ヴィザルVSウェルテル νヴィザル爆誕!
前回のあらすじ
ヴィザルとマキナが合体♡
「最後の♡はいらないですよね!」
タイムリミットまであと1時間を切った。
雷鳴とともに煙が晴れ機械的な武装を纏ったヴィザルがウェルテルの前に現れた。
「なかなか似合っているぞ。」
「あ、ありがとうございます。」
ヴィザルは深呼吸してマキナを見る。そして、ウェルテルを見て雷で剣を作り構えた。ウェルテルも周りに散らばっている金属片をくっつけて剣を作る。
「さて…どう呼べばいい?」
「普通にヴィザルって呼んでください。」
「それだとヨハネの分がないだろ。…そうだならνヴィザルはどうだ?」
「僕達って今世界をかけて決闘しているんですよね?」
なんか締まらない。けどタイムリミットが刻々と迫ってきている。νヴィザルは早期決着させるため突撃する。ウェルテルも迎え討つ。2人の剣がぶつかり激しい火花を散らす。しばらく斬り合っているとνヴィザルがウェルテルを蹴り飛ばし下がると左手から光線を出した。ウェルテルはそれを瓦礫で作った盾で防ぐと盾を分解させてファ◯ネルを作り光線を放った。光線はνヴィザルに命中する。
「•••」
ウェルテルが黙って見ていると煙の中からバリアを張って防いだνヴィザルがいた。νヴィザルも瓦礫をコの字型のファ◯ネルを複数作りそこからバリアを張っていた。
「やるじゃないか。ヨハネの能力を存分に使っている。」
「意外と相性いいみたいです。」
お互いにファ◯ネルを展開させ光線を放ちながら剣戟を繰り広げる。νヴィザルがウェルテルの剣を避けた一瞬、ウェルテルがヴィザルの剣を消した。そのまま追撃してくる。νヴィザルは下がって避けると後ろ回し蹴りで剣を破壊した。
νヴィザルはウェルテルの顔を殴る。しかし、それはウェルテルに防がれた。ウェルテルはνヴィザルの拳を掴み放電する。νヴィザルは痺れ倒れそうになる。それをマキナのパーツが阻止した。νヴィザルは顔を振って落ち着く。
「あと25分。意外と短かったな。」
ウェルテルが電光掲示板を見て喋る。余所見しているウェルテルにνヴィザルは拳を打つ。しかし、今度は反発され吹き飛ばされた。
「ヴィザル君、君の手足はヨハネのパーツだ。だったら電磁石で対応は可能なんだよ。」
「じゃあ…マキナと僕の力を合わせれば…」
νヴィザルは両手を下げ瞑想する。ウェルテルはその隙に瓦礫を合体させて巨大な塊を作る。
「迎え撃とうじゃないか。最後に立っているのはどちらかな?」
ウェルテルは塊をνヴィザルに向けて落とす。ヴィザルは目を開けるとマキナを背負った。そして、マキナとも完全に合体した。おんぶされた状態のマキナも目を覚ます。
「マスター。」
「行こう。ともに。」
「•••はい。」
マキナはクスリと笑いνヴィザルに抱き着く。νヴィザルはマキナのブースターを使って飛ぶ。そのまま塊に突撃し押し返そうとした。ウェルテルは塊にさらに瓦礫をくっつける。
「このまま潰れろ。」
「まだだ…まだ終わらんよ…νヴィザルは伊達じゃない!」
「意外とノリノリだなヴィザル君!」
νヴィザルが叫ぶと全身が金色に光り出した。そして、塊を押し返すどころか吹き飛ばしスタジアムの天井を貫いた。綺麗な夕焼けがνヴィザルを照らす。
「ヨハネとシンクロしたのか。面白いな君は…」
νヴィザルはウェルテルに突撃する。ウェルテルも手足に雷を付与する。
「《雷神王之拳》…《雷神王之足》…《雷神王之体》!」
全身から雷を放ちながらウェルテルが飛んだ。空中で激しい殴り合い蹴り合いぶつかり合いが始まる。ウェルテルはさらに雷を放つと全身に纏い突撃してきた。νヴィザルも突撃する。
「これで最後だ!《雷神王之終撃》!」
「こっちもです!《ケラウノスグングニル》!」
2人の必殺技がぶつかる。激しい電撃がスタジアム中を駆け巡り観客席や電光掲示板を破壊する。お互い叫び一歩も引かない。すると、ウェルテルの拳とνヴィザルの足にヒビが入る。そして、同時に壊れる。
「!」
その時、νヴィザルの蹴りがウェルテルに命中する。壊れたのは纏っていたマキナのパーツで生身のヴィザルの足は健在だった。その一撃がウェルテルに命中したのだ。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
叫びながらステージまでウェルテルを蹴る。ステージに激突すると大爆発とともにステージは壊れ爆風が辺りを吹き飛ばす。そして…
「無茶し過ぎですマスター。」
「こうでもしないと勝てなかった。」
倒れるウェルテルとマキナを抱えるヴィザルが立っていた。
次回予告
決着!とその後…
「修学旅行ももう終わりか…」
「そういえばこれ修学旅行でしたね。」




