ヴィザル先生のモテモテ講座
前回のあらすじ
久しぶりのアストライカコンツェルン開発部
「来なくていいよ…」
退院したヴィザルが久しぶりに学園に帰ると狐の獣人がヴィザルに近づいてきた。
「ヴィザル先輩ですよね!僕、キュウ•フォクシーマといいます!ヴィザル先輩に憧れてます!尊敬してます!」
キュウの猛アピールにヴィザルも悪い感じはしない。頭を掻いて照れているとキュウがさらに詰め寄った。
「教えてほしいことがあります!」
「なんだい?」
「バカでもハーレム婚が出来る魔法を教えてください!」
「君、本当に僕を尊敬してる?」
ヴィザルが呆然としていると後ろからガルム達が寄ってきた。
「それは俺達も是非聞きたいなぁ。」
「いや別にハーレム婚は成り行きで…」
「ほぅ…それはモテない俺達に対する当てつけか?」
「やりましょう!ヴィザルのモテモテ講座!」
ガルム達の殺気に怖じ気付いたヴィザルが宣言した。
場所は変わって講義室。そこにヴィザル達がいた。壇上に上がったヴィザルはビックリする。いつの間にかガルム達を含めた多くの生徒が講義にきていたのだ。
「なんでこんなにいるの?」
「ヴィザルがハーレム婚出来る方法を伝授するって言ったらいっぱいきた。」
「みんなハーレム婚に飢えすぎでは?」
ヴィザルが生徒達を一通り見渡す。知らない生徒もいっぱいいる。ヴィザルのハーレム婚はそれほど魅力的なのだろうか。
迷っても仕方ないのでさっさと終わらせよう。そう思い1冊の漫画を取り出す。
「では皆さん。T◯LOVEる8巻の…」
「何してるのヴィザル君。」
いつの間にかいたオリヴィエが後ろから杖でヴィザルの頭を小突いた。
「皆さんがモテたいというのでこうやって講義を…」
ヴィザルは考える。このままオリヴィエに帰ってもらうより手伝ってもらった方が効率良いのでは?ヴィザルは一瞬だけ悩み決断した。
「オリヴィエさんも一緒に講義しましょう。」
「え!?」
「それでは皆さん。まずはオリヴィエさんに告白してください。」
「いきなり難易度高っ!」
ガルム達がびっくりする。オリヴィエもびっくりする。ヴィザルは一番近くにいた生徒の前にオリヴィエを連れて行く。生徒はモジモジしながらも告白しようとした。
「オ、オリヴィエさん…」
「ごめんなさい。」
「まだ何も言ってない!」
告白する前に玉砕された生徒は干からびたミイラのように倒れた。
「その前にオリヴィエは既にヴィザルの妻だろ!それじゃあ、練習にもならねぇじゃねぇか!」
ガルムが文句を言う。それに合わせてその通りだと周りの生徒達も文句を言い始めた。すると、ヴィザルは講義室を出てブラダマンテを連れて来た。
「では、ブラダマンテ先輩に告白してみましょう。」
「まだ難易度高いぞ!」
いきなり連れて来られて告白されることになったブラダマンテは状況が理解出来ずにいた。そんなこと気にせずヴィザルはミイラになっている生徒の隣にいる生徒の前にブラダマンテを連れて行く。
「あ…」
「断る。」
告白のこの字すら出る前に玉砕された生徒は魂を抜かれた抜け殻のように倒れた。ブラダマンテがヴィザルとオリヴィエに事情を聞く。ヴィザルはカクカクシカジカと説明した。
「お前らなぁ…そんなものより期末に向けて勉強しろ。来週だぞ。」
「そんなものとは失敬な!」
「そうだ!そうだ!隠れファンクラブがあるブラダマンテ先輩に僕達のモテたい欲なんか分かるもんか!」
「待ってくれ!初めて知ったぞ!なんだそのファンクラブ!?」
ブーブー文句言う生徒達をブラダマンテが睨んで黙らせる。注意して出て行くブラダマンテを見送った後、ヴィザルは講義を再開した。
「では、ゆらぎ荘の◯奈さ…」
「何やってるの?」
今度はソールが入ってきた。彼女を見たヴィザルはガルム達を見る。ガルム達はOKと指を立てる。
「よし。では、ソールに告白してみましょう。」
「よっしゃあ!」
「いきなり何!?」
興奮したガルム達がソールに告白しようと並ぶ。しかし、ソールの前に立った瞬間背筋が凍った。ソール相手に緊張しているわけではない。彼女の後ろにいるブラダマンテとグノーレス先生に戦慄しているのである。
「何をしているお前ら。」
「••••勉強です。」
「ほぅ…勉強がしたいのか。なら、俺が来週のテスト範囲をみっちり教えてやろう。」
冷や汗をかき震えが止まらないヴィザル達。結局、ヴィザルのモテモテ講座はグノーレス先生の神歴の講義に代わり3時間みっちり授業することになった。
次回予告
学校と言えばテスト!テストに向けてヴィザル達は…
「あれをするしかない。」




