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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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結婚式中の乱入はドラマのロマン

前回のあらすじ

結婚式と言えば…ドンパチ!


「違いますよ。」

 結婚式直前

 アイリスとライラが監禁さらている地下室にガードル達が入ってきた。


「馬鹿な女だな。グリムの友達なら彼女の幸せを祝うべきだ。」

「何が幸せだ。お前達の身勝手な政略結婚だろ。」

「それが幸せなのだ。女は男の命令に従うのが1番の幸せなんだよ。」


 ガードルが近付く。ライラはガードル達を睨んでいるがアイリスは欠伸するだけで余裕だった。


「古い考えだ。そんなんだから時代遅れの国って呼ばれるんだよ。」


 アイリスの発言にイラッとしたゲイシーは拳銃を取り出し銃口を向けた。


「あまり舐めた口きかない方がいいよ。君達は女で侵入者なんだよ。ここで殺されても誰も文句を言わない。」

「そうそう。君達に人権ないんだから。グリムの結婚式が終わった後じっくり楽しもうね。」


 下卑た笑いをする3人にアイリスは呆れている。3人はアイリスとライラを侮蔑すると部屋を出て行った。3人がいなくなるのを確認するとアイリスはチラッと誰もいないところに目を向けた。すると、突然穴が空きオリヴィエ達が現れた。


「大丈夫ですか先輩?」

「問題無い。」


 オリヴィエがアイリス達に聞く。その後ろからメシエとリリエスタも来る。メシエがアイリスの魔力を頼りにワープ魔法を使って助けにきたのだ。メシエとリリエスタが2人を解放する。メシエが用意した服を着て状況を話す。


「これからグリムの結婚式だ。この家の関係者は全員出席する。そっちは?」

「問題ありませんわ。」


 リリエスタが答える。アイリスは頷くとすぐにワープゲートから脱出した。その後を追って全員脱出する。


 結婚式会場

 そこでは見張りの兵士とフィルディオが何か話していた。


「聞いた人数と違うようだが?」

「すみません。突然上から人増やすから独占取材しろって言われまして。」

「テレビってそんなもんなのか?」


 見張りは怪しむが仕方なくフィルディオ達を通した。彼の後ろにいる人達は顔を隠している。やっぱり怪しいと声をかけようとしたらディオスが声をかけた。


「オリュンティア公国ケラウロス・オリュンティアの代理で来た。ディオス・オリュンティアと妹達だ。」

「これはディオス様!ようこそお越しいただきました!」


 ディオスがテテュアとアテリナを連れてきたため見張りはそっちの対応に追われた。結婚式が始まる。その控室ではウェディングドレス姿のグリムが外を見ていた。そこにゴルドウィンが入ってくる。


「喜べグリム。お前はベレドーナとの国交回復に役立つのだ。」

「•••」


 ゴルドウィンの言葉に耳を貸さない。すると、今度はグリムの結婚相手が入ってきた。


「どうしたゴルドウィン?」

「バリカーレ殿。グリムが緊張しているようで。」


 ゴルドウィンが腰を低くしている。バリカーレはグリムの近付き顔を近づける。


「何を気にしている?お前は俺と結婚てぎるのだ。こんな古臭い国にいるより余っ程幸せになれるぞ。」


 バリカーレが耳打ちで喋るもグリムは無視している。バリカーレはグリムから離れると部屋を出た。


「グリム、分かってるだろうが余計なことは考えるな。お前は俺の命令に従えばいいのだ。」


 ゴルドウィンも部屋を出る。グリムは俯いたまま動かない。安堵しているが悲しい目をしていた。

 そして、結婚式が始まる。グリムとバリカーレが入場する。2人は神父がいるところへと歩く。周りには国交回復に安堵する男達、報道陣、写真を撮っているフィルディオがいる。


(これでいい。これで…)


 何事も無く進む結婚式にグリムはどこか諦めていた。神父が誓いの言葉を聞く。


「誓います。」

「新婦。」

「誓い…」


 グリムが誓いますと言おうとした瞬間…


「ちょっと待ったぁ!」


 扉を開けタキシード姿のヴィザルが現れた。

次回予告

グリム奪還開始!


「火の海に変えてやれ!」

「やってることテロリスト!」

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