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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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困惑

前回のあらすじ


「••••の前に姫様とヴィザルが結婚ってどういうことよ!?」

 ニコニコするアテリナ。呆然とするジルフレア。驚き声が出ない勇薙。汗が止まらないアルティネ。

 気まずい雰囲気になりアルティネはそ~と離れようとするもジルフレアに腕を掴まれた。


「説明。」

「••••黙秘します。」

「知ってる?マジックガーディアンには拷問の権利があることを?」

「初めて知ったんだけど!?」


 握る手がだんだん強くなる。アルティネはなんとか抜け出そうとするも勇薙も知りたいようでアルティネの肩を抑える。


「確かヴィザルはオリヴィエって婚約者がいたはず。」

「そうね。それにアテリナ様はまだ11歳よ。結婚出来る年齢じゃないわよね?」


 2人の当然の疑問にアテリナがニコニコして答える。


「イヴさんの国では何歳でも何人でも結婚出来るのでその国の方法で結婚しました!」


 ジルフレイムと勇薙がアルティネを睨む。その様子を人混みの中からサリアが見ていた。


「なんとか逃げれたけどヴィザルが大丈夫じゃなくなったわ。•••ドンマイヴィザル。」

「へっくし!」


 ザース城に忍び込んだヴィザル達がくしゃみをした。今は式典の途中で見張りが減っている。そのため、前よりかは潜入がし易い。衛兵に気を付けつつ進む。


「大丈夫か?」

「はい。」

「風邪…じゃない気がします。」


 くしゃみしたヴィザル達レンが心配する。

 それと同時刻、イヴ達もくしゃみしていた。心配した子供達がティッシュを渡す。


「ありがとうございます。」


 イヴが鼻をかんでいる。そこに子供が入ってきた。


「ユア姫様が起きました!」


 イヴ達が部屋に入る。そこにはキョロキョロ辺りを見回すユアがいた。ベッドから上半身を起こしキョトンとしている。そこに雪穂がお茶を出した。


「温まりますよ。」

「あ、ありがとうございます。」


 ユアはゆっくりとお茶を飲む。状況が飲み込めてないみたいだが悪い人達じゃないと思ったのか落ち着いていた。イヴ達がユアに事情を説明する。事情を聞いたユアはニコッと笑った。


「良かったです。怖い人達じゃなくて。」

「あの…ザースが狙っているレオナルドの宝って何ですか?」


 子供の1人が聞く。ユアはしかめっ面をして考えるも首を横に振った。アルミナがヴィザル達がザース城に向かっていることを伝えようとした。その時、爆発が起き扉が破壊された。


「!?」

「見つけたよユア姫。」


 煙の中からフランボーが出てきた。すぐにユアを守るように立ちはだかり戦闘態勢に入る。フランボーがヨーヨーを出して攻撃した。それをアルミナがシールドを張って防いだ。


(これを防ぐか。)


 フランボーはヨーヨーを激しく振り回しさらに炎を纏わせて攻撃を続けた。アルミナが耐えている。その間にユアを連れて逃げる。


(予想以上の硬さだ。)


 フランボーはシールドの一部をヨーヨーの糸で囲んだ。その瞬間、シールドの一部がぽっかり空きそこからヨーヨーがアルミナを攻撃した。


「きゃっ!」


 攻撃を受け尻餅をついたアルミナはシールドを解除してしまう。その隙にフランボーが通り過ぎアルミナを空間断絶で真っ二つにした。上半身と両腕が崩れ落ち下半身が倒れる。


「え•••?」

「今日、この時をもって完全なる革命が達成される。貴様らほ反逆者として闇に消えてもらうぞ。」


 斬られているのに生きていることに困惑するアルミナ。そんな彼女を置いてフランボーは不敵な笑みをこぼしながらユアを追っていった。

次回予告

SDGs大作戦の要ヴィザル達がシルバニアと交戦が始まった。


「本当にこれってワンピー…」

「言わない!」

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