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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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SDGs大作戦

前回のあらすじ

ヴィザル達合流!


「それでなんでこの国に?」

「•••ノーコメントで。」

「え?」

 トイランド革命15周年式典当日

 トイランドではエドラシア大陸中の国から要人や観光客で溢れかえっていた。ヴィザル達は隠れながら革命の時を待っているのだが…


「ロン!」


 何故か麻雀をしていた。レン達が隠れ家に案内した後、作戦内容の確認や特訓、一時的にケンの腕を改造したりしていた。

 その時にアテリナがオリュンティア公国の姫だということに驚き、アテリナがヴィザルの妻ということに驚き、ヴィザルには9人の妻がいることに驚いていた。

 その後、暇だと言っていたヴァンガスが麻雀セットを見つけ暇つぶしにとやっていた。ちなみに、今勝っているのはアテリナだった。興味津々で麻雀を見るアテリナにヴァンガスが教えたところむちゃくちゃ強くなってしまった。

 頭を抱えるヴァンガス達をほっといて着々と準備を進める。


「それでどうなんだ?」

「決行はザースが式典に参加し城内の警備が薄くなった頃、城に突撃してシルバニアをこの超絶辛いハバネロ飴を口に突っ込ませて気絶させる。その名も…『シルバニア•ドッキリ•激辛大作戦』!略してSDGs大作戦!」

「いろいろアウトだよその作戦名!」

「最後のsはどこから来た。」


 レンが出した飴玉を見せながら作戦名を叫ぶ。どこかで聞いたことある単語にツッコミを入れる。そこに子供が報告にくる。


「始まりました!」

「よし。作戦開始。」

「「「「了解!」」」」


 レン達が先に出発する。ヴィザルとオリヴィエもレンと一緒に出る。その後にカナとサリア達が出発する。最後にケンやカーリーン達が出発する。

 ヴィザル達が1番大事なシルバニアに激辛飴を舐めさせて気絶させる役割だ。サリア達は式典に出席しザース達の動向を探る役割。ケン達はトイフォース戦士が来た時の対応だ。残りのイヴ達は隠れ家に残ってユア姫を守る役割だ。

 サリア達はザース城の前まで来ていた。既に観光客でごった返している。壇上ではザースが演説している。サリア達はザースに見つからないように人混みに紛れて散開する。すると、サリアがジルフレアを見つけた。めんどくさいことになりそうだからとこっそり離れるもジルフレアがサリアに気付き嫌な顔をする。


「なんであんたがいるのよ?」

「観光だよ観光。」

「絶対問題しか起きないでしょ。」

「それよりジルはのんでこんなところに?」

「警護よ。ディオス陛下がこの式典に参加するから。」


 ジルフレアが説明していると今度はアルティネが嫌な顔をしながらサリアのところへと寄ってきた。


「なんであんたがいるのよ?」

「観光だよ。」

「絶対問題起こすでしょ。」

「お前ら私をなんだと思ってる!?」

「「問題児。」」


 2人の強烈な一言がサリアの胸に刺さる。サリアはそのままそそくさと人混みの中へと消えて行く。


「だったら問題起こしてやる!」

「「サリア!?」」


 2人が慌ててサリアを追いかける。サリアも人混みの中を掻き分けて進んでいると今度は勇薙と目があった。


「え?」

「え〜と…サリアさんでしたっけ?なんでこんなところに?」

「観光。」


 そう言い残しサリアは勇薙から離れようとする。その後ろにジルフレアとアルティネが追いかけてきた。勇薙はまた面倒事に巻き込まれているのかと呆れている。逃げようとするサリアをジルフレアが捕まえようとした時、彼女の前にアテリナが出てきた。


「そこまでです!」

「姫様!?」

「ナイス姫様!」


 サリアが去って行く。ジルフレアも追いかけたいがアテリナが邪魔をする。


「あ、あの…何故姫様がここに?」

「どうしたのジル…って姫様!?なんでここに!?もしかしてヴィザルと旅行?」

「はい!」

「ちょっと待ちなさい。」


 アテリナに話しかけるアルティネに不審感を抱いたジルフレアがアルティネの肩を掴む。


「なんでそこでヴィザルが出てくるの?」


 アルティネはヤバいと思い黙秘する。ジルフレアがアルティネに睨む。アルティネは目を反らす。ジルフレアは今度はアテリナに目を向ける。すると、左手の薬指に指輪があるのが見えた。


「アテリナ様…その…その指輪は…」

「これ?ヴィザルさ…」

「待ってください姫様!」


 アルティネがアテリナの口を抑える。その行動に益々不審感を抱いたジルフレアがアテリナからアルティネを引き剥がす。


「姫様、その指輪は?」

「結婚指輪です!」

「お相手は?」

「ヴィザル様です!」


 アテリナが自慢気に見せた指輪を見てジルフレアは呆然とする。その後ろで聞いていた勇薙も信じられない物を見たような表情をしている。

 革命が起きる直前のトイランド革命15周年式典、ここに別の問題が発生した。

次回予告

ユア姫と共に待機しているイヴ達。そこにフランボーの魔の手が忍び寄る。


「その前に説明してくれませんか姫様?」

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