格言は大事
前回のあらすじ
パワーアップしたヴィザル君の前には普通のモンスターなど恐るに足らずです!
「オリヴィエさんもそうなってますよね。」
「私が生徒会長に!?」
話はそこから始まった。
ハリアーに呼ばれたオリヴィエが生徒会室に入るとハリアーから生徒会長に推薦された。それをヴィザル達に報告した。
「オリヴィエさんが生徒会長…」
「まぁ、なんか分かるな。」
「でも…私、生徒会長なんて出来るかな?」
「大丈夫だよ。アイリスさんも生徒会長出来たんだからオリヴィエさんも出来るよ。」
「そうね!」
オリヴィエの返事にアイリスを合コンで知ったガルム達はあ~と納得した。そこにハリアーが来る。選挙に出るかどうか知りたいようだ。
「どうかな?」
「や、やります!生徒会長選挙出ます!」
「よし。では、この書類に名前と格言を書いてくれ。」
「格言?」
「格言と言ってそう難しく考えることはない。例えば“学食値引きします!”とか”楽しい学園生活にします!”とか自分が生徒会長になったらしたい政策を書くんだ。」
オリヴィエは名前を書いて格言を何にしようか悩んでいる。すると、後ろに来たガルム達がいろいろと格言にしたいことを言ってきた。
「じゃあ、”学園内ハーレム婚を認めます“にしようぜ。」
「逆に“学園内恋愛禁止”にしておきましょう。」
「”制服のスカート膝下10cm以内“に!」
「もういっそ“女子の制服はビキニ”にしときましょう。」
「全部却下です!」
オリヴィエがガルム達の案を即却下する。そこになんだなんだとソール達がやってきた。オリヴィエが生徒会長選挙に出ると知ると大騒ぎになった。オリヴィエが格言に悩んでいると知るとソール達も参加した。
「”学食に新しいデザート追加“!」
「”学費半額“よ!」
「”授業中寝てもいい“!」
「”男子の制服を全てスクール水着“にしましょう!」
「どれも却下です!」
「その前に俺達と同じ発想の女子がいたぞ!」
女子達の案も却下された。ハリアーが乾いた笑いをする。オリヴィエがどうしようと悩んでいるためハリアーがアドバイスしてくれた。
「オリヴィエ君はどんな学園生活を送りたいかな?」
「ヴィザル君とラブラブならどんな生活でもいいかも。」
「待ってオリヴィエさん。そのヴィザル君の生活がたった今消えそうなんですが。」
処刑されようになっているヴィザルが命乞いする。斧を持っているガルムをハリアーが止める。助かったヴィザルの肩を叩く。
「オリヴィエ君は学園で生活してどんなことを思っているのかな?」
「う〜ん…みんなで楽しく生活できればと思っていますけど…それでは弱い気が…」
「それでいいんですよ。私も生徒会長に立候補した時の格言は”清く、楽しく、思い出に残る学園生活を“だったしね。」
「そうなんですね。」
「君達興味なかったでしょ。」
ハリアーの格言にヴィザル達は空返事した。オリヴィエはハリアーの格言を聞き留学した時のことを思い出した。聖ヴァルキュリア百合女学園での生活を思い出すと書類に格言を書いた。
「これでいく!」
「何々…”楽しさ1番!自由な学園生活!“…いいじゃなですか!」
オリヴィエの格言にヴィザルが最初に賛同した。そこからソールにハリアー、ガルムと賛同し最終的にそこにいたみんなが賛同した。
オリヴィエがハリアーに書類を渡す。ハリアーは書類を見て不備が無いことを確認すると受け取った。
「じゃあこれで出すから。後はポスターに使う写真と演説に使う原稿を明後日まで作成しないと。」
「なら写真はお任せください。」
ヴィザルが手を挙げる。ハリアー達がヴィザルを見るとヴィザルは指を鳴らした。その時、掃除道具入れからフィルディオが登場した。
「呼ばれて飛び出てジャジャジャーン!」
「いつからそこにいた!?」
「君、普通に不法侵入だよ。」
突如登場したフィルディオにみんな驚く。そんなこと気にせずフィルディオはオリヴィエの撮影会を始める。
「これでポスターの写真はOKと。」
「あとは原稿か。」
「それはオリヴィエ君が書くものだ。君達は見守るかちゃんとしたアドバイスをするぐらいでいい。」
「「「は〜い!」」」
(少し心配…)
こうして、オリヴィエの生徒会長選挙が始まった。
次回予告
生徒会長選挙のライバル登場!
「よし。全員消せばオリヴィエが生徒会長だ。」
「止めましょう。」




