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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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出会いがあれば別れもあるのが留学あるある

前回のあらすじ

ヴィザルがハーレム婚!


「他の小説でもこんなに結婚する人はいないんじゃないか?」

 今日は聖ヴァルキュリア百合女学園の終業式

 そして、ヴィザルとオリヴィエの留学生活が終わる日でもある。

 終業式が終わり続いてヴィザルとオリヴィエのお別れ会が始まる。ステージに上がる2人。ステージには既にサリアとアルティネもいる。2人もヴィザルとオリヴィエと同じ今日で学園とお別れする。


「••••これで終業式を終わります。今日で留学生のヴィザル君とオリヴィエさん、サリア先生とアルティネ先生もお別れとなります。」


 ヒルデが壇上で最後の言葉を述べる。長いような短いような、でも濃い留学生活を送ったのは間違いない。

 ヴィザルは留学してからの思い出を頭に浮かべる。


 テロリストが襲って来て

 パニアのライブにフェルトリーネが参加してアイドルになって

 ヴォルネスト帝国の革命に参加してタルタロスことラダマンティスと決闘して

 アイアンガイアの存亡をかけてグレイアストロンと決闘して

 ヴリドラシルを撃退して

 海水浴で遭難して体が入れ替わった夏休みを過ごして

 文化祭でグリムと親密な関係になって

 修学旅行でウェルテルと激闘を繰り広げて

 グリムを助けるために結婚式に乱入して

 オリヴィエ、グリム、イヴと結婚して

 脅迫状が届いて

 そして、クリスマスの日にアテリナ、リリエスタ、アルミナ、カーリーン、フェルトリーネ、ラステトと結婚した…


「あれ?僕の留学生活濃過ぎない?」


 思い出せば出すほどいろいろあり過ぎて困惑したヴィザルがボソッと呟く。オリヴィエも同じようでヴィザルの隣でウンウンと頷いていた。

 ヒルデの祝辞も終わり最後に代表してアイリスがお別れ会を締めた。


「では最後に留学生を代表して、ヴィザル•オルディダンテよりお言葉を。」

「え?」


 アイリスがこっちを見てウィンクする。さぁさぁとヴィザルを壇上に上がらせる。ヴィザルはこちらを見る全校生徒を見て緊張した。


「あ…あ…あの、ヴィザルです。…その……」


 緊張して言葉が出ない。


「さ、最初は女学園ということもあってその…なんて言ったらいいんだ?…えっと…僕には合わないんじゃないかと思ってましたけど…」


 後ろでオリヴィエが頑張れと静かにエールを送る。でもなんて言ったらいいのか分からず言葉が出ない。


「い、今までにない経験が出来て楽しかったです!」


 どうしようもなくなったヴィザルは無理矢理終わらせた。それを聞いた生徒達はクスクス笑いながらも拍手を送った。ヴィザルはガクガクしながらオリヴィエの隣に戻る。


「良かったよヴィザル君。」

「僕にスピーチなんて無理です。」


 ヴィザルは顔を引き攣らせて乾いた笑いをしている。アイリスが代わりにいろいろと締めてくれた。こうして、終業式も終わりヴィザル達の留学生活も終わった。

 帰りは明日のため最後の寮に戻る。その途中、最後までヴィザル達と一緒にいたい生徒達が集まってヴィザルにお別れの言葉を言っていく。


「また来てね!」

「ヴィザル先輩なら大歓迎です!」

「ハメ外し過ぎるなよ。」

「楽しかったわ。」


 みんなからエールが送られる。サリア達もヒスイ達から別れの言葉を貰う。

 今日は1段と長く感じる。もうすぐでここともお別れだ。最後になる自室でそんな思いにはせているとコンコンとノックがした。ヴィザルが開けるとオリヴィエ達ヴィザルと結婚したメンバーが勢揃いしていた。


「え、え〜と…」

「ヴィザル君、この冬休み旅行しない?」

次回予告

聖ヴァルキュリア百合女学園留学編終了からの新章


「面倒くさいことにしかならないと思います!」

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