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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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取材はワクワク半分、恥ずかしさ半分

前回のあらすじ

マスターズ編終了!しばらくのんびりできる。


「原作者は休むな!」

マスターズが終わってから数日、サリアは自室でド○フ大爆笑を見ていた。すると、天井からフィルディオが現れた。


「サリアさん、取材いいですか?」

「まずお前はどこから入ってきてんだぁ!」



メタルバンド一階のリビング

「それでは見事優勝したアイアンガイアの皆さんに取材したいと思います!」


頭にたんこぶを付けたフィルディオがメンバーの前にいた。すると、ヴィザルは周りを見ながら気になることを質問した。


「そういえば、なんで優勝したのに新しいメンバーがいないんですか?」

「確かにいないわね。」

「それも調べてきました。」

「マジで!」


フィルディオが手帳を見て話始めた。


「まず、アイアンガイアに加入したいが0%から23%までに上がりました。」

「まず0%ってひどくないですか?」


ヴィザルはサリアを見るがサリアは天井を見て黙っていた。


「次に加入したい理由として一番多かったのは『ケンさんと一緒に仕事がしたいから。』ですね。」

「やっぱりケンか~。」

「聞いてみたところ、『あんな凄い人に憧れました。』、『カッコいいです!』、『ケン様、結婚してください!』などがありますね。」

「ちょっと待て。最後のは絶対あの女じゃねぇか!」


ケンのツッコミにヴィザルはヴィーナを思い出していた。


「次に多かったのは『ヘルマの胸が揉みたい。』ですね!」

「変態ばかりじゃねぇか!」

「うわ~ん!」


この発言でヘルマは顔を真っ赤にして踞ってしまった。エウリアはその間、ヘルマの胸を黙って睨んでいた。


「確かに、あれ以降僕を見る目が変わりました。」

「そのことについて聞いてみたところ、『羨ましい。』、『エロい。』、『もう男でもかまわない。』、『ギガストロです。もう一度揉ませてください。お願いします。』などがありますね。」

「おい、ギガストロ!お前マスターだろ!」

「では、次に加入したくない理由を発表しますね。」

「え?もう終わり!?」

「早くない!?」

「少なっ!」


サリア達のツッコミを無視してフィルディオはそのまま続けた。


「加入したくない1位は『借金が多すぎる。』です。」

「それは仕方ない。」

「サリア、あんたのことよ。」

「と、いうよりほとんどのメンバーが借金してると思う。」

「ケンさんも借金してるんですか?」

「こいつらのやらかしの後処理したり、ここの家賃払ったりで借金だらけだ。」

「すみません。」


サリアが静かに謝っている。フィルディオはその様子を写真に撮った後、話を続けた。


「次は『カリスティがいるから。』です。」

「カリスティー!」

「何よ?」

「何よ?じゃないでしょ!?あの後、テレビ見たけどあんた何、自分の欲望解放してんのよ!しかも、エレキナの件で周りからイヤらしいクランって呼ばれているのよ!」

「うっ!」


サリアがカリスティに詰め寄っている。カリスティもさすがに気まずいのかエレキナが見ると目を反らした。


「とりあえず、カリスティも全裸にしよう。」

「ちょっと待ってくれないかしら!?」


エレキナはゆらゆらと近づき、マキナはア○ルビーズとバ○ブとロー○ョンを持って立っている。


「これ、完全に因果応報ですね。」

「ほっとこう。」


カリスティがまた悲鳴をあげている横でフィルディオがサリアに取材を始めた。


「まず、優勝した時はどんな気持ちでしたか?」

「そりゃもちろん長年の夢が叶ったんだ。嬉しいに決まっているさ。でも、この優勝は私だけのモノじゃない。私と一緒に頑張ってくれたケンやエウリアやみんな、そしてヴィザルがうちに来てくれたから叶った夢だと思っています。」


サリアは真面目にこたていた。ヴィザルも真面目なサリアを見ることがあまりなかったために新鮮に感じていた。


「なるほど、嬉しいっと。」

「おい、簡潔過ぎるだろ!私のいい話はどこ行った!?」

「時空の彼方です。」

「今すぐ戻してこい!」

「ケンさんに質問です!」

「私は!?」


フィルディオは今度はケンの方に行って取材を始めた。


「ケンさんはこの大会でみんなに大注目されてファンが増えたと思いますがファンと結婚とか不倫とか考えますか?」

「何故、スキャンダル狙いで行く!?」

「どうですか?」

「あるわけねぇだろ!」

「もしそんなことあったらあの人が黙ってませんよ。」


こうして、しばらくフィルディオはアイアンガイアのメンバーに取材を続けていた。


「おい、俺達のシーンはカットかよ!?」


はい


「ちょっと待ちなさいよ!」

「私、いいこと言ったんだけんど!?」

「ちゃんと書きなさい!」


めんどくさい


「ふざけんなぁ!?」


最後にフィルディオはヴィザルに取材した。


「ヴィザルさんは初めてアイアンガイアに加入した時とかなり印象が変わってますけどヴィザルさんにとってのアイアンガイアって何ですか?」

「あ・・・」


ヴィザルは言葉に迷っていた。ヴィザルは今までを振り返っていた。初めてアイアンガイアに加入したこと、初めてのクエストでマキナと出会ったこと、マスターズに出場できたこと、兄に負けた後、修行してマスターズで兄に勝てたこと、そしてマスターズで優勝したこと。

いろいろな思い出がいつの間にかヴィザルの中に入っていた。あの時から今まで経験出来なかったことが経験できた時はいつもアイアンガイアのみんながいた。

ヴィザルはしばらく考えた後、はっきりと答えた。


「僕にとってアイアンガイアは新しい世界です。今まで知らなかった世界を僕に教えてくれたかけがえのない絆で結ばれた仲間です!」

「ヴィザル・・・」


ヴィザルの回答にサリア達は涙ながら嬉しそうに頷いていた。


「なるほど!ヴィザルさんにとってアイアンガイアは新しい世界を教えてくれた、と。」

「待ってください。それだといかがわしく聞こえます!もっと他に言い方ありませんか!?」

「新しい性癖が生まれた場所、と。」

「アウトー!」


ヴィザルは叫びながらフィルディオの手帳を奪おうとしたがいつの間にかフィルディオはヴィザルの後ろにいた。


「いつの間に!?」

「待ってください!完全にアウトです!それに僕は変な性癖はありません!」

「ホントに?」


そう言ってフィルディオはある写真を見せた。それはヘルマのヌード写真だった。それを見た瞬間、ヴィザルは股間を抑え踞ってしまった。


「なんでそんなんがあるんですか!?」


ヘルマが叫びながら写真を奪った後にフィルディオを蹴り飛ばした。サリア達は踞っているヴィザルを指でツンツンと押しながら声をかけた。


「やっぱり、ヴィザルもそうなるかぁ。」

「ここにいると性癖が歪むわよ。実際にほとんどヤバい性癖持ちしかいないからね。」



こうして、アイアンガイアの取材記事が載った雑誌は大好評だった。

ちなみに、その雑誌の特典はサリアやエレキナ達女性メンバーとヘルマの隠し撮り写真だった。


「ふざけるなぁー!」

次回予告

1話の説明以降出てなかった設定の登場です。


「サリア、お前は金持つな。」

「そんなぁ~!」

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