媚薬でヤバいことになるのはエロ漫画あるある
前回のあらすじ
ヴィザルが女体化
「意外とイケる。」
「止めてください!」
「あ〜。」
「どうしたヴィザル?」
「なんかムラムラします。」
「いきなりどうした!?」
放課後の保健室
そのベッドで横になっているヴィザルの発言にツルキはびっくりする。そのヴィザルはなんか色っぽくなっていた。
「なんか…その…お前を見ていると…なんだ…その…頭がクラクラするんだが。」
「なんですかね?」
どうなってんの?と首を傾げていると保健室にカーリーンが入ってきた。
「すみません先生…」
カーリーンはヴィザルを見て目を擦る。もう1回見る。また擦る。また見る。また擦る。
「もういいですから。」
「本当にヴィザル君なのか…」
「はい。」
「なんか…エロくなってる。」
「直球で言わないでください。」
ヴィザルがツッコんでいる。呆れていたがなんか2人の様子がおかしい。顔が火照りヴィザルをいやらしい目で見ている。
「あれ?」
「なんかヴィザルが妖艶に見える。」
2人がヴィザルに詰め寄る。あれ?これヤバくない?…そう直感したヴィザルは保健室から脱走した。廊下を走っているとヘルフィリーとばったり出会った。
「おい、廊下は…誰だ?」
「あ、ヴィザルです。」
「え…?」
ヘルフィリーが困惑していると今後はシャルニとラーミャがやって来た。
「ヘル、誰だその子?」
「可愛いじゃない。」
「いや…ヴィザルと言っていた。」
驚いた目でヴィザルを見る2人。すると、シャルニがヴィザルの手を握った。
「蕁麻疹が出ない…ヴィザル、一生そのままでいろ。」
「嫌です!」
断るヴィザル。なんかシャルニの息遣いが荒い。まさかと思い手を離そうとするも強く握られて離れない。どうしようと周りを見るとヘルフィリーとラーミャの様子もおかしかった。2人ともツルキ達のように顔を染めジロジロこちらを見ていた。そして、みんな目が♡になっていた。
「なんだこのモヤモヤは…」
「ヴィザルが女の子になるとこんに魅力的になるなんて…」
「リリーさーん!」
ヴィザルは強引に振りほどき逃走した。誰もいないところにと…走っていると曲り角からカーリーンが現れた。その目は♡になっている。
「見つけた!」
「嘘でしょ!」
抱き着こうとするカーリーンを避ける。そのまま逃走を続けると女子学生の集団と出会した。その集団はヴィザルを見た瞬間に目が♡になって走り出してきた。ヴィザルは驚き180度回って逃走した。
「なんでなんで!?」
ヴィザルが逃げているとアルティネと合流した。
「ヴィザル!何この騒ぎ?」
「助けてください!」
ヴィザルが助けを求めようとした瞬間、アルティネが手を伸ばして制止した。ヴィザルが嫌な予感がして目を見ると♡になりかけていた。マズい…そう感じアルティネからも逃走する。そのまま出会う女子学生達全員から逃げていると前からリリエスタ達が来た。ヴィザルはリリエスタを確認するとジャンプして両足でリリエスタを蹴り飛ばした。
「説明を求めます。」
「ヴィザルンが過激になっている。」
「お、おお落ち着いてくださいましヴィザル様。」
ヴィザルがリリエスタをブンブン回す。すると、あれ?と思ったのかリリエスタ達を見る。リリエスタもクゥもオリヴィエもフェルトリーネも目が♡になっていなかった。
「あれ?オリヴィエさん達は大丈夫なんですか?」
「それはリリーから。」
「はい。実は私が作ったその薬、媚薬効果があるみたいでして…私がさっき作ったこの薬でなんとかその媚薬効果を抑えていますの。」
「待って。媚薬効果?」
「はい。ヴィザル様から出るフェロモンが異性に影響しているのではと。」
「異性って今の僕は女ですよ。」
「元男だからですわね。」
ヴィザルは膝をつき項垂れる。
「今、松下さん達が薬を配っていますのでもう少しの辛抱ですわ。」
「それでこれいつ治るんですか?」
「明日になれば…」
気まずい感じで顔を背ける。すると、目が♡になっている女子学生達がこっちに向かってきた。仕方なくリリエスタはヴィザルを連れていく。向かってくる女子学生はクゥとフェルトリーネが足止めする。
走って走ってヴィザルの部屋まで行く。そこではサリアが待っていた。彼女も薬はもらっていたのか目は♡になっていない。
「とにかく部屋に入って籠もることね。」
ヴィザルはサリアとリリエスタとオリヴィエが部屋に入る。
「ここで待つだけですわね。」
リリエスタが鍵を閉める。それから一夜を過ごした。
そして…
「も、戻ったー!」
翌朝、自分を見て喜んだヴィザル。なんとか一息つく。サリアがリリエスタになんか話しかけていた。千代近付く。
「リリー、あれの製法を教えて。絶対売れる。一緒に大儲けしよう。」
無言でサリアにチョップする。こうして、ヴィザルの女体化事件は一部で話題になったのであった。
次回予告
懺悔室でドタバタします。
「私が主役の回ですわ。」




