表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

短編1 前半

一作目前半です

狭い知見と一部の人に怒られかねない描写で構成されていますが、どうか許してください。

それでもいい方はぜひこの拙作を読んでいってください







 ふと気がつくと俺はさまざまな光の中にいた。

赤、青、緑等様々なきらびやかな色の中にいた。


ピカピカと眩しすぎるくらいの中にいる訳だが、同時に辺りは真逆のまっ暗闇だ。

なんならむしろ、その眩しさが映えてちょうどいいくらいだろう。


 その後、少しの間思わず目を奪われていたが、肌を刺す寒さと、それを防いでいるモコモコの服、マフラー、頭のニット帽という重装備が俺の体を包んでいることに気づいた。


そこまで気づいてようやくなんでここにいるのか、今何してるのかを思い出して、思わず

「ああ、そっか、そうだった」と口に出していた。



(そうだ、今、俺はイルミネーションで有名な観光地に来ているんだった。)


それを思い出してからふと周りを見渡した。


 辺りには富士山や桜、クリスマスツリーなんかがきれいにデコレーションされていた。全部全部ほんとに綺麗で、寒さで耳が痛いくらいだと言うのにそれも忘れるほどに見とれていた。

(あー、ほんっと綺麗なのなー)

そんなことを思いながら俺はある人を待っていた。


…まぁそもそもがそもそも、今日はクリスマス。

こんな日にわざわざたっったひとりぽっちでこんなイルミネーションの名所なんかに足を運んでみたりしたら、あんまり悲しさや虚しさが溢れちゃって

「リア充爆発しろよぉ!」

とか言ってキ○ークイーンなんかを欲しがりだしてしまう。もし今年1人だったらしてた、多分!









…それはさておいて。


俺は今回一人でここに来ている訳では無い。


 俺一人ではなくもう1人と待ち合わせしているのだ。

それがーー

「あ、見つけた!」





ーー噂をすれば、だ。






女性の声が聞こえてくる。


そして、それと同時にこちらへと走ってくる足音もまた、近づいてくるようだ。

少し待ち合わせ時間より遅いからか、ちょっと小走りで向かってきているように思う。


今日、待ち合わせをしたYさんだ。









ーー正直今でも信じられない気分でいっぱいだ。

まさか、自分に()()が出来るだなんて。




そう、彼女だ。

しかも、会社でもみんなのマドンナであるYさんとお付き合いできる関係となれているということが本当に信じられない。

多分、まともにその事を考えると今でも涙ぐんでしまうだろう。


 



 そんな嬉しさを声に乗せながら、

「Yさん!?僕です!Iで……す……?………ぇ?」

















たしかに聞き間違いではなかった。
















小走りだったというところもまた、間違いではなかった。











ではなぜ疑問形なのか?







それはこちらへと走ってきた人物、それだけが変わっていたからだ。


よりにもよって一番変わってはいけないところが、だ。

 





 不幸はそれだけでは無い。

その人物というのが、これまたいっちばん会いたくないようなやつだった。

…なんなら一回目に遭遇した時のことも記憶から消し飛ばしてしまいたいくらいの…奴だ。

そいつは、そのままこちらへと近づくと

「ごめんねぇ?遅れるなんてぇ嫌だったんだけどねぇ?道路の渋滞が予想よりぃひどぉくてね?」

と、体をくねくねさせながら、話しかけてきた。












 一応、プロフィールを思い出してみる。




こいつは、S。




初対面の時にいきなり、俺のズボンを脱がせようとしてきて俺が半狂乱の状態に陥ったのを、周りが聞き付けて引き剥がすことでようやく止まった自重とかの言葉を知らない野獣みたいな()だ。



そう、こいつ、男だ。

女でも怖いのに男だった、ということだ。







…このトラウマをざっとまとめると

Sという野獣みたいな(同性愛者)が、俺の大事なもの(貞操)をあと一歩で盗んでいくところだった。ということになる。



…ほんとに理解不能だが、後で聞いた話によると(トラウマすぎて遭いに行けるわけがない)、一目見てタイプだった、とか言っていたらしい。









…怖…










今でも怖すぎるほんとに怖すぎる。

そんな、なんなら俺の中では恐怖の象徴みたいなやつが今、なんの冗談か、俺の前にいるというわけだ。








「今日ぉ、せっかくこんなお洒落な場所でぇ、あえたけどぉ、今顔をぉぉっ、合わせてるだけなのにもうシモの方は限界みたいぃぃぃぃっ!俺の家に来ない!?聖夜を楽しもう!!」





それを聞き終わる前に俺は全力で叫びながら逃げていた。




























その数十秒後に俺は追い詰められていた






「さあ、ようやくその気になってくれたみたいだし行きましょう?」





ああ、やばい









終わる









ツリーが、

遠ざかってく、ちょっと待って。待って待ってねぇちょっと待って!












































俺はその瞬間、ベッドから跳ね起きた。










あぇ?夢?

夢、だね?夢だよなあれ…?


うん、夢だ。

俺ん家だし。ベッド俺ん家のだし。

なら、



「よかったぁ〜〜。はぁ〜〜〜。」


あ〜〜〜!良かったぁ〜〜〜!


ああ、涙出てくる!背筋ゾッとしてる!

ほんっと良かった〜〜〜〜〜〜!















しばらく嬉しさと「よりにもよってなんであんな夢なんだよ!」という怒りを交互に感じながら数十分。

最っ悪の目覚めの後、ふと部屋の壁にある日めくりカレンダーを見てみると、

「あぁ、今日、クリスマスか」

12月25日と、そう、書いてあった。

不定期な更新となります


※あくまで夢の中です。そして夢じゃない部分も、まずいないだろう異常な人ということで書いています。それでも不快に思った方には本当に申し訳ございません。これ以外にも書いていこうと思っているのでそちらも覗いて言ってくれると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