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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
95/406

有名人同士の結婚ってたまにファンを絶望させる時がある

前回のあらすじ

スポーツを小説で説明するのって凄く難しい


「あらすじで感想言わないでください。」

ある日、ヴィザルが一階に降りるとサリアがうつ伏せで絶望していた。


「何があったんですか!?」


絶望しているサリア。彼女の隣にはフィルディオがいた。ヴィザルがサリアに駆け寄ると何事かとヘルマやエウリアが降りてきた。ちなみに、クロア達はケンとヴァンガスの看病(?)をしていた。


「何があったの?」

「またサリアさんですか?」

「フィルさん。何があったんですか?」


ヴィザルがフィルディオに聞くとフィルディオはある写真をヴィザルに渡した。ヴィザルがその写真を見た瞬間、泡を吐いて倒れた。


「ヴィザル~!?」

「あんた、何見せたの!?」


エウリアが写真を拾って見るとそこにはネックレスを選んでいるワイナードとパニアが写っていた。


「なるほど。この二人が原因ね。」

「でもこれって普通のデートとか・・・」


ヘルマ達が考察しているとヴィザルがゆっくりと起き上がり何故かチェーンソーやマチェーテ、手斧ハチョットを装備し、ホッケーマスクを被っていた。


「・・・ちょっとお祝いに行っています。」

「待ってヴィザル!それお祝いじゃない!13日の○曜日が始まっちゃう!」


ヘルマが必死にヴィザルを説得しているとサリアが立っていた。しかし、彼女はカウボーイハットを被り右手に鉤爪を装着していた。


「・・・いい夢を見せてあげる。」

「ダメー!それ絶対悪夢だから!エ○ム街の悪夢が始まっちゃうから!」


暴走する二人を止めることが出来ず、二人はフィルディオを連れてどこかへ行ってしまった。


「まずい・・・このままだとワイナードさんとパニアさんが凄惨なことに・・・」


ヘルマもエウリアとさっき来たマキナを連れて二人の後を追った。


場所は変わってカブジナ内のとあるレストラン


「緊急事態と聞いてきてみればなんだこれ・・・」

「何故俺を呼んだ。」


フィルディオの情報でワイナードとパニアがいるレストランに来たヴィザルとサリアを止めるため、ヘルマはジルフレイムと魔聖七天王(セブン)のうちの一人であるフレアガルドと一緒にカウンター席にいた。


「あの二人じゃ僕達だけでは止めれないので応援として来ていただきました。」

「事情はなんとなくわかったがケンはどうした?」

「ロキエルさんに玉を潰されました。」

「マジで何があった?」


ヘルマ達はワイナード達とヴィザル達の間に陣取り会話を聞いていた。


「・・・とりあえず、マケナイデの餌にするか・・・」

「まずはサメの餌に、いやここはいっそのことマキナに焼却してもらうか・・・」

「現行犯で逮捕で良くないか?」

「バカのための牢屋はないわよ。」


恐ろしいことをブツブツ言っている二人を警戒しながらワイナード達の会話も聞く。


「一緒に選んでくれてありがとう。」

「大丈夫だよ。大切なプレゼントなんだから・・・」


ガタッ


「なんかまずくないですか?」

「いや。友達へのプレゼントってこともあるだろ。」

「でもパニアって確かウォータークライで活動しているアイドルだよ。なんで、ワイナードさんと一緒に買い物なんてするんだ?」

「そう聞くと確かに不自然ね。」


ヘルマ達は再び警戒しながら会話を聞く。


「あれから3年か・・・」

「まさか、こうなるなんて思いもしませんでした。」


ガタガタッ


「ヤバくないですか?」

「た、多分ワイナードが偶然ウォータークライに旅行に行った時に仲良くなったのよ・・・」

「エウリア、言ってることが支離滅裂よ。」

「まだ同級生という可能性も・・・」

「・・・年齢的にあり得ないと思われます。」


ヘルマ達は考察しながら会話を聞く。


「まさか、家族になるなんてな・・・」

「そうだね、お兄ちゃん。」


バキッ


「「「「アウト~!」」」」


会話を聞いたヴィザルとサリアは怒りに燃え、マキナ以外のメンバーは頭を抱えた。すると、ヴィザルとサリアが二人に向かって行ったのでフレアガルドが二人を氷に閉じ込めた。


「「!」」

「さすが、魔聖七天王(セブン)・・・」

「フ、フレアガルド!何故こんなところにいる!?」

「面倒事を避けるためだ。」


二人を抑え込んだフレアガルドにヘルマが感心しているとワイナードとパニアがこちらに気付いてびっくりした。


「え!?サリアさん!?」

「ヴィザル・・君もここに来てたの・・・」

「あ~、めんどくさいことになったな。」


暴れる二人を抑えながらフレアガルドが聞いた。


「それでお二人はどんな関係?まさか、結婚とか?」

「結婚?あぁ!それは私の父とパニアの母のことですね。」

「「え・・・」」


ワイナードの発言にその場が静まりかえった。しばらくしてヴィザルがおそるおそる聞いてきた。


「じゃ、じゃあネックレスを選んでいたのは?」

「私のお母さんにプレゼントするため。」

「3年は?」

「私の父がパニアの母に一目惚れして告白したのが3年前、その時から交際が始まったんです。」

「私のお父さんは数年前に亡くなってワイナードさんのお父さんもお母さんを亡くしていたので応援しようと思っていたのです。」


二人の説明を聞いたヴィザルとサリアは落ち着きホッと胸を撫で下ろした。


「良かったー。ワイナードさんが結婚とか引退するのかと思った。」

「やっぱりアイドルはみんなの嫁ですからね。」

「段々ヴィザルが怖くなってきました。」

「・・・パニアをメス猫に認定。」

「止めなさい。」


疑いが晴れたことで納得した二人はレストランを出ようとした。すると、ジルフレイムが二人の肩を掴んだ。


「何なんともなかったかのように終わらせてるの?一応、店で暴れたんだからうちに来なさい。」

「「・・・は、はい。」」


ヴィザルとサリアはジルフレイムに連れて行かれレストランを出て行った。その様子をヘルマ達が見ている中、フレアガルドだけがマキナをじろじろ見ていた。


(こいつが例の・・・古代兵器か・・・)

次回予告

マキナに異変が・・・


「・・・何のことでしょうか?」

「さぁ?」

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