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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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VSルーシー&VSバンダイ

前回のあらすじ

とうとう姿を現したレオナルドの作品トイゴレム。圧倒的な破壊力を持つ兵器にどう立ち向かうのか?


「いけるいける。」

「軽いな!」

 トイゴレムが姿を現した。崩れるザース城から出てくると建物を破壊し逃げる人々を踏み潰し雄叫びをあげる。

 それを遠くからルーシーが見ていた。


「おぉ〜。あれがザース様の言っていたレオナルドの作品。確かにあれなら世界征服とか出来そう。」

「余所見をするな。」


 ルーシーがトイゴレムを見ていると後ろから勇薙が雷の刀で攻撃した。ルーシーはジャンプして避けるもレゴの鳥は破壊させた。すると、今度は攻撃ヘリをレゴで作り乗り込んだ。


「レゴには無限の可能性があるの。その可能性に潰されなさい!」


 攻撃ヘリがガトリングガンを放つ。勇薙は避けながら雷の槍を放つ。しかし、攻撃ヘリの前にレゴで作られた鳥が複数現れ雷の槍を防いだ。攻撃ヘリは地上にいる天寺達も攻撃する。


「さぁ!全て灰塵となりなさい!」


 ルーシーの笑い声が響く。その時、攻撃ヘリのエンジン部分が貫かれ爆発した。驚いたルーシーが下を見ると対空砲を装備したジルフレアがいた。


「ジルってそんな物使うんだ。」

「ガトリングガンだけの女と思わないことね。」


 いつの間にか後ろにいたヴァンガスが驚く。ジルフレアはもう一発対空砲を撃ち右の翼を破壊する。ルーシーは驚きながらも攻撃ヘリをレゴで修復させる。


「こ、この程度で落ちると思わないでよね!」

「いや、王手だ。」


 コックピットのガラスに勇薙が立つ。ルーシーが冷や汗を掻いて見る。勇薙は雷魔法を巨大な槍に変形させる。


「あ…ちょっと話し合わない?」

「断る。《王手閃雷香車》!」


 勇薙が攻撃ヘリごとルーシーを貫く。ヘリは爆発し黒焦げになったルーシーが目をぐるぐる回転させながら落ちて行く。それをヴァンガスがキャッチする。


「俺の出番これだけかよ。」

「まだあるでしょ。」


 ジルフレアがトイゴレムを睨んだ。


 一方、バンダイと激突していたサリア。次々と出してくるミサイルやレーザービームを掻い潜り炎魔法を放つ。それ合わせてエウリア達もバンダイを攻撃する。


「いつまで保つ!?」

「お前がくたばるまで!」


 バンダイがさらに高く飛ぶ。ファンネルを飛ばしビームが雨のように降ってくる。周りで逃げる人達もお構いなく巻き込む。そうはさせまいとメディッサがピンポイントでシールドを張りビームを防ぐ。


「さすがエウリアの妹。」

「あれから頑張って習得しました!」


 防御をメディッサに任せサリアは攻撃に集中する。しかし、空中を縦横無尽に飛びながら移動するバンダイに攻撃を当てれない。その時、大量の折り鶴が飛んできた。そのうちの1つにカナが乗っていた。


「助けに来たよ!」


 カナが折紙で大量に紙飛行機を作るとバンダイに向けて飛ばした。バンダイはミサイルやビームライフルで紙飛行機を落とす。その隙にサリア達が折り鶴に乗った。


「丁度いい!行くぞ!」


 折り鶴はバンダイへと向かう。バンダイはビームサーベルでカナを攻撃する。カナも折り鶴の剣で対抗するもバンダイが優勢だ。そこにサリアが来て炎の拳でバンダイを攻撃する。バンダイはビームシールドでサリアの拳を防ぐとファンネルで攻撃した。サリアはなんとか避けるもビームが折り鶴に命中した。


「残念だったな。」

「いや、これでいい。」


 折り鶴と一緒に落ちていくサリアが不敵な笑みを浮かべた。その笑みを見たバンダイは警戒し周りを見る。離れたカナが手裏剣を飛ばす。折り鶴や紙飛行機が視界を遮る。そんな物ではない。バンダイが感じた気配。それは上を見ると分かった。折り鶴に乗ったエウリアが巨大な氷塊を生成していたのだ。


「あれか!」


 バンダイはすぐにミサイルやビームで攻撃するも一緒に乗っていたメディッサのピンポイントシールドがそれを防ぐ。地上からはリグラフ達が援護射撃する。


「《フローズンインパクト》!」

「その程度!《ツインサテライトバスターショット》!」


 エウリアが氷塊を放つ。それでもバンダイは逃げずに両手に巨大なライフルを生成するとビームをX状に放ち氷塊をバラバラに破壊した。


「残念だったな。」

「それ、さっき聞いた。」


 砕ける氷塊。その中から声が聞こえた。油断したバンダイが目にしたのは…氷塊から出てきたステリナだった。


「嘘だろ!?あん中に入ってたのか!いかれてるだろ!」

「残念ね。私の妹は天才なの。これぐらい朝飯前よ。」


 バンダイが再びライフルを向けるもそれよりも早くステリナの二刀流が炸裂した。


《フェニシア流剣術ペルセウスクロス》


 ステリナの技を受けたバンダイは白目を向き落下する。それをリグラフが受け止めた。


「これでいいのか?」

「とりあえずOK。あとは…」


 サリアが見上げる。既にエレキナとカーリーンがトイゴレムと交戦していた。


「行くか。」

「なら俺達も…」

「いや、リグラフさん達は避難誘導をお願い。あれは私達と…ヴィザル達の問題だから。」

「そ、そうか…なら任せよう。」


 リグラフはバンダイを抱えたままケトリア達を連れてその場から離れる。


「またねエウリア。」

「今度はうちに来てよ。歓迎するから。」


 エウリアがステリナ達とハイタッチする。そのままそれぞれサリアとケトリアの方へと別れて行く。


「もういいか。」

「もちろん。今生の別れじゃないんだから。まぁ、あれなんとかしないと本当に今生の別れになりそうだけど。」

「ならそうならないように頑張るか。」


 サリアとエウリアがトイゴレムに向けて走る。それとほぼ同じタイミングで勇薙達も走り出した。ヴィザル達もトイゴレムに向かっている。

 トイランドを巻き込んだバトルは最終局面へと向かいだした。

次回予告

遂にザースVSヴィザル達開始!


「いけるいける。」

「あらすじと同じこと言ってる!」

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