1日を振り返る時は忘れたいことも思い出す
前回のあらすじ
作者の性癖が変わった。
「もうこの小説には変態しかいないのか!?」
こんにちは、私はマジックガーディアンのリーダーのジルフレイム・アルベリナよ。今日は特別に私の1日を見せてあげる。
朝
カブジナにある自宅の寝室から始まる。
「う~ん。」
朝、私は朝日と共に気持ちよく起床する。
ちなみに、下着姿です。
忘れてたぁ!
私は急いで制服に着替える。
「いただきます。」
朝食は決まってトーストとサラダとコーヒーだ。優雅に朝食を済ませると私はいつも30分前に仕事場に着くように自宅を出る。
仕事場はオリュンティア城の隣にあるマジックガーディアンの本署だ。私はそこに着くと自分の机につき、事件の報告書を読む。
何々、アイアンガイアのサリアが酒場で酔って暴れて数人が怪我をした。・・・何やってんだ、あのバカ!
私はサリアに呆れていると一人の青年がやってきた。
彼はジルド・レィギス。私の部下だ。
「リーダー、またアウステス地方で魔薬の密売です。」
「わかった。私が行く。」
魔薬とは最近裏で出回っている狂薬だ。何でも魔人の力が手に入るという謳い文句にみんな買っていくらしいが私には理解できない。
そして、私はアウステス地方のある街、バラドーナにいる。同行しているのはジルドとその他の部下数人、それとシルバーホークのトールバスターとジャックとディアゴだ。
「この街で魔薬の密売か。」
「毎回、手伝ってもらって悪いわね。」
「問題無い。君達と目指す先が同じだからな。」
やっぱりトールバスターはいい人だ。どっかの酔っ払いとはえらい違いだ。
私達はバラドーナに着くと早速捜査を開始した。私は写真に写っている白い魔薬を見ながら裏路地に入った。
裏路地を歩くジルフレイム
↓
物凄く怪しい二人組を発見
↓
手には写真の薬と同じ怪しい薬
見つかるの早っ!まだ捜査開始してから1分も経ってないよ!
「やべぇ、見つかった!」
私はあわてて逃げようとする二人をガトリングガンで仕留めた。もちろん、魔法で作った特殊な弾丸だから二人は死んでいない。
その後、トールバスター達も来て二人はあっさり逮捕された。
「さすが、マジックガーディアンのリーダーだな。」
「ありがとう。」
なんか気まずい。これって偶然発見したからであって最初からわかっていたわけではない。しかし、トールバスターが真っ直ぐ見てくるから偶然見つけましたなんて言えない。
そうこうしているうちに私の部下達が二人を連行して行った。私も帰路に着くとしよう。
私達が帰っているとディアゴが私に質問してきた。
「そういえば、ジルフレイムさんはアイアンガイアと長い付き合い何ですか?」
「まぁ、長いといえば長いわね。」
そう、私はアイアンガイアとは長い付き合いだ。理由はもちろん、あのバカ達がよくうちのお世話になるからだ。
「それでヘルマ君ってちゃんじゃなく君で合ってるんですよね。」
「確かにあの時、一番驚いたのはそこだったな。」
ディアゴの質問にトールバスターも同意していた。
確かに私も初めて知った時はかなり驚いたわ。あの顔、あの声、そしてあの巨乳で男はない。
そんな話をしながら私達はカブジナに帰った。ちなみに、要した時間は往復含めて約2時間。どちらかというと往復の時間の方が多かった。
昼
私は本署の近くのレストランで食事をした。私が食べているのはヘルシーな刺身定食だ。すると、私の前に誰かきた。ヴァンガスだった。
なんでお前なんだよ!
「よぉ。珍しいな、こんなとこで会うなんてな。」
それはあんたが滅多に来ないからでしょ!私は毎日ここに通っているの!
