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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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始まるとドキドキするのは新婚生活あるある

前回のあらすじ

ヴィザル、ついに結婚!


「これ、周りの人が聞いたら羨むだろうなぁ。」

「聞きたくない!」

 オリヴィエ達と結婚した翌日

 学園ではその話で持ち切りだった。もちろん、ヴィザルのクラスでも…


「いいなぁ〜!ヴィザルンと結婚したんだ!」

「羨ましいですわ。」

「別に…いいって思ってないし。」

「ツンデレだ。」

「違うから!」


 各々感想をヴィザルに言う。さらに質問攻めにあう。


「結婚ってどんな感じ!?」

「夫婦ってどんなのかな?」

「初夜ってなんですか!?」

「全部答えれない!」


 怒涛の質問攻めにタジタジなヴィザル。そこにヒスイが入って教科書で教壇にトントンと音を鳴らす。


「はい。休み時間終わりよ。みんな、元の席に戻るように。」

「「「は〜い。」」」


 ヒスイが授業する。しかし、それどころではないようでみんな興味津々にヴィザルを見ている。ヴィザルは頭を抱えている。

 授業が終わりヒスイが教室を出る。それと同時にヴィザルも荷物を整理して教室から逃走する。それを追いかけるフェルトリーネ達。

 フェルトリーネ達をまいたヴィザルはセイントロードのカフェセイクリッドでコーヒーを飲んで一息ついているといつの間にかグリムが隣にいるのに気付き噴いた。


「グリムさん!?」

「ヴィザル君のいるところなら予想つくわ。」


 なんでここに!?と言う前にグリムが答える。汚れたところを拭きながらおそるおそる聞いてみる。


「今更ですが本当に僕で良かったんですか?」

「もちろん。あなたの前なら最弱でいられるから。」


 グリムがクスクス笑っている。その笑顔を見てヴィザルは赤面し顔を背ける。


「ヴィザル君ってそういう顔もするのね。」

「ほっといてください。」

「そうだ。折角結婚したのだから新婚旅行なんてどうかしら?」

「いいですね!」

「賛成です!」


 いつの間にか後ろにいたオリヴィエとイヴに驚きまた噴いた。


「いたんですか!?」

「ヴィザル君のいるところなら予想できます!」


 オリヴィエが自信満々にガッツポーズする。


「ヴィザル君とならどこにでも行きたいわね。」

「はい!」

「ねぇ、私達が留学から戻る時にみんなで新婚旅行しません?」

「賛成です!」

「いいわね。」


 オリヴィエの提案に2人が賛成する。ヴィザルも断る理由がないため承諾する。4人でどこにしようか悩む。ヴィザルはチラッとグリムを見る。最初会った時はクールで掴み所がない印象だったが今はよく喋りよく笑う普通の女の子だ。


「あら、何かしらヴィザル君。」


 こちらの視線に気付いたグリムがいたずらっ子ぽい笑みでこちらを見つめた。それを見てまた顔を背ける。そこにオリヴィエが声をかける。


「ヴィザル君?」

「はい!なんでしょう!?」

「トイランドとかどうかな?面白そう!」

「スノーウィンも一面銀世界で美しいですよ!」


 オリヴィエ達がいろんな国を見せる。ヴィザルも一緒になっていろんな国を見る。初めての結婚、なかなか思うようにいかない。けどなんか楽しい。そう思いつつ今の幸せな時間を過ごしていくのだった。

次回予告

学園に何者かが忍び寄る…


「またテロリストか。」

「軽っ!」

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