生徒会長選挙
前回のあらすじ
オリヴィエ、生徒会長選挙に出る
「オリヴィエが生徒会長になれば俺達が裏からいろいろ出きるんじゃ…」
「無理ですね。」
生徒会長選挙に出馬するにあたってポスターが貼られた。参加するのはオリヴィエの他に2人いる。ヴィザル達がどんな奴か調べようとポスターを観察しているとブラダマンテが来た。
「オリヴィエも出馬するんだな。」
「風紀委員長!」
「聞いたぞ。ハリアーからの推薦らしいな。私も彼女を生徒会長に推薦した。」
そう言ってポスターを見る。”規律ある学園生活を“と書かれている美少女のポスターだ。
「彼女はアテナ•シャインスター。私が剣術や礼儀を教えた弟子だ。」
「凄いキラキラネーム。」
「言ってやるな。」
ブラダマンテがアテナの隣にあるポスターを見る。”この学園を更に高みへ“と書かれている好青年のポスターだ。
「確か彼は魔術科の…」
「クレイオン•ハイガード。魔術科2年。以後お見知り置きを。」
クレイオンは丁寧にお辞儀する。ブラダマンテがお辞儀したのでヴィザル達もお辞儀した。クレイオンはオリヴィエのポスターを見て微笑む。
「私はオリヴィエ君とは知らない仲ではないのですよ。私もハリアー先輩から魔術を教わったので。」
「弟子ということ?」
「ええ。もし、彼女が君の婚約者でなければお付き合いを考えておりました。」
「おいおい。ヴィザル以外にオリヴィエが好きな奴がいたのかよ。」
「ぺったんこだぞ。」
「誰の何がぺったんこなのかなぁ?」
コソコソ話していたガルム達の後ろにオリヴィエがいた。ガルムは諦めたのか笑顔で迎える。オリヴィエがガルム達の頭にたん瘤を作るとクレイオンの前に来た。
「クレイオン君も出馬するんだね。」
「ええ。あなたには負けませんよ。」
「あら。私を置いていいのかしら。」
声がした。ヴィザル達が振り向くとアテナがいた。
「君も来たのか。」
「はい、ブラダマンテ師匠。師匠の期待を裏切ることがないように精進したくライバルとなる者達を調べに来ました。」
アテナがブラダマンテにお辞儀する。
「これで生徒会長選挙に出馬する候補が全員揃いましたね。私は全力を尽くして生徒会長になってみせましょう。」
「ええ。もちろん、私も負けるつもりはありませんから。」
バチバチと火花が散る。ガルム達がアテナとクレイオンを見てまたコソコソ話していた。
「闇討ちか。」
「いや、買収がいいだろ。」
「組織票が確実だろ。」
「お前達、それ実行したら即拳骨だから。」
どうやって相手を蹴落とそうか、オリヴィエを生徒会長にしようか企んでいるのをブラダマンテが止める。2人をジーと見るヴィザルにも声をかける。
「まさか、ヴィザルも同じようなこと考えてないだろうな。」
「オリヴィエさんなら妨害工作無しでも生徒会長になれます。」
「ヴィザル君…」
「そして、オリヴィエさんの妨害工作をしようものなら蹴り飛ばします。」
「安心しろヴィザル。そんな奴はここにはいない。」
足を振り上げて蹴るポーズをするヴィザルをブラダマンテが落ち着かせる。クレイオンがクスッと笑う。
「まずは明後日の選挙演説に向けて原稿の作成、確認、練習することだ。」
「はい!失礼します!」
「では、私もこれで。」
アテナとクレイオンが去って行く。ブラダマンテが2人を見送った後にオリヴィエを見ると凄く緊張していた。汗がダラダラ流れ目の焦点が合っていない。
「いい、いきなりなんかきき、緊張しててき、き、きました…」
「落ち着きましょう!ヒッヒッフーです!」
「ヒッヒッフー!」
「ヴィザル、それ妊婦にやるやつ。」
緊張しているオリヴィエをヴィザルが落ち着かせる。珍しいオリヴィエにブラダマンテは新鮮味を感じた。落ち着いたのはいいもののまだ緊張しているオリヴィエにブラダマンテはアドバイスした。
「オリヴィエ。ハリアーは去年の選挙演説で噛んだけどそれでも演説を続けて生徒会長になった。多少失敗してもいい。すぐ立ち直ればチャンスはいくらでもある。」
「ははは、はい!」
ブラダマンテはオリヴィエにアドバイスすると用事があるのかすぐに去ってしまった。ヴィザル達はオリヴィエの顔を覗き込む。もう緊張はしていないようだ。
「よし!やろう!ヴィザル君!」
「任せてください!裏工作ならガルム達の得意芸ですから!」
「やっぱりお前もかー!」
地獄耳で聞いたブラダマンテがヴィザルを蹴り飛ばした。
次回予告
とうとう生徒会長選挙演説が始まる。
「真面目にやります!」
「頼みます。」