ちなみに、本署にも食堂はあるがジルフレイムはこの刺身定食が大好きである。
「なんか用?」
「いや、サリアが酔って暴れて冷蔵庫が粉々になったからしばらくは外食しようと思ってな。」
あのバカは酒飲んだらいけない気がする。
私は向かいに座って焼き肉定食を食べているヴァンガスを無視するために新聞を読んだ。
フムフム、ムストルの村で男達をエレキナが半殺しってまた何やってんのよ、アイアンガイア!えーと、男達はエレキナに対して猥褻な行為に及ぼうとした結果、エレキナは暴れだして男達を焼き払ったってこれは男達が悪い。それで、ムストルの村は壊滅・・・結局駄目じゃん!これまたアイアンガイアに請求がくるやつじゃん!これはまたケンさんの胃が痛くなるやつだ。
ジルフレイムは呆れながらヴァンガスを見ようとすると手付かずのはずの刺身定食の刺身が1枚なくなっていた。
「?」
私はすぐにヴァンガスを見る。ヴァンガスは何事もなかったかのように焼き肉定食を食べている。
「ん、なんだ?」
「なんでも。」
私は再び新聞を読む。フムフム、カブジナの北にあるノスティオ山脈に現れた魔獣をギルガが討伐。おぉ!さすが、ワイルドビースト!魔獣って魔人が作り出した危険生物。それを倒すとは凄いな。そういえば、ヴァンガスはギルガの従弟よね。なんであんな兄がいてこうなったのよ。
ジルフレイムは再びヴァンガスを見ようとするとまた刺身定食の刺身が消えていた。しかも、一緒にきている味噌汁も減っている。
え、なんで?
ジルフレイムはとっさにヴァンガスを見た。すると、ヴァンガスの焼き肉の皿に刺身のつまがあった。ジルフレイムは彼を睨んでいる。
「なんだ?こっちをじろじろ見やがって。」
「悪かったわね。」
ジルフレイムは今度は新聞を読むふりしてジーっと刺身皿を見た。すると、刺身に箸がのびてきた。ジルフレイムはすぐにその箸を持っている手を掴んだ。そして、その先を見るとやっぱりヴァンガスだった。
「ヴァンガスく~ん。」
「やべぇ、バレた。」
「窃盗罪じゃバカー!」
ジルフレイムはヴァンガスを背負い投げした後、本署に連行した。もちろん、代金は払ってる。その後に請求書を発行してもらった。宛先はもちろんアイアンガイア。
午後からはヴァンガスの叱責と今までの事件の調書と事務系の仕事ばっかりだった。
そして、夕方
私は粗方仕事を終わらせて本署を出た。帰宅する途中、私はヴィザルに伝えないといけない事があるのを思い出した。
私は帰るついでにアイアンガイアに向かった。そういえば、アイアンガイアの本部って新しくメタルバンドという名前になったらしい。
私はメタルバンドに入ると受付席に亀甲縛りされ猿轡を噛まされたカリスティがいた。
「・・・」
「んー!ん~っ!」
私は無視することにした。
「んーっ!」
ジルフレイムはヴィザルに大切なことを伝えるために扉を開けた。そこには
「どうした、ジルフレイム?」
全裸で乳首に絆創膏を貼っているケンがいた。
「・・・」
「・・・」
何があったー!?え、何?無視しようと思ったけど無理!なんであのケンさんが全裸に絆創膏という変態スタイルになってんの!?
ジルフレイムが何が起こったのか理解できていなかった。すると、2階からヴィザルがやってきた。
おっ、ヴィザル!彼ならこの状況にツッコミ入れてくれるはず!
「どうしたんですか、ジルフレイムさん?」
嘘でしょ!なんでツッコまないの!?何?見えてないの!?
「そういえば、ケンさん。この前のクエストの報酬きましたよ。」
「そうか。サンキュー。」
どうしたの、ヴィザル!?ケンさんまでなんでその格好でいられるのよ!?何!?私がおかしいの!?
ジルフレイムはパニックになっていた。心配したヴィザルはジルフレイムの目の前で手を振っていた。
「どうしたんですか?」
「え、あ、あれ?」
しまった!ヴィザルに伝える内容を忘れてしまった!どうしよう!?
「・・・ごめん!現実に帰る!」
「何があったんですか!?」
「いや、十中八九俺が原因だろ。」
ジルフレイムはそのまま自宅に走って帰った。その後、夕食を作る気がなくなったために出前でラーメンを頼んで食べた。
「もう、寝よう。」
ジルフレイムは下着姿になるとベッドに入ってそのまま寝た。
こうして、ジルフレイムの1日は終わったのだった。
「ケンさんの裸が頭から離れない!」
次回予告
折角、50部分目になるから何か記念になることをします。
「なんか嫌な予感。」