潜入はやっぱり夜が映える
前回のあらすじ
なんか適当になってるな。
「自覚があるならちゃんとしてください。」
ヴォルジャーノ城のある部屋にピグノボグがいた。すると、そこにエウリアを連れた男が現れた。
「ん?どうしたジクサル。」
ジクサルと呼ばれた男をよく見るとエウリアに殴られたのか目に痣ができている。
「この女、かなり暴れる。」
「離しなさいよ!」
「おぅおぅ、よく暴れるお姫様だな。」
エウリアがピグノボグを見ると指を差した。
「あんたがピグノボグとかいう奴?」
「そうだと言ったら?」
「よくエ○同人に出てくる典型的なハゲ、デブ、キモブタ野郎ね!」
「どう育ったらこんな風になるんだ?」
ピグノボグがエウリアに呆れていると椅子に座っている一人の男が笑いながら立ち上がった。その男はオリュンティア公国でエウリアを誘拐しようとした男だった。
「なかなかのじゃじゃ馬娘じゃねぇか。」
「あんたはあん時の!」
「久しぶりだな、エウリア姫。俺はヌィルゴーだ、よろしくな。」
ヌィルゴーは紳士的にエウリアに挨拶した。エウリアはジクサルの腕に噛みついたり殴ったりして暴れている。
「俺の自己紹介聞いてねぇな。」
「まぁいい。これで後はメディッサさえこっちにくればフェニシア家に伝わる財宝が私の物に!」
「財宝って何?」
「さぁ?だが何百年と守り継がれた財宝だ。その価値は計り知れない。」
エウリアはジクサル達に縛られながら財宝のことを聞いた。
「安心しろ。財宝の扉が開くまでお前達もケトリアも生かしてやる。」
「それって扉が開いたら私達を殺すってことでしょ?」
「そうだ。さすがにそこは分かるか。」
「最後に失敗する奴の典型的な例ね。」
「減らず口を。」
ピグノボグはジクサルに命令してエウリアの口を猿轡で塞いだ。エウリアはそれでも暴れようとしている。
「面倒なれば。」
「しばらくは洗脳魔法が使えないか?」
「目が治れば。」
ジクサルに運ばれていく途中、エウリアは目撃した。ピグノボグの隣にいる自分と瓜二つの少女、ステリナの姿を。彼女はエウリアを見ても何の反応もしなかった。
(あの子が私のお姉ちゃんってわけね。)
エウリアが誘拐された翌日
ヴォルジャーノ城の周りには不満を持った民衆がピグノボグの圧政に対するデモを行っていた。
「騒がしい奴らだ。」
「しずめましょうか?」
「その必要はない。それよりあれの量産は問題無いだろうな?」
「順調に進んでおります。」
「よし、やっとだ。長かったがあれの量産が成功すればヴォルジャーノ帝国は強大な軍事国家になる。」
ピグノボグは笑いながら男と共に地下室へ向かった。
その夜、サリア達はヴォルジャーノ城の城壁にいた。
「腕は大丈夫かケン?」
「あぁ、モシコさん達のおかげで動いても痛みはない。」
「モシコの回復魔法はすげぇぞ。」
サリア達が会話しているとリグラフ達が城壁に穴を開けた。
「じゃあ、もう一度おさらいだ。城に突入したら各自でケトリア様とステリナ様の救出とピグノボグの討伐を優先。その際、ヘルメイスが相手になるだろうからその時はみんな頼むぞ。」
「了解。」
リグラフの確認が終わるとサリア達はヴォルジャーノ城に潜入した。潜入するとサリア達はいくつかのチームに分かれて散った。
「やっぱり夜に潜入するのはルパ○三世感あっていいな。」
「まるでカリオ○トロの城だな。」
「止めてください。」
サリアとヴァンガスにツッコミを入れたヴィザルはマキナと一緒に城に潜入した。
「こちらス○ーク、潜入に成功した。」
「・・・」
「たんま、たんま!ふざけて悪かったからCQCは止めてくれ。」
ヴォルジャーノ城に潜入したケンはソ○ッド・ス○ークの真似をしているジャリパーの首を絞めていた。
二人は城の中を探していると兵士達が前からやってきた。周りには隠れる所がない。ケンは兵士達を倒そうとするとジャリパーがある物を出した。
「ケン、これに隠れろ。」
「・・・何これ?」
「何ってダンボールだ。」
「なんで持ってんだ。それとこれでバレないわけねぇだろ。」
「いいから使え。」
二人はダンボールを被って隠れた。すると兵士達は二人に気付かずに通り過ぎて行った。
「・・・ホラな。」
「なんでバレなかった?」
二人はそのまま近くにあった部屋に入って行った。
地下室
「何、侵入者?」
「えぇ、どうやらエウリアの仲間がこの城に忍び込んできたみたいです。その中にはメディッサの姿も確認されたと報告も。」
「なるほどな。これは丁度いい。メディッサも手に入れたら財宝は私の物だ。」
「ならそいつらの相手をしてこよう。」
「頼んだぞ、ボルダガ。」
報告を聞いたピグノボグは刀を持っている男、ボルダガに命令した。ボルダガは笑いながら地下室を出て行った。
「全員、この俺の最強の技で殺してやる。」
次回予告
久しぶりのバトルだー!
「なんかはしゃいでる。」




