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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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イベントの閉会式はなんか寂しい気持ちになる

前回のあらすじ

小説の書き方変えてみたけどどうかなぁ


「なんでこんな大事な回でするんだよ!?」

マスターズ閉会式が行われる前

「おかしいよね、最後。」

「確かにおかしい。」


モニターで試合を見ていた参加者達が異論を唱えていた。最後の戦いを不思議に思っていたのはアイアンガイアのメンバー達も同じだった。


「優勝できたのは嬉しいがこれ、周りからブーイングがきてもおかしくないぞ。」

「・・・マスターにブーイングする者は私が排除します。」


ヴァンガスが振り返り映像を見ているとマキナがア○ルビーズを持って戦闘態勢に入っていた。


「待ちなさい、マキナ。何それ!?なんでそんな物を持ってんのよ!」

「・・・生成しました。」


マキナはア○ルビーズをグイングイン動かしながらエウリアに近づいてきた。


「それ持って来ないで!って言うかどこでそれ、知ったのよ!?」

「・・・○ックスビデオズです。」

「カリスティー!ってか、どこいったー!」

「そういえば、どこにもいねぇな。」

「エレキナもいねぇぞ。」


ケン達が辺りを探していると控え室にヴィザルが入ってきた。


「た、ただいま戻りました。」

「お帰りー!」


ヴィザルが来た瞬間、エウリアやヘルマ達はヴィザルに抱きついてきた。


「さっすが私の弟子ね!」

「よくやった!直接ギルガをやれなかったのは残念だが優勝しちまえばこっちのもんよ!」


エウリア達がヴィザルを褒め称えていた。


「あれ?マスターは?」

「サリアさんなら運営の人と一緒にどこかに行きましたよ。」

「やはり最後のやつか。」

「多分。」



一方、カリスティは廊下を悠々自適に歩いていた。すると、後ろから数人の女性達が現れてカリスティを拘束した。


「え、何々!?」

「捕まえたわよ、変態エルフ!」

「あの時の仕返ししようかなぁって。」

「ぼ、暴力反対!」


ジタバタしているカリスティを抑えている女性の一人が後ろを見るとカリスティから離れた。


「そうね。さすがに、多勢に無勢は良くないわね。」

「よ、良かった。」


ホッとしているカリスティを見ると女性達は離れた後、カリスティの後ろを指さした。


「だから、今回一番の被害者に処罰を任せるわ。」

「?」


そう言って女性達は去っていった。カリスティは汗を流しながら後ろを見るとどす黒いオーラを纏ったエレキナが迫ってきた。


「カ~リ~ス~ティ~!」

「ま、待ってお願い!お願いします!悪かった、私が悪かったからや~め~て~!」


ゴスッゴスッ!

「うわぁ~、痛そ~。」


バキッバキバキ!

「自業自得よ。」


ガスッゴスッパルプンテ!

「待って、最後の効果音何!?」


しばらく、カリスティの悲鳴とエグい音だけが響いていた。



サリアは運営の人連れられある部屋に入った。そこには今回参加したクランのマスターとジルフレイムがいた。


「あれ、ジルちゃんって久しぶりの登場じゃない?」

「うるさい。」


サリアが入るとジルフレイムが話を始めた。


「今回、集まってもらったのは大会中のアイアンガイアに対する妨害とインドライガへの謎の攻撃についてよ。」

「とりあえず、私への攻撃の件についてだが、結果から言うとアイアンガイアはシロだ。」


インドライガの発言にギガストロが手をあげ、質問した。


「当事者のあんたが言うんだからそうなんだろうがその根拠と攻撃の犯人についての考察が聞きたい。」


ギガストロの質問にインドライガはゆっくりと答え始めた。


「まず根拠だがサリアとヴィザルとジャックなら私の纏神(イージス)を破ることは可能だろう。しかし、あの一瞬で誰にも知られずに破壊するのは不可能と考えた。それに、その時のサリア達の様子が仕組んだモノではなかったな。」


インドライガがサリア達が犯人ではないと言ってくれたのでサリアは満足な表情をしていた。


「攻撃した犯人の件ならまだわからない。誰にも気付かれず破壊する方法がわからない。」


インドライガが話終わったので次はアルティネが話始めた。


「アイアンガイアを襲った奴なんだけどジャックと一緒に確認したらいつの間にかいなくなってたわ。」

「それと大会の運営に聞いても知らないの一点張り、監視モニターにもそれらしき人影はなかった。」


アルティネとジルフレイムは調査報告をした。しかし、結果はいいモノではなかった。すると、ジルフレイムはある資料を出した。


「これは裏ギャンブルでやっていた今回の大会の優勝クランを当てる賭けの帳簿よ。これにはもしアイアンガイアが優勝したら倍率は約150倍、それを500万レクスで賭けた者がいるわ。」


ジルフレイムはその者の名前をあげた。


「・・・サリア・へラクロス。」


その瞬間、全員がサリアを見た。


「あ、あははははははははは。」

「・・・サリア、後で署に来なさい。」

「あれ~!私はシロじゃなかったの!?」

「シロクロの前に裏ギャンブル自体アウトだよ。」


苦笑いしているサリアはこの後、ジルフレイムにこってり怒られた後に没収されたのは言うまでもない。


そして、マスターズ閉会式

そこには、参加した全クランメンバーがいた。カリスティが全身包帯で包まれているのは誰もツッコミを入れなかった。

壇上には優勝したアイアンガイアのマスター、サリアとアテリナがいた。


『優勝したアイアンガイアには優勝カップと賞金1000万レクスが授与されます。』


こうして、マスターズはアイアンガイアの優勝で幕を閉じた。

そして、ラスト・ワン・オデュッセイアのダイジェストと優勝したアイアンガイアのメンバーの活躍はテレビを通じて各地で見られた。



オリュンティア城

「ぜウラル、君の娘は頑張ったじゃないか。」


そこにはオリュンティア公国現国王、ケラウロス・オリュンティアがサリアを見て笑っていた。



ヴィザルの実家、オルディダンテ邸

「父さん、息子達は元気に活躍してますよ。」

「あぁ。」


そこには二人の男がヴィザルをテレビで見ていた。

また、別室でも布団にくるまってポテトチップスを食べながらテレビを見ている男がいた。


「さっすが俺の弟。」



ある国

「・・・あの女。まさか、ゴルゴナの娘、フェニシア三姉妹の次女か!」



ある研究所

「やはり、あの古代兵器はあの遺跡にいたのか。」



オリュンティア公国首都カブジナ内のある家

「くそっ!役立たず共が!アイアンガイアが優勝しちまったじゃねぇか!」


テレビを見ていたガッチェスは暴れていた。


「こうなったらあの手を使うか。」




それぞれの思惑が交錯する中、新たな物語が始まろうとしていた。

次回予告

久しぶりにほのぼの回です。


『私の出番ってここまでですか?』


はい


『そんなぁ~!』

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