャクキョウ「いやこれは相手の読みが当たっただけだろう」
???「お前らは突っ込んでこないのか」
日向「誰だ!」
???「俺は〈火の国〉所属の南の城門攻略を任されている指揮官だ」
日向「なぜこの作戦が分かった?
〈日〉指揮官「なんだか妙だと思ったんだよ。西の門を開けて逃げていくという一手は〈日の国〉からすれば詰みの一手。そこまで〈日の国〉も廃れてはないだろうとな」
シソ「やっぱり『チンピ』が裏切ったわけではなかったみたいね。
日向「ここからは俺と『シソ』と『バンショウ』そして戦える兵士だけで行く。それ以外は一旦後退し、俺らが勝つのを待っておいてくれ」
ビャクキョウ「おう、頑張れよ」
敵の数はおよそ3000。
日向たちの10倍はいた。
敵は日向たちをすぐに殺してしまおうと考えたのか、弓兵が盾兵よりも前に出ていた。
日向「あそこまで到達出来ればまだなんとかなるぞ。『バンショウ』お前が盾を構えて先陣を切ってくれるか?」
バンショウ「ここまで来て私まで裏切るとかありませんよね? いいですよ。任せてください」
一番体の大きい『バンショウ』を先頭に日向たちは敵に向かって走っていった。




