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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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変装は慎重に

前回のあらすじ

長編《フェニシア革命編》スタートです。


「それ前回、言うべきじゃなかった?」

ヴィザル達は今、テテュスバル国際空港のロビーにいた。あれからギルドに国外へのクエスト申請したりパスポート申請をしたりでようやく飛行機に乗って数時間、やっとテテュスバル国際空港に着いたのだ。

サリア達が早速空港を出ようとするとケンが止めた。


「どうした、ケン?」

「あれ見ろ。」


ケンに言われて見ると甲冑を纏った兵士達が町の人達や観光客を調べたり何か聞いていたりしていた。

すると、マキナがジーッと兵士が持っている紙を覗いた。そこにはエウリアの隠し撮り写真が貼ってあった。


「・・・エウリアの写真があります。」

「ってことはあいつらはあの時襲ってきた奴らの仲間、ヴォルジャーノ帝国の関係者ってことか。」


兵士を見たサリア達はすぐに一目のつかない近くの林の中に入った。


「どうする?」

「そんな時は私に任せて。」


サリアが案を求めているとカリスティが手を上げた。


「本当に大丈夫?」

「安心して。私の変装魔法でみんなを変装させて侵入するの。」

「なるほど。」

「そういえば、たまに忘れてましたけどカリスティさんって高度な魔法が使えるエルフでしたね。」

「そうだ。何故かほとんど変態魔法だがな。」


カリスティをジト目で見るヴィザル。サリアも呆れて彼女を見ている。そんなことは気にせずにカリスティは詠唱を始めた。すると、ヴィザル達の体が光に包まれた。そして、

サリア→レオタード、エレキナ→貝殻ビキニ

クロア→バニーガール、エウリア→スク水

マキナ→ビキニアーマー、カリスティ→ボンデージ

ヘルマ→褌とさらし、ヴィザル→ふ○っしー

ケン→ひこ○ゃん、ヴァンガス→く○モン

フィルディオ→夕張○ロン熊


「ふざけるなぁ!」


サリア達に殴り飛ばされるカリスティ。


「なんて格好にさせんのよ!」

「これ、変装じゃなくて変態じゃん!」

「いや、サリアさん達はまだマシですよ!なんで僕達はゆるキャラなんですか!?」

「そうですよ、やるなら高知県のゆるキャラを出した方が良かったんじゃないですか?」

「フィル、そこじゃない。」

「!」

「お前も何、それだって顔してんだぁ!」

「隠せよ!侵入するんだから隠せよ!」

「わ、わかったわ。」


カリスティが再び詠唱すると全員の目が黒いテープで隠れた。


「・・・そうじゃねぇだろー!」


ケンの飛び蹴りで吹っ飛ぶカリスティ。


「これじゃあ、完全に連行される犯罪者じゃないですか!よくテレビのニュースで見るやつ!」

「梨汁ぶしゃー!」

「ヴィザル、それ止めろ!」

「根本から変えろ!」

「わかったわ。」


カリスティがまた詠唱する。すると、

サリア→どう見てもこの○ばのア○ア、

エレキナ→どう見ても転○ラのリ○ル

クロア→どう見ても平○値のマ○ル

エウリア→どう見ても幼○戦記のター○ャ

マキナ→どう見ても灼○のシ○ナ

カリスティ→どう見てもはめ○ラのカタ○ナ

ヘルマ→どう見てもRe○ロのエミ○ア

ヴィザル→どう見てもS○Oのキ○ト

ケン→どう見てもオバ○のアイ○ズ

ヴァンガス→どう見ても盾の○者の岩谷○文

フィルディオ→どう見てもジョ○ョのデ○オ


「これでどうかしら!?」

「・・・」


サリア達は無言でカリスティをぶん殴った。


「いいわけあるかぁ!」

「これ、完全にアウトだろうがぁ!」

「知ってます!?こんなことやって1話で打ち切りになった漫画があるんですよ!」

「った言うかなんでフィルだけ全く違うところのキャラなんだよ!?」


サリアがフィルディオを指差していると彼はノリノリでデ○オのモノマネをしていた。


