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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
93/406

あの日の革命の裏側で

前回のあらすじ

ヴィザル達の品評会


「言い方がひどい・・・」

メタルバンド一階


そこに学校から帰ってきたヴィザルを含めたアイアンガイア全メンバーとジルフレイム、そして写真を撮りまくるフィルディオがいた。


「それで、用事って何ですか?」

「そうだな。全員集まったから話すか。ジル、頼んだ。」

「わかったわ。」


サリアに言われてジルフレイムは立ち上がって説明を始めた。


「以前、ニルガーナでネハン達を検挙したらあいつらヴォルジャーノ帝国と裏で取引していたの。」

「嘘でしょ!?」


ジルフレイムの話にエウリアが反応した。


「まさか、あいつらと関係があるの!?」

「えぇ。ネハン達は魔薬の他に毒薬や人体実験のための人間も取引の材料にしていたみたい。」

「ひどい。」


ジルフレイムの説明は続く。


「その中でも魔薬はかなり取引されていたみたいでピグノボグはそれを改良して自分だけの魔人軍隊を作るつもりだったみたい。」

「それで?そのピグノボグ達は国際警察に逮捕され魔人の研究所も抑えられたはずよね?」

「問題はそこだ。」


ジルフレイムはそう言ってある写真を見せた。その写真はかなりショッキングなものだった。胸に穴が空き、頭を潰されて殺されている誰かの死体の写真だった。


「これって・・・」

「地下の魔人研究室の責任者と思われる。確か名前はジョウンキムだったな。」

「あいつか・・・」

「それと例の魔人の研究所も破壊されていたわ。」


以前ジョウンキムと交戦したクロア達はあの時の戦いを思い出していた。すると、クロアとエレキナがあることを思い出した。


「確かあの時あいつの胸にいきなり穴が空いたんだ!」

「そうね。今思い出すと確かにおかしかった。」

「あの時一体何が・・・?」


その時のことを知らないサリアが聞くがクロアもエレキナも知らないと首を横に振った。すると、何かを思い出したクロアがサリアを撮影しているフィルディオの頭を掴んだ。


「そう言えばあの時もお前いたよな?何か知ってることある?」

「・・・別に何もないですよ。」

「そう・・・」


フィルディオから手を離したクロアはサリアにあの時のことを詳しく話した。


「そう。ジルはどう思う?」

「今はピグノボグかネハンの部下が口封じのために暗殺した線で捜査しているけどどうやってあんな殺し方をしたのかわかってないわ。」


ジルフレイムは捜査資料をサリア達に見せた。しかし、革命のゴタゴタで情報が少な過ぎるため結局犯人や殺害方法は分からずじまいだった。


「あの時の革命に関与したお前達でも分からないとは。本当に何があったんだ?」

「あの時、私達以外に誰かいたのか、それとも・・・」


そう言ってエレキナはクロアをジーっと見た。


「・・・え?私!?」

「確かあの時最後に出たのはあんたよね?」

「確かにそうだけどその時は少なくとも頭は潰されてなかったよ!」

「そう。」


クロアの話を聞いたジルフレイムは資料を纏めてメタルバンドを去ろうとした。


「協力感謝するわ。この事件、おかしいところだらけだから少しでも情報が欲しかったの。じゃあね。」


ジルフレイムが出るとサリア達も解散して自室に戻った。


サリアとエウリアの自室


「あの時いたのは確か私達と革命軍・・・」

「それとピグノボグの部下ね・・・」


パシャパシャ!


「でも地下室を知っていたのはエレキナとクロアとフィルディオと革命軍の一部・・・」

「ピグノボグの部下もほとんど倒したはずよね。」


パシャパシャパシャ!


「そうね。しかも、あの場所はピグノボグの部下でも一部しか知らないみたいだし。」

「でも犯人が私達の中にいたとしてもあれから色々あったからその隙に地下室に戻ってこれるかな?少なくともあの時みんな玉座の間にいた・・・」


パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ・・・


「「うるさ~い!」」


サリアを撮りまくるフィルディオを窓から投げ飛ばす二人だった。

野球回


「なんで!?」

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