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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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天気を操る魔法

前回のあらすじ

武帝八家の紹介。


「なんかざっくりしてますね。

 ヴィザル、勇薙対劉龍のバトルが始まるのだが…


「なんでこんなことに…」

「文句はあのやる気満々の武帝様に言いたいところだけど…」


 ヴィザルと勇薙は全く持ってやる気がない。一応、武器を構えてはいるものの攻撃しない。それを見た劉龍は少し不満そうだ。


「どうした?我はいつでもいいぞ!」


 笑うと愛くるしい子供だが自分の身長の倍ある薙刀が異彩を放つ。くるくる薙刀を回してはこちらが来るのを待っている。しかし、来る気配がないと感じると笑うのを止め薙刀を向けた。


「じゃあ、こっちから行くぞ。」

「「!!」」


 2人は同時に防御した。その瞬間、劉龍の重く鋭い一撃が2人を襲った。2人は下がって威力を軽減させる。劉龍は薙刀を連続で突き出し真空の刃を飛ばす。


(見た目に依らず…)

(強い!これが武帝の力…)


 手加減すれば負ける。そう直感し刃を避けながら左右に分かれた。劉龍は勇薙を狙って飛び出す。劉龍の突きを刀で受け止め流す。そのまま峰打ちで劉龍を攻撃する。しかし、劉龍は薙刀を振り回し払うと薙刀を利用して大ジャンプした。


「速い!」


 ジャンプした劉龍は勇薙の上に行くと薙刀を突き刺そうとした。そこにヴィザルが飛んで来て剣を振る。劉龍は体を捻って避けた。ヴィザルが追撃する。その時、突風が起こりヴィザルを吹き飛ばした。


「風魔法!」

「やっぱり魔法も使うか。」

「魔法は使うぞ!けど風魔法じゃない。」


 劉龍は着地すると薙刀を地面に着けた。


「《青天の霹靂》」


 その時、突然雷が鳴り響く。それと同時にヴィザルと勇薙の周りに雷が落ちた。2人は驚き背中合わせになる。雷を避け受け流す。しかし、受け流した雷を劉龍は薙刀に纏わせ放ってきた。


「《暴風雨》」


 ヴィザルが避けた所に雲ができヴィザルの周りだけゲリラ豪雨が発生した。突然のことでパニックになるヴィザル。勇薙は一瞬の隙を着き劉龍に接近した。


「《雷龍(イカヅチノオロチ)》!」

「雷は大好物だよ!」


 勇薙が放った必殺技を劉龍が薙刀で絡め取ると勇薙に向けて叩きつけたみたい勇薙は横に飛んで避ける。すかさず劉龍を見ると突然目に眩い光が入り勇薙は両目を抑えてしまった。


「ただの直射日光だよ。」


 目を抑える勇薙を攻撃しようと駆け寄る。そこにゲリラ豪雨から脱出したヴィザルが真上から剣を振り下ろした。剣が劉龍に命中する。と思われた瞬間、突然劉龍が揺らめき消えた。


「!?」

「これを別の国では蜃気楼というみたいだね。」


 劉龍は動いてなかった。ヴィザルを含めた全身が劉龍の幻を見ていたのだ。ヴィザルの後ろを取った劉龍が薙ぎ払う。ヴィザルは剣で防いでダメージを減らすも吹き飛ばされる。


「雷に雨に蜃気楼…なんだあの魔法。」

「全部気候に纏わる魔法…」

「ん?我の魔法か?我の魔法は天気を自由自在に操る魔法だぞ!」

「チートじゃんそれ!」


 ヴィザルが叫ぶ。叫ぶまではいかないがサリア達も驚き目を見開いている。劉龍は薙刀を天に向けて高く掲げる。すると、突然雲が発生し渦を巻く。


「嘘だろ…そんな魔法ありか。」

「ありだぞ!《大嵐轟雷天照龍印》!」


 黒い雲から竜巻が起き雷が鳴り1つに纏まり龍になっていく。劉龍は龍に乗り2人に向かっていく。


「《ガイアグングニル》!」

「《雷薙叢雲剣(ミカナギノムラクモノツルギ)》!」


 2人も対抗して必殺技を放つ。両者の必殺技がぶつかる。大爆発が起き雲が消え青空が広がる。太陽が照らしているのは倒れているヴィザルと勇薙、そして薙刀を高くあげて勝利を確信した劉龍だった。

次回予告

事態が急変する。


「なんでこんなことに…」

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