意外な奴が強い時がある
前回のあらすじ
作画班って大変だね。
「他人事みたいに言ってる。」
ヘルマとシグレ姉妹はサリア達と別行動をとっていた。三人は中庭に入ると目の前に男がいた。
「ほぅ、かわいい女の子が三人か。これは楽しめそうだ。」
男は三人に近づいていくと刀を抜いた。
「俺の名はボルダガ・イェーガー。お前らを殺しにきた。」
「まさか、堂々と来るとは。」
「行きましょう、姉様。」
コサメとヒサメは手を合わせると周りに雲が発生した。そして、雲から雨が降ってくると二人はそれをボルダガに向けた。
「「《槍雨》!」」
二人の攻撃はボルダガに向かっている。するとボルダガは刀を振り上げそのまま下ろすと刀から強烈な衝撃波が放たれた。
「そんなもの、俺の最強の技で消してやる。風◯傷!」
「それ、ダメー!」
強烈な衝撃波は二人の攻撃を払い二人を吹っ飛ばした。ヘルマはボルダガの攻撃にツッコミを入れていた。
「完全にアウトです!最強の技って他のアニメからパクったらダメですよ!」
「黙れ!三百六十◯悩鳳!」
「止めてくださーい!」
ボルダガは螺旋状の斬撃を放ってきた。ヘルマはそれを避けながら空を殴った。すると、風が拳状になりボルダガを殴り飛ばした。
「《ナックルショット》!」
「!」
殴り飛ばされたボルダガが倒れるとコサメとヒサメがボルダガの上に雷雲を発生させた。
「行くよ、ヒサメ!」
「はい、姉様!」
「「必殺、《天神雷雨》!」」
二人が叫ぶと雷雲から雨とともに雷が現れ、ボルダガに降りかかった。しかし、ボルダガは慌てる様子もなく刀を振った瞬間、雨も雷も跳ね返された。
「そんな!」
「私達の技が!」
「無駄だ!全◯撃(フル◯ウンター)!」
「それもアウトー!」
ヘルマがツッコミながら叫ぶ。二人は城を突き抜けて吹っ飛んだ。ボルダガは起き上がって刀を振ると叫んだ。
「◯解!」
「アウト!」
「月◯天衝!」
「だから、ダメですってば!なんで、サンデー、ジャンプ、マガジンと喧嘩売っているんですか!?」
ヘルマがツッコミを入れたがボルダガの攻撃はヘルマに命中した。城壁を破壊し、ヘルマはコサメとヒサメとともに城の外に吹っ飛ばされてしまった。
「いった~い!」
「大丈夫、ヒサメ?」
「もうどうなっても知りません。」
三人がなんとか立ち上がるとボルダガは刀を振り上げながらこっちに向かってきた。
「生◯流転!」
「ダメー!」
「碧◯の天!」
「だから、ダメですってば!」
「九頭◯閃!」
「もうダメだ~!」
ボルダガの攻撃に三人は避け続けるしかなかった。しかし、三人のスタミナがなくなりぜぇぜぇと息が荒くなってしまった。
「次で終わりにしてやる。」
「下手したらこの小説が終わりそう。」
勝ちを確信したボルダガは刀を高く振り上げた。その瞬間、ボルダガの肩をサングラスをかけた男が叩いた。
「誰だ、貴様は?」
「私、異世界著作権管理団体の者ですがその技は許可をもらっていますか?」
その男のことを知ったヘルマは急いでコサメとヒサメの後ろに隠れた。二人は何が起きたのか理解していない。
「はぁ、そんなものいらん!邪魔するなら貴様から殺してやろう!」
ボルダガは攻撃しようと刀を降り下ろすが男は刀を素手で真っ二つにしてボルダガを殴り気絶させた。
「著作権侵害の疑いでこちらに来てもらいます。」
そのままサングラスの男はボルダガを引っ張って去って行った。
「何これ?」
「あの人強すぎない?」
「・・・」
「あの、何故ヘルマさんは隠れているのですか?」
「死にたくないからです。」
「「・・・」」
しばらく三人の間に沈黙状態が続いた。
次回予告
地下室行きまーす。
「雑い!」




