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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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知らないうちに犯罪をしてしまうことがある

前回のあらすじ

新章”マキナ・シスターズ編“開幕!


「・・・前回のあらすじは?」

ヴィザルがマキナと一緒にゲルドがいる工場に行っていた頃


「まさか、マキナがヴィザルに恋するとは。」

「そうなんですか?」

「あぁ、あれは間違いなく恋よ。」


サリア達が恋愛(?)談義をしているとロビーに大勢の衛兵達が入ってきた。


「え?誰?」

「衛兵か。」

「衛兵?」

「主に国の守りをしている兵士のことだ。警察と違って滅多に出ることはないはずだが?」


ケンが説明していると衛兵の隊長らしき男がサリア達の前にきた。


「お前がアイアンガイアのサリアだな?」

「そうだけどなに?」

「お前を重要文化財不正略取の容疑で逮捕する。」


そう言って隊長はいきなりサリアに手錠をかけた。


「!」

「待ってください!サリアさんがなんでいきなり!?」

「そうよ!サリアは結構ヤバいことしているけど逮捕される筋合いはないわ!」

「エウリア、それ全然フォローになってない。」


文句を言うエウリア達。ケンがサリアと隊長の間に入って質問した。


「お前、さっき不正略取って言ったな。なら何を取ったのかを教えるべきだ。」

「シュルポスの遺産と呼ばれるアンドロイドだ。」

「!」


隊長の答えにケン達は動揺した。心当たりがあるからだ。隊長達がサリアを連れて行こうとしたところにヴィザルとマキナが帰ってきた。

そして、今に至る。


「それってまさか・・・」

「あぁ、マキナを盗んだ罪ということになってるらしいな。」

「そう言うことだ。さあ、早く盗んだそいつをこちらに渡すように。」


隊長がマキナに手を伸ばそうとすると間にジルフレイムが割り込んできた。


「何かと思えばいきなりな逮捕ね。そこは普通、裁判所に盗難届と逮捕状を請求してから逮捕するところよ。」

「我々はそんな手間無しで逮捕する権限がある。」

「誰の命令?」

「一警察に話す必要は無い。」


ジルフレイムと隊長が言い争っていたのをサリアは黙って見ていた。すると、今度は野次馬の中からレザニアがやってきた。


「騒がしい思ったらサリアがまた何かやらかしたのかい?」

「でも今回は言うほどサリアさんは悪くないと思いますよ。」

「そうなのかい?」

「はい。」


レザニアの後から来たフィルディオがサリアを弁明する。しかし、隊長は全く耳を貸そうとはしなかった。


「さっさとそれをこちらに渡してもらおうか。拒否すればアイアンガイア全員を逮捕することになる。」

「な!?」


隊長の発言にヴィザル達は動揺した。すると、その表情を見たマキナが隊長に近付いた。


「・・・分かりました。私が行けばいいのですか?」

「そうだ。物分かりがいいな。」

「マキナ!?」


ヴィザルがあわてて止めようとするが衛兵達に防がれた。それはケン達も同じだった。衛兵達はマキナとサリアを連れて行こうとする。


「待って!」

「・・・マスター。私はマスターのためなら自分を捨てることができます。私はそう作られましたから。」

「マキナ・・・」


ヴィザル達は連れていかれそうになるマキナとサリアを追いかけようとするとケンが止めた。


「ケンさん!」

「待て。おそらく国でも中枢に近い人間の指示だ。ここは耐えろ。サリアとマキナのためにも。」

「ケンさん・・・」


ケンに止められたヴィザルは黙って連れて行かれるのを見ていることしか出来なかった。

次回予告

連行されたサリアと連れ去られたマキナ。二人を救出するためにヴィザル達は究極の判断を下した。


「・・・二人を助けるためなら国を相手にします。」

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