新たにキャラが追加されるのはマンネリ解消あるある
前回のあらすじ
エクスゲーム編終わった〜!
「予定の倍かかった気が…言わないでおこう。」
「もう手遅れです。」
ある日の聖ヴァルキュリア百合女学園
「そういえば、作者の世界じゃもう元日過ぎたみたいですね。」
「いきなり何の話!?」
ヴィザル達が会話しながら学園長室に入る。そこには学園長のヒルデが待っていた。
「よく来たね。修学旅行じゃ大変だったみたいだね。」
「え、ええ…」
アルティネが言葉を濁す。ヴィザルとオリヴィエもから笑いするだけで何も言わない。エクスゲームのことは報告したけどウェルテルと世界大戦一歩前になるところは言っていない。そのためヒルデにはウェルテルがちょっとしたサプライズとしてエクスゲームを開いたと報告している。
ヒルデも聞きにくいことがあるのかなと判断したのかそれ以上は聞かなかった。そのまま本題に入る。
「実はこの学園に君達のような短気入学する者が今日来てな。」
「いきなりですね。」
「まぁ、いきなり決まったからな。」
「それで何故私達を?」
「君達がよく知っている方だからだ。」
「「「?」」」
ヒルデの言葉に首を傾ける。自分達がよく知っている?それとヒルデが『方』と呼ぶ。つまり結構高貴、身分が高い子が来るということだ。そんな条件に当てはまるのは…
「•••まさか、ソールちゃん。」
「ヴィザル君、それはないと思う。」
ヴィザルの予想はあっさり否定された。なら誰だろうと考えているとヒルデが入っていいよと声をかけた。既に扉の前にいるのかと扉を見る。すると、扉が開き…
「本日から聖ヴァルキュリア百合女学園で短気入学することになりました!アテリナ・オリュンティアです!皆さん、よろしくお願いします!」
(((•••姫様かよぉ~!)))
オリュンティア公国王位継続順位第3位のアテリナ・オリュンティアだった。彼女を見たヴィザル達は心の中で久しぶりに叫んだ。
「なんで姫様が…」
「出番が欲しいからです!」
「この姫様逞し過ぎるぞ!」
アテリナがヴィザルの前に来て手を振る。どうやら、中学から編入するかどうかのために体験入学という形をとったらしい。
そんな内容をヒルデから聞く。ニコニコしながらこちらを見るアテリナ。ヴィザルがおそるおそる聞いてみる。
「え〜と…ジルフレイムさんは…」
「ジルさんなら普通に仕事ですよ。」
「ヴィザル、聞くのはそこじゃないと思う。」
アテリナはニコニコして答えるとヴィザルの手を引いて出ようとした。それをアルティネが止める。
「ちょっと待って姫様。なんでヴィザル君を…」
「一緒にいれば恋人っぽいじゃないですか!」
「姫様、それは…」
恋人…その単語を聞いたアルティネは焦りサリアはおそるおそるオリヴィエを見た。オリヴィエは体を震わしながら耐えていた。
「相手は姫様、相手は姫様、相手は姫様…」
「よく頑張ったわオリヴィエ。今日はオレンジジュースで祝杯よ。」
ぷるぷる震えながら我慢するオリヴィエの肩をアルティネが掴んで励ます。その間にアテリナはヴィザルを連れて学園長室を出て行った。
ヴィザルとアテリナはまず入るクラスである初等部魔術科5年Dクラスの教室に来ていた。オリュンティア公国のお姫様とヴィザルが来たということもあった教室内は大騒ぎ。
「何しているんですか先生?」
それをサリア達は陰から見ていた。今んとこ2人に変な様子はない。
「ヴィザル先輩!結婚してください!」
「ヴィザル様は私の婚約者になりましたのでごめんなさい。」
変な…様子は…ない…
「オリュンティア公国の貴族っていっぱい妻がいるんですよね?」
「だったら私妻になりたいです!」
「君達、意味分かって言ってる?」
へ、変な様子は…オリヴィエにあった。粛清したい気持ちと姫様に手出しできないもどかしさの間で揺らいだ結果彼女の周りが歪んで見えてしまっていた。サリアとアルティネは目と耳を塞ぎオリヴィエを元に戻す。そこにアイリスが来た。
「何しているんだ?」
「オリヴィエの精神を正常に戻しているところよ。」
アルティネの発言に首を傾げるが教室内からヴィザル結婚してと連続で聞こえてきたため理解した。アイリスは仕方なく教室に入りみんなを落ち着かせた。そこに今度はシャロンとルイスも来た。
「賑やかだね〜。」
「なんでもオリュンティア公国の王族が留学に来たみたいです。」
「へぇ、見てみたいかも!」
「初等部の生徒会長なら知っててほしいんだが。」
戻って来たアイリスが呆れる。その後ろには楽しそうにしているアテリナと揉みくちゃにされ満身創痍のヴィザルがいた。
新しくアテリナも短期留学にきた聖ヴァルキュリア百合女学園は一層賑やかになるだろう。
「•••」
「•••」
ヴィザルとオリヴィエ。2人の負担が物凄いことにはなるが…頑張れ2人とも!
次回予告
サリアがまた悩んでる。
「またあれですか…」




