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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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恋は盲目

前回のあらすじ

加◯茶さんが結婚と知った時は衝撃を受けた。


「全然、あらすじになっていませんが・・・」

ある日、マキナはゲルドがいる工場に来ていた。


「珍しいな。お前さんがこんなところにくるとは。」

「・・・質問があります。」

「なんだ?言ってみろ。」

「・・・マスターに対する謎の感情を教えてください。」

「・・・」


マキナの質問にゲルドは驚愕した。


「お前さん、あの小僧を見てどう思ったんだ?」

「・・・マスターを見ると胸が高鳴り、メス猫がマスターに近付くと何故か憤りを感じます。」

「それ・・・お前さん、それは恋心だな。」


ゲルドの回答にマキナは首を傾げた。


「・・・恋心?」

「あぁ、胸の高鳴りはあの小僧に対する好意、憤りは嫉妬ってところだろう。」

「・・・好意、嫉妬、恋心・・・私はどうすればいいでしょうか?」

「そうだな。いっそのこと小僧と交わればいいんじゃないか。」

「・・・交わりですか・・・」


翌日、ヴィザルが起きると布団の中にマキナが全裸で寄り添っていた。


「え・・・?」


ヴィザルが頭の中を真っ白にしているとサリアが入って来た。


「ヴィザルー、朝飯だ・・・よ・・・」

「・・・」


目と目が合う瞬間


「・・・私は何も見なかった。」

「待ってください!」


それからというもの、マキナはヴィザルにあーんしたり抱きついたりとスキンシップが過剰になっていた。


数日後


「どう言うことですか!?」


ヴィザルはゲルドに詰め寄っていた。その間もマキナはヴィザルに抱きついていた。


「まさか、本当に行動に移すとは。」

「何吹き込んだんですか!?」

「マキナがお前さんに恋しているって言ったらよ、恋はどうすればいいなんて言い出すからちょっとからかってみただけだ。」

「ゲルドさん・・・」


ヴィザルは頭を抱えた。そのままマキナを見るといつの間にか全裸になっていた。


「・・・なんでだよ!?なんでいきなり全裸になっているんですか!?何!?マキナに露出も強要したんですか!?」

「いや、そこまでは言ってないぞ。」

「・・・以前、脱げば人気が出ると言っていましたので。」

「カリスティさ~ん!」


ヴィザルは慌ててマキナに服を着させた。


「それで恋が何か分からないマキナにあんなことを吹き込んだと。」

「まぁな。だが不思議な話じゃないんだよ、恋心事態はな。前も言ったがこいつは人間と同じ脳がある。ってことは人間が感じることはこいつにも感じることができる。まぁ、まだ学習は足りないようだがな。」

「・・・マスター、私はどうすれば良いのでしょうか?」


マキナはシァイルュソョヌスュからお茶を受け取ると飲みながら質問した。


「サンキュー、シァイルュソョヌスュ。」

「相変わらず呼びづらい。・・・それでどうすれば良いって言われても今の僕は恋とか全然分からないからなぁ。」


ヴィザルもシァイルュソョヌスュからお茶をもらって飲みながら考えている。すると、ゲルドから提案がきた。


「折角だからキスしたらどうだ?」

「黙ってください、万年童貞。」

「最近のお前さん、きつすぎねぇか?けどキスの一つや二つ、最近の小僧共は結構するっていうらしいからやってみたらどうだ?」

「・・・やりましょう、マスター。」

「却下。」


マキナのキスを断るヴィザル。彼の顔は何かに怯えているようだった。


「あの・・・そういうのはまたの機会にということで・・・」

「・・・分かりました、マスター。」


ヴィザルとマキナはお辞儀をして帰ろうとした。すると、ゲルドがヴィザルを呼び止めて忠告した。


「小僧。気をつけろよ。マキナは人間に近い構造をしているが中身はアンドロイド。しかも、一人で一国の軍隊に匹敵する兵器だと言うことをな。」

「分かりました。ありがとうございます。」


二人はゲルドの工場を出た。そのまま、メタルバンドに帰っているとメタルバンドの前に大勢の衛兵達がいた。そして、その中心には手錠をかけられたサリアがいた。

次回予告

いつもの日常、いつものアイアンガイア。しかし、その日常は突如奪われた。


「新章開幕。お楽しみに!」

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