コミュ力は大事
前回のあらすじ
因果応報
「ですね。」
「助けて!本当にヤバい!」
「因果応報です。」
ラスト・ワン・オデュッセイア開始直後
森林ゾーンにエウリアが一人でいた。すると、そこに謎の人影が現れる前にエウリアの雷にやられた。
「ふんっ。私に不意討ちしようなんて100年早いわ。」
すると、実況が聞こえた。
『な、なんと!ラスト・ワン・オデュッセイア開始早々予期せぬ展開!真っ先にリタイアしたのはギガントタイタンのメンバー、二人!そして、倒したのはアイアンガイアのケン・アレスザード選手!これは凄い大判狂わせだあぁ!』
「あれ?私じゃないの?」
エウリアが実況を聞いているとまた謎の人影が現れた。ものすごい数を率いて。
「ちょっと、何よあんた達!?」
エウリアは逃げながらも攻撃しているとその人影はヴァンガスに倒された。
「なんだこいつら?」
「ヴァンガス、おかしくない?」
「何が?」
「ケンより先に私が倒したのに何も言ってないのよ!」
「知らねぇよ。とりあえず、こいつらは後だ。どっちにしろ、ここにいる奴ら全員やればいいんだからな!」
そう言った後、ヴァンガスは森の中へ消えていった。
しばらくしてエウリアは逃げていた。
「なんで私ばっかり狙われるのよー!」
また謎の人影がエウリアを追っていた。すると、謎の人影は結晶に閉じ込められた。
エウリアが周りを見るとジャックが現れた。エウリアはすぐに構えて攻撃しようとするとジャックは待てと手を出した。
「今は戦うつもりはない。まずはこいつらの素性を探るのが先だ。」
「何?あんたも襲われたの?」
「いや、私は怪しい奴らがいたから捕まえただけだ。実際にヴィザルを狙っていたからな。」
「ヴィザルも襲われたの!?」
「いや、襲われる前に捕らえた。」
二人が話しているとまた実況が流れてきた。
『なんということだ!レジェンドドラゴン初のリタイアはバルド・オルディダンテ選手!そして、倒したのはその弟、ヴィザル・オルディダンテ選手!見事、兄弟勝負を制しました!』
「終わったみたいだな。」
「さすが、ヴィザル!私の弟子ね。」
「そうか。」
そう言ってジャックはどこかへ行こうとしていた。
「ちょっと、あいつらを捕まえるのが目的だったら私と手を組みましょう。」
すると、エウリアが駆け寄りジャックに手を差しのべて提案した。
「あいつらの狙いが私達アイアンガイアならこっちの方がいいでしょ。」
「そうだな。なら、一時休戦としよう。」
こうして、二人は廃墟ゾーンを歩いていった。
しばらく二人が謎の人影を捕らえていると目の前にエルフの男がいた。その男は二人を見ると杖を構えた。
「待て。そこに倒れているのは誰だ?」
「さぁ、分かりません。ですが明らかに参加メンバーではないので倒しただけです。」
「その時、あんた襲われた?」
「いえ、私には見向きもしませんでした。」
「やっぱり狙いは私達アイアンガイア。」
三人がその場で謎の人影について考えているとまたまた実況が流れてきた。
『え、えーっとたった今、ギガントタイタンのマスター、ギガストロ・ロックオーガ選手がリ、リタイアしました。そ、それよりヘルマ・プロディトス選手が男の子だということに驚きが隠せないのですが・・・私の胸より大きい・・・』
その実況を聞いたエウリア以外の二人は言葉を失った。
「ヘルマってあの時に会った少女だよな。」
「少女じゃなくて少年よ。」
「まさか、少年だったとは。」
「そんなに凄いんですか?」
「あぁ、見た目は完全に美少女だ。」
「ヘルマが聞いたら号泣ね。」
実況を聞いた後、三人は謎の人影を捕らえながら歩いていった。その途中、エンジェルフォースのメンバーらしき女性達が仲間の胸を揉んだり自分の胸を触って自滅していたが見なかったことにした。
「そういえば、あんた誰?」
「あ、すいません。自己紹介まだでしたね。私はオールドマギア所属のリーカンシー・モルフォートです。」
「アル○ォート?」
「そんな美味しそうな名前ではありません。」
リーカンシーが自己紹介しているとまた実況が流れてきた。
『あの~。実は気になることがあるんですが、以前からエレキナ・レダニウス選手の露出徘徊の噂が跡を絶たないんですけどどういうことですか?』
「え?」
「そういえば、そうだな。エウリア、これはどういうことだ。」
ジャックがエウリアに質問したがエウリアは震えながら必死に首を横に振っていた。
『それは多分、カリスティさんのせいだと思います。』
「駄目よ、バカ!それを言ったらダメ~!」
「なんだ?」
『アイアンガイア以外の一部の人にはその魔法が見えなくなる細工です。つまり、一部の人にとってはエレキナさんが全裸で堂々と歩いているように見えるんです。』
「・・・ヤバい。あれがバレた。」
「どういうことだ?」
「実は前、偶然エレキナの裸の写真が売られていることに気付いたの。犯人はすぐにわかったけどこれがバレると確実に殺られるからエレキナ以外のメンバーはみんな隠していたのに、あのバカ~!」
エウリアは頭を抱えながら踞った。すると、トロイタワーの方向から無数の光線が襲ってきた。
「何!?」
三人はなんとか光線を防いでトロイタワーを見ると暴走しているエレキナが飛んでいた。
「まさか、味方ごと攻撃するのか・・・いや、これ味方が狙いだったな。とりあえず、逃げるぞ。」
「「了解!」」
ジャックが言うと二人はすぐに従い、エレキナから逃げて行った。
しばらく経つとエレキナがインドライガとトールバスターに倒されたと実況が流れた。
「さすが、我がマスター。」
「本当に怖い人ばかりいますね。アイアンガイアって。」
「凄いでしょ。」
「ある意味凄いです。」
三人はそのまま歩いているとトロイタワーから少し北東のところでヘルマを見つけた。彼の周りにはアルティネやギルガの他に数人の人達がいた。
三人がじっと見ているとそこにインドライガが現れた。
次回予告
熱戦・烈戦・超激戦!
「止めて!塵すら残らず、始末される!」
「次回はパロディ回かな。」