思い立ったら吉日
前回のあらすじ
そういえば、マキナの活躍を書くの忘れてた。
「・・・作者を排除します。」
「止めてマキナ!サイ○ガン出さないで!」
エウリアが誘拐された。部屋にはサリア達とリグラフ達、そして倒れているヘルメイスだけだった。
「・・・」
「サリアさん。」
「リグラフさん、エウリアはどこに?」
「多分、今はヴォルジャーノ城になっている旧フェニシア城だと思う。」
「そうか。」
リグラフから聞いたサリアはゆっくりと立ち上がった。そして、そのまま出口に向かった。
「焼き討ちに行くぞ。」
「了解。」
「城の兵士は?」
「・・・お任せください。」
「さすがだ。」
「後で褒美を授けよう。」
メラメラ燃えているサリアを筆頭に何故かセメント袋を持っているエレキナや左腕をサイ○ガンに変えているマキナが立ち上がっていた。
「待て待て待て待てぇ!」
「なんだ?」
「気持ちは分かるが危険過ぎる!今、あの城はピグノボグが改修して内部がどうなっているか分からない!私の仲間が何度か調べようとして帰らなくなってしまった!」
「じゃあ、どうしろと?」
「そんな時はお任せください!」
サリアとリグラフが話しているとフィルディオが窓から現れた。
「お前はどこから来たぁ!」
「てか、今までどこにいた!?」
いきなり現れたフィルディオにリグラフ達が警戒しているとフィルディオはリグラフ達に名刺を配り始めた。
「はじめまして!フィルディオって言います!気軽にフィルってお呼びください!」
「あ、あぁ。あんたは何者なんだ?」
「一応、私達の仲間かな。」
サリアがそう言うのでリグラフ達は渋々フィルディオを信用することにした。サリアはフィルディオの頭を掴み自分の方に向かせた。
「それで、今までどこにいた?」
「城のこととかいろいろ調べてきましたよ。」
「へぇ、何かわかっか?」
「はい。城の内部構造に兵士達の配置、ケトリア・フェニシアの居場所と状態にステリナ・フェニシアの居場所とピグノボグの性癖と━━━━」
「ちょっと待ってくれ!」
フィルディオがみんなに報告しているとリグラフがツッコミながら止めた。
「なんでそんなにわかってんだ!?」
「私達の今までの苦労が。」
「どうやって調べてきたんだよ?」
「企業秘密です!」
フィルディオがドヤ顔で言った。その後、サリア達に手帳を渡した。そこにはフィルディオが言っていたことが事細かく記されていた。
「なぁ、このケトリアの放心状態ってなんだ?」
「それは玉座に座っていたんですが目に光がなく虚ろでした。」
「なんとそんなことに、ケトリア様。」
フィルディオから聞いたリグラフ達は膝を着いて哀しんでいた。サリアは手帳を見ていると気になるところを見つけた。
「フィル、この不明となっている二ヶ所のはなんだ?」
「それは玉座の裏の扉と地下へ続く扉のことですね。そこばっかりは僕でも分かりませんでした。」
「地下は分からないか玉座の裏は代々フェニシア家に伝わる財宝がある。」
「財宝!」
リグラフの口から財宝が聞こえた瞬間、サリアの両目が¥になりすぐさまリグラフに駆け寄った。そんなサリアを見てヴィザル達は呆れていた。
「財宝があるの!?」
「あ、ある。しかし、今までピグノボグは開けることは出来なかった。」
「なんで?」
「実はケトリア様は娘達の目を財宝の鍵にしたのです。」
リグラフの発言にサリアは理解していなかった。リグラフはメディッサを見ながら話を続けた。
「どこかの国で発明された網膜認証システムをケトリア様は娘達に魔法で再現にした。つまり、三人が揃ってあの場所にいない限り開くことはない。」
「すげぇ。」
「なるほど、今まで開かなかったのはエウリアがいなかったからか。」
「その通りです。」
リグラフから聞いたサリアは再び出口に向かった。両目を¥にしたまま。
「待ってろエウリア!必ずお前と姉妹を絶対助けてやる!」
「あれ絶対財宝に目が眩んでるよ。」
「しかも必ずと絶対を一緒に使ってますしね。」
「全員まとめて皆殺しみたいなやつですね。」
勢いよく出口に向かっていくサリアをいつの間にか洗脳が解けているヘルマとヴィザルが止めた。
この日、サリア達はエウリア達と国を奪還するためヴォルジャーノ城へ潜入する準備を進めた。
次回予告
とうとう国を、エウリアを取り返すためにヴォルジャーノ城に突入!
「頑張ってください。」
「お前もこい、フィル!」




