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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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トイランドカーニバル

前回のあらすじ

SDGs大作戦成功!


「いや、まだこれからだ!」

 とうとうシルバニアが気絶した。その結果、彼女の魔法が解かれていく。部屋にいた子供達の体が光り出しみるみるうちに元の姿に戻った。

 子供達は親を見つけると泣いて駆け寄って行く。ヴィザルが安心して座ると後ろからフェルトリーネとリリエスタが抱きついてきた。


「さすがですわヴィザル様!」

「ヴィザルンありがとう〜!」

「いえ、これはカシオペアの…」


 ヴィザルが周りを見るといつの間にかカシオペアが居なくなっていた。ヴィザルがカシオペアを捜そうとするとレンが手を引いて駆け出した。


「まだ終わってない!革命はこれからだ!」


 そう…その言葉の通り革命は始まったばかりだ。ザースが演説している途中、子供達の体が光り出す。観光客達がなんだなんだと困惑している中、ザースはすぐに現状を理解した。


(まさか、シルバニアがやられたか。)


 みるみるうちに戻っていく子供達。その光景を見たルーシーとバンダイも驚きつつもザースと一緒に城の中へと逃げて行く。

 アルティネに詰め寄っていたジルフレア達も突然のことに困惑していた。ジルフレアが壇上を見上げるとそこにはザース達の姿がない。すぐにこの異変にザースが関わっていると判断するとすぐに後を追う。

 その瞬間、ホビーチップを囲むようにレゴブロックか積み上げられた。さらに、ザース城の前にレゴブロックで出来た巨大ロボットが出現した。


「どうやらザースが何か隠していることは確かのようね。」

「だったら知ってそうなあいつに聞いてみるか。」


 逃げ惑う人々を守るように勇薙がロボットの前に立つ。雷魔法で刀を生成するとこっちに向かってくるロボットに勢いよく振り切った。勇薙の一撃はロボットの拳を砕き中にいたルーシーを驚愕させた。


「嘘!?」


 ルーシーが驚いていると目の前の装甲が弾け飛んだ。ジルフレアがガトリングガンで装甲を破壊したのだ。ルーシーは下がりながらレゴ人形を出して応戦する。それを天桜の狐のメンバーが左右に分かれて次々とレゴ人形を撃破していった。


「嘘、マジ…」


 ルーシーが戦いていると勇薙が高くジャンプして雷の刀を巨大化させロボットを一刀両断した。


「《雷薙叢雲剣(ミカナギノムラクモノツルギ)》!」


 勇薙の一撃でロボットはバラバラに崩れていく。その中からレゴの鳥に乗ったルーシーが逃げた。

 一方、逃げ惑う人々の中にエウリア達がいた。元に戻った人々が暴動を起こしパニックになっている。エウリア達が暴動を収めたり避難誘導していると聞き覚えのある声が聞こえてきた。


「エウリア!」


 エウリアが振り向くとステリナ達がいた。フェニシア王国の人達もここに来ていたのだ。


「ステリナ姉さん!みんな!何話ぶり!?」

「メタいですエウリア様。」


 リグラフがツッコむ。久しぶりの再会に喜ぶエウリア達。しかし、状況はよくない。ザースの所業が明るみになりホビーチップは大パニックだ。

 ステリナ達も加わり暴動を収めようとするとそこにサリアとカナが合流してきた。


「お〜!エウリアの姉妹じゃん!何話ぶりだ!?」

「あなたもメタいです。」


 ステリナ達と合流したサリア達。それを遠くからバンダイがスコープで覗いていた。見つけるとすぐに巨大なバズーカを生成しサリアを狙う。


「まとめて消えちまいな。」


 バンダイがバズーカからビームを発射する。それに気付いたサリアは咄嗟に巨大な炎の拳を作りビームを殴る。互いがぶつかり合い爆発する。凄まじい轟音と爆風が辺りを包む。なんとか飛ばされないように耐える。爆発が収まり砂埃も晴れていく。


「へぇ、あいつもなかなかやる方か。」

「お前か。ケンがボコったモデラー魔法。」


 サリアとバンダイが睨み合う。クスクス笑ったと思ったらだんだん笑い声が大きくなりバンダイはミサイルやビームライフル、ビームキャノンで攻撃しサリアは大量の炎の拳で応戦した。


「さぁ、革命カーニバルの始まりだぜ!」


 サリアが叫ぶ。エウリアが杖を構えてバンダイに立ち向かう。その後ろステリナが追う。

 ザースの闇が暴かれパニックになるホビーチップで激闘がいくつも始まった。革命はこれからだ。

次回予告

ユア姫を連れ去ろうと迫るフランボー。そこに駆付けるケン。そして、新たな援軍が…


「ケン様〜!」

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