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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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ルールを守って遊びましょう

前回のあらすじ

某有名漫画のネタを使わせて頂きました。


「さて、菓子折と土下座の準備はいいですか?」

遊園地に入って行ったヴィザルとジルフレイムを追ってサリア組とカリスティ組が入って行った。


「まずいぞ。まさかカリスティ達も何か企んでいたのか。」


ケンが走っているとヘルマと合流した。二人はお互いの顔を見ると手を組んだ。


「とにかくあのバカ共を止めるぞ!」

「はい!ケンさんがいてくれたら心強いです!」


二人が追いかけているとサリア組とカリスティ組が隣に並んだ。

「カリスティ。」

「サリア。」

バチバチの二人。

「お、チビも来てたか。」

「チビって言うな!」

ニヤニヤして嫌味を言うヴァンガスと怒っているエウリア。

「ハイ、チーズ!」

「イエーイ!」

カメラを向けるフィルディオとそれに笑顔でピースして答えるクロア。

街灯に直撃して倒れるクロア。


「バカヤロー!」

「ナイス、フィルディオ!」


倒れて気絶したクロアにエウリアが叫んでいるといつの間にかサリアとカリスティが消えていた。その間にケンとヘルマがクロアを回収していた。


「あれ?みんなどこに行ったの!?」

「ヴィザルさん達ならあそこにいますね。」


エウリアが探しているとフィルディオがジェットコースターに並んでいるヴィザルとジルフレイムを見つけた。


「でかした!」

「待ちなさい!」


ヴィザル達のところに行くヴァンガスを追いかけて行く二人。それを見つけたケンはヘルマにサリアとカリスティを探すように指示してジェットコースターの方に向かった。


ジェットコースターに着いたフィルディオが入ろうとすると係員が彼を止めた。


「すみません、お客様。カメラを持っての搭乗はご遠慮ください。」

「・・・」


すると、フィルディオは口から血を吐いて倒れた。


「嘘だろ、フィルディオ~!」

「ざまぁ!」


倒れたフィルディオにヴァンガスが駆け寄る。


「僕の・・・代わりに・・・僕の命の・・次に・・・大切なこ・のカメラを・・・持って・・・行ってくだ・・さい。」

「いや、そのカメラを持って行ったらダメなんだよ。」

「それじゃあお先に。」


二人のやり取りの横を通ってエウリアが入ろうとすると係員が止めた。


「何?安心して。この杖はちゃんと預けるから。」

「いえ、安全のために160cm以下のお客様は搭乗出来ません。申し訳ありません。」


係員に言われて近くの看板を見ると注意書きにそう書いてあった。ちなみにエウリアは身長154cmである。


「・・・」

「ざまぁみろ!」


真っ白になって倒れるエウリアを笑っていたヴァンガスはそのまま階段を駆け上がって行った。その後にケンが着いた。


「お客様!」

「すみません。あのバカは俺が連れてきますのでこのバカ達は適当に処理してください。」

「えぇ!?」


ケンは係員に言うとそのままヴァンガスを追いかけて階段を駆け上がって行った。ウィザルとジルフレイムがジェットコースターの一番前に座ると客を押し退けてきたヴァンガスはジルフレイムの後ろに座った。ケンは客達の後ろに並んだため、ジェットコースターの最後尾に座ることになった。


「そういえば僕はジェットコースターに乗るの初めてです。」

「そうなの?安心して、私がいるから。」


ジェットコースターが段々登っていくといきなりヴァンガスがジルフレイムの首に爪を立てた。


「全裸になって何もかも漏らせ。」

「!?」

「さっさとしねぇとヴィザルが目を開けた瞬間、スプラッタ映画が始まるぞ。」

「ねぇ、何考えてんのよ、ヴァンガ・・・」


ジルフレイムが振り向こうとした瞬間、ジェットコースターが急降下を始めた。すると、ヴァンガスが吹っ飛ばされケンの後ろののバーにしがみついた。


「何やってんだお前!?」

「思ったよりはえぇ!」

「それより安全バーは閉めなかったのか!?」

「邪魔だからぶった切った!」

「バカヤロー!」


ケンが叫びながらもヴァンガスを助けようとするとジェットコースターが回転しヴァンガスはそのまま池に落ちていった。


「・・・」

(あのバカは後で回収しよう。)


