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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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プライドを捨てる時はくる

前回のあらすじ

ヴァンガスは大した活躍も無くリタイア


「マジで俺だけ出番も活躍も少な過ぎねぇか!?」

絶賛エレキナ暴走中

そのエレキナをトールバスターとインドライガが止めているところをサリアが見ていた。

「このままあの二人をエレキナが倒してくれたらかなり楽だな。」

そう言ってサリアはトールバスターとインドライガに向けて攻撃しようとしていた。その時、彼女に向かって雷の刃が襲ってきた。それを避けて見るとエレナとエリスと勇薙がいた。

「あんな危険人物を野放しには出来ないからな。あの二人の邪魔はさせない。」

「悪いけどこっちもいろいろかかっているから負けるわけにはいかないなぁ。」

お互いに睨み合った後、サリアは炎、勇薙は雷を放った。双方の魔法はぶつかり合い爆発した。サリアはそのまま後ろに下がった。

勇薙がサリアとの距離を詰めようとした時、持っている刀が消えた。

「!」

勇薙がなくなった刀を探しているとサリアが持っているのに気が付いた。

「スティールか?」

「何それ?私のは《インマイハンド》。一定の持てる物を自分の手中に移動させる魔法。これさえあれば、狭い所に落ちてしまったコインを拾うことができる!」

「そのためにその魔法を習得したのか?」

「その通り!」

そう言ってサリアは刀を構えた。勇薙も雷の刀を作って構えた。

「剣術が使えるんですか?」

「おぅ!ケンから学んだからな。」

サリアは構えたまま摺り足で近づいた後、すぐに勇薙の顔目掛けて剣道の突きをした。勇薙は紙一重で避けると雷の刀で下から切りかかった。

サリアもそれを避け、勇薙の首を狙って刀を振った。その瞬間、勇薙はサリアの下から雷を放った。雷に吹っ飛ばされたサリアは刀を手放してしまった。

サリアはすぐに炎を出して反撃するが勇薙の後ろからエレナとエリスが水と風で援護して炎を払った。その隙をついて勇薙はサリアの腹に突きをくらわした。

「凄い、お兄ちゃん!」

「さすがです、お兄様。」

エレナとエリスは勇薙の隣に並び、勇薙を褒め称えていた。勇薙も二人の頭を撫でた後、膝を着いているサリアを見た。

「負けを認めてください。アイアンガイアのマスターさん。」

勇薙の言葉を黙って聞いていたサリアは膝を着いてたまま手も着いた。

「え?土下座!?」

勇薙がその様子を驚いて見ているとサリアはニヤリと笑っていた。

「おい、いきりキッズ。調子乗るタイミング間違えたな。私にもアイアンガイアのマスターとしてのプライドがあるんでね!」

サリアが笑った瞬間、勇薙達の下から炎の茨が現れた。勇薙はなんとか防ぐがエレナとエリスの二人はその茨に貫かれた。

「え、嘘!?」

「しまった!」

《エリス・タカマガハラ リタイア》

《エレナ・タカマガハラ リタイア》

そのまま、二人は勇薙を見たまま退場した。

「エレナ!エリス!」

勇薙が叫ぶとサリアが笑いながら立ち上がった。

「嘗めるなよ。私が土下座するのはお金を借りる時だけだ!」

「そっちのプライドはどこ行ったんですか!?」

「そんなモノ、とっくにメル○リに売り飛ばしたわ!」

「この世界、メル○リあるんですか!?」

「さらば!」

サリアはそのまま炎で壁を作った。勇薙は壁を真っ二つにするといつの間にかサリアが消えていた。その後、エレキナがトールバスターとインドライガに敗北した実況が流れた。

『ありがとう、勇者様!』

『大袈裟です。』

「勇者か。昔は憧れていたなぁ。」

そう言って勇薙は遠くを見ながらその場を後にした。

次回予告

魔王誕生の元凶が再び登場


「とりあえず、みんなであの色欲魔を倒しましょう。」

「はい!」

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