ペラペラ喋る奴は三流
前回のあらすじ
思ってたよりヨルズが活躍してない気がする(笑)
「まだ言うか!」
元ニルガーナ市長邸の隣の廃倉庫
そこに下着姿で天井から吊るされた鎖に両手を繋がれたヨルズ達がいた。
「それでどこまでつかんだ?」
「あんた達が乙女をこんな風にする変態ってところまでね。」
犬獣人の男の質問にヨルズはしらばっくれながら答えた。隣で吊るされているジルフレイムは男を睨み、その隣にいたアテリナは怯えていた。
「あんた達、魔薬生成は重罪よ。しかも、街をこんな風にしてただじゃ済まないよ。」
「その点は問題ない。例えお前らが消えても揉み消してくれる。」
男が笑いながら言った言葉にジルフレイムが違和感を感じた。
(揉み消してくれる・・・ネハンにそんな権力はないはずよね。だとしたらこいつらのバックには誰か、それもかなりの権力を持った奴がいるってこと。でも一体誰?)
ジルフレイムが考えていると男はヨルズの胸を揉みだした。
「いい胸だな。」
「ちょっと、さっさと離しなさい変態!」
「話が進まん。セクハラは後にしろ。」
ヨルズが抵抗していると奥から男達が現れた。その中心にいるのがネハンだ。
「さてと、誰からの依頼だ?」
「何のこと?」
「これの調査を依頼されたんだろ?」
そう言ってネハンは瓶に這いつくばって白い液体をヨルズに見せた。
「それは?」
「これが最新の魔薬だ。今までは粉までだったんだがここまで開発が進んだ代物だ。これを血管に打てば誰でも魔人になれる。」
ネハンは瓶をヨルズに近付けた。
「これをお前らに打つのも面白そうだがそれはお前らの仲間を連れてきてからだ。」
「仲間?」
「しらばっくれても無駄だ。あと4人は仲間がいる。」
ネハンはヨルズから離れると手下達にヴィザル達の捜索を命令した。
「奴がいるのは丁度いい。あの時の恨み晴らさせてもらうぜ。」
数人の手下をヨルズ達の見張りにつけるとネハンはニヤリと笑いながらその場を後にした。
次回予告
チーム2とチーム3がやっと出ます。
「頑張って~。」
「お前も来るんだよ!」




