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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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一難去ってまた一難

前回のあらすじ

大•勝•利!


「もう書くことなくなってないか?」

 ボロボロになったホビーチップ。しかし、生き残った人達は絶望していない。1人、また1人とやってきて壊れた街を直していく。

 倒されたザースやその手下やトイフォース戦士達は拘束され連行された。

 トイゴレムの残骸はレン達がさらに細かく砕いて処分している。すぐに復興を始める人達の中にヴィザル達もいた。


「新婚旅行のはずがまさかこんなことになるとは…」

「旅行先で革命に巻き込まれるってワンパターンだよねぇ〜。」

「言ってやるな。」


 ヴィザルの後ろでサリア達も瓦礫を片付けたりしている。ヴィザルが砕かれた水晶を手にとる。もう完全に壊れていてただの水晶になっている。

 ヴィザルは水晶の破片もゴミ袋に入れゴミを集めているところへと運ぶ。そこにはユア姫と会話しているケンの姿があった。未だ会ったことない兄妹。どんな会話しているのか気になり近づいてみる。


「凄いです。」

「まぁ、こういうのには慣れている。」


 何の会話?凄く気になって近付くと何故かジェンガをしていた。


「なんでだよ!?」

「どうしたヴィザル。」

「どうしたじゃないですよ!なんでジェンガ!?生き別れの兄妹が出会ってやることじゃねぇ!」

「ユアが今までゲームしたことないって言うからその辺にあったジェンガを教えてたところだ。」


 ヴィザルがさらにツッコもうとするもレンが肩を叩いて首を横に振った。なんか諦めた様子だった。それを見たヴィザルもツッコむのを止める。

 それからヴィザル達が帰る直前まで復興のお手伝いをした。もうすぐ帰るため空港へと移動する。帰りの便がもうすぐ到着する。その間に別れの挨拶を済ませる。


「復興が終わったらまた来てください。その時は今よりももっといい国になっています。」

「期待してます。」


 ヴィザルとレンが握手する。その近くでケンがユア姫と会話していた。


「本当に行ってしまうのですか?」

「ああ。うちにはこの国より手のかかる奴が多すぎるからな。」


 ケンの発言にサリア達は違う相手を指差す。それを後ろからジルフレアがツッコミを入れた。それをクスクス笑いながら見ているヴィザルのところにフェルトリーネがやってくる。


「本当に私と似ているよね。」

「偶然って恐ろしいですね。」


 フェルトリーネと話しているとアテリナ達も集まってきた。


「大変なことになったけどいい思い出にはなったのかしら。」

「忘れられない思い出にはなりましたね。」

「あ〜あ、もっとヴィザルンと一緒に居たかったな〜。」

「仕方ないですわね。私達はこのまま聖ヴァルキュリア百合女学園に戻らなければならないのですから。」


 そう言っているリリエスタが凄い悔しそうな顔をする。今回、大した活躍も出来ずヴィザルに迷惑かけたと思っているリリエスタは引け目を感じていた。それを察知したのかヴィザルは彼女を見てニコッと笑った。


「そんなこと無いですよ。リリーさんのおかげで助かったこともあるのですから。」

「ヴィザル様…」


 いい雰囲気になっている。そこにジルフレイムが来てヴィザルの肩に手をかけた。


「ヴィザル。」

「はい?」

「アテリナ様と結婚に着いて詳しく聞かせてもらおうか。」


 禍々しいオーラが溢れているジルフレイムにヴィザルは冷や汗を掻きまくる。アハハ…と乾いた笑い声を出す。


「逃げましょう皆さん!」

「「「「は〜い!」」」」

「あ!待ちなさい!」


 ヴィザルが全力ダッシュする。それに続いてオリヴィエ達ヴィザルの嫁全員も乗って楽しそうに後を追う。それをガトリングガンを持って追いかけるジルフレイム。その光景を2階から見下ろす変装したカシオペアと相棒の女性。


「今回はあなた達のおかげで助かったわね。」

「どうしますか?」

「もちろん帰るわよ。レオナルドの作品はまだまだあるんだから。」


 クスッと笑ったカシオペアは相棒と共に消える。全力で逃げるヴィザル。それを追うジルフレイム。ヴィザルと一緒に逃げるオリヴィエ達。それを笑って見るサリア達やレン達。

 先程までのバトルが嘘のように平和に終わった。けど、ヴィザル達の波乱万丈の人生はまだまだ続く。

次回予告

超久しぶりにシャルロットマーニュ学園へと帰ってきたヴィザルとオリヴィエ。そこで待っていたのは…


「「「ヴィ〜ザ〜ル〜く〜ん。」」」

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