しばらくしてジェットコースターが止まるとずっと目を閉じていたウィザルが目を開けた。すると、後ろを見ているジルフレイムがいたので不思議に思い聞いた。


「どうしたんですか?」

「・・・いや、なんでもない。」

「?」


ウィザルは不思議に思ったままジルフレイムに連れていかれた。その後ろでケンが係員に謝罪していた。

一方、サリアとカリスティを探しているヘルマが見つけたのはコーヒーカップに乗っているマキナだった。


「何してるんですか!?」


係員の制止を無視してマキナの前にヘルマがやってきた。


「・・・これ、意外と楽しい。」

「そうじゃなくて、あなたのご主人様が今大変なんだよ!」

「・・・!」

「もしかしてマキナさんって意外とポンコツ?」


ヘルマは急いでマキナを連れてサリアとカリスティを探すのだった。

ヴァンガスを回収したケンがウィザル達を探していると今度はメリーゴーランドに乗っているエレキナを発見した。すると、ケンは飛び出して両足でエレキナを蹴り柱にめり込ませた。


「何やってんだてめえ。」

「見てわからない?全力で遊園地を楽しんでんの。」

「お前、最初のクールキャラ設定どこ行った!?」

「そんなもの、3話の全裸土下座でどこか行ったわよ!」

「ごめん!あの時はなんかごめん!」


ケンがエレキナを連れて行くとマキナを連れているヘルマと合流した。


「どうですか?いましたか?」

「いや、どこにもいない。」


二人が探しているとマキナが指差した。その方向にはヴィザルとジルフレイムがレストランに入って行くのが見えた。ケン達がそのレストランに行こうとするとサリアとカリスティが一緒に入って行った。


「絶対良からぬこと考える。」

「行きましょう。」


ケン達がレストランに入るとヴィザルとジルフレイムが食事しているところに二人が行こうとしたのでケンは二人の顔を鷲掴みした。


「何考えてる?」

「ケ、ケン。こ、これはジルの苦手なトマト入りハンバーグを食わせようとしただけだから。」

「お前はバカか?」


ケンは二人をレストランの外へ出して行った。


「お待たせしました。トマトサラダになります。」

「・・・え、これ誰が頼んだの?」

「僕です。一緒に食べましょう。」

「あ、そう。」


サリア達を捕まえたケンは木にサリア達を縛りつけていた。


「見損なったぞ!ケンはヴィザルがあの女に取られてもいいのか!?」

「見損なったのは俺の方だ。・・・いや、もう見損なうところすらなかったな。」

「何そのゴミを見る目!?」


サリア達を見下していたケンのところにヘルマがきた。


「ケンさん、二人は観覧車に乗りましたよ。」

「そうか。」


ケンがヘルマの報告を聞いた後に振り向くといつの間にかサリア達がいなくなっておりますいた。


「・・・あのバカ共ー!」


一方、観覧車に乗ったヴィザルとジルフレイムは景色を見ていた。


「綺麗ですね。」

「そうね。」

(あのバカ達が変なことしないうちにヴィザルに伝えないと。)

「ねぇ、ウィザル・・・」

「なんでサリアさん達がここに居るんですか?」

「え?」


ヴィザルが指差しながら言うのでジルフレイムが振り向くとマキナに乗ったサリアとエレキナに乗ったカリスティがいた。


「いい、カリスティ。私はあの女をヴィザルから離したい。」

「私はジルちゃんを女の子大好きにしたい。」

「利害が一致したわね。行くよ!」

「えぇ!」


二人がジルフレイムに狙いを定めた瞬間、観覧車の上にケンとヘルマが現れた。


「僕はオカマ13。」

「とりあえず沈め、バカ共。」


二人は同時に飛び出すとサリア達を殴り落とした。しばらくしてケンとヘルマがサリア達を回収しているとウィザルとジルフレイムがきた。


「ねぇ、あんた達が何がしたいのよ?」

「サリアがお前とヴィザルが一緒にいるのが気にくわないだとよ。」

「バカでしょ。」

「バカだ。」


二人が話しているとヘルマがジルフレイムに質問した。


「そういえばなんでジルフレイムさんはヴィザルと一緒に遊園地デートしてたんですか?」

「あ、確かに。」

「まぁ、ヴィザルに伝えたいことがあるからサリア達に邪魔されないようにってところよ。」

(本当は初めてのデートをしてみたかったというのもあるけどね。)


ジルフレイムは目を反らしながら答えたのでヴィザル達は不思議に思っていた。


「それで僕に伝えたいってことって何ですか?」

「そうよ!聞いてヴィザル!お父さんが危篤状態なの!」

「え・・・」

次回予告

久しぶりの長編&ウィザルの家族登場


「しばらくはサリア達の出番はありません。」

「嘘でしょ!?」

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