「おい、何ノリノリでやってんだ!それ完全にアウトだから!」

「ここには石○面とかないから!吸血鬼に変身とかできないから!」


サリア達がフィルディオを止めているとそこに数人の男達が現れた。サリア達は男達に気が付くとすぐに臨戦態勢に入った。そして、男達は近づくと


「私達は異世界著作権管理団体の者ですが━━━」

「すみませんでしたぁ!」

「あ、待ちなさい!」


サリア達は謝罪しながら全力で逃走した。しばらく林の中を逃げたサリア達は再び作戦会議を始めた。


「とりあえず、変装で行く案は採用だ。しかし、どんな格好がいいんだ?」

「サーカスとかは?」

「いや、それではあの厳重な検問を通り抜けるのは難しいだろう。」

「他の国の使者は?」

「それも駄目だろう。」


サリア達が考えているとフィルディオが手を上げた。


「あの兵士達ならどうですか?なんならエウリアさんを捕まえた呈で城に侵入もできると思いますよ。」

「・・・それだぁ!」

「やるじゃん、フィル!」

「確かに一番いいかもな。実際、ヴォルジャーノ帝国に侵入できる確率は高くなるか。」

「それで行こう!」


しばらくしてヴォルジャーノ帝国の兵士が隠れている林に近づいた。そこにフィルディオが近づいた。すると、兵士は案の定フィルディオにエウリアの写真を見せた。


「おい、お前。この女を見なかったか?」

「あ、さっきこの林の中で見ましたよ。」

「何、本当か!?」

「はい。こっちです。」


フィルディオはそのまま兵士達を林の奥に連れていった。すると、兵士達の後ろからサリアとケンが現れ、兵士達を一瞬で気絶させた。


「さすがですね。」

「やっぱりサリアさんも強いですね。」

「やっぱりって。」


サリアがヴィザルを見ていると倒れた兵士達の一人が起き上がろうとすると前にエウリアが立った。


「お、お前は!」

「私を捕まえようなんて百年早いわよ。」


そう言ってエウリアは杖で兵士を殴って気絶させた。その後、カリスティの変装魔法でサリア達を兵士に変装させてエウリアには両手に枷をはめた。


「・・・」

「悪いが少しの辛抱だ。我慢しろ。」

「・・・わかった。」


少しふてくされているエウリアを説得したサリア達は兵士達が乗ってきたであろう馬車に乗ってヴォルジャーノ帝国に向かった。


ヴォルジャーノ帝国の国境にある高い塀が見えてきた。そして、ヴォルジャーノ帝国へ入るための門に馬車が着いた。門番と思われる兵士が近づいてきた。


「どうした?」

「フェニシアを捕まえた。今から城に連行する。」

「それは本当か!?」


門番が扉をあけると手枷をはめられ項垂れているエウリアがいた。


「本当だ!わかった、今すぐ通します!」


門番が急いで門を開けた。馬車はそのまま何の問題もなく、ヴォルジャーノ帝国の首都スライブに到着した。スライブに入ると街はあまり活気がなかった。


「何なんだ、この街?」

「でもあそこの方は賑やかですよ。」


フィルディオが進行方向を指差した。サリア達もそこを見ると確かに城に近づくにつれ、街の人達は生き生きとしていた。

馬車がそことに入ろうとした瞬間、何者かが車輪を破壊した。


「なんだ!?」

「まさか、バレた!?」

「仕方ない、応戦するぞ!」


サリア達が馬車を出た瞬間、一人の男がナイフをサリアに突き立てた。サリアはとっさに避けて男を蹴り飛ばした。すると、後ろで爆発が起こった。そして、数人の人影がエウリアを拐ったのだ。


「しまった!」

「ちょっと、何よ!?」


ヴィザルがエウリアを拐った人達の一人のマントを掴んだ。しかし、マントは破れてしまい逃がしてしまった。そのまま謎の人影は消えていった。

次回予告

謎の人影を追うヴィザル達。追っかけてみるとそこには知られざる過去があった。そして、エウリアの出生の秘密が明らかに!


「このまま真面目な次回予告が続きますように。」

「多分、無理だろ。」

「その前に今回のパクリはまずいだろ。」

「ごめんなさい。」

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