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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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連携って大事

前回のあらすじ

シスターズ参戦!


「それよりマズルが狙撃出来るって後付け地やないの?」

「•••」

「待って!無言で撃ってこないで!」

 ビルの屋上からマズルがジーウォルトを狙っていた。ジーウォルトがこちらを見る。すると、ニヤッと笑った。


「気付いたみたいね。」

「なるほどねぇ…」

(俺がキャッチ且つ操れる範囲はせいぜい200ヤード。あの距離はざっと500ヤードはある。おもしれぇ。)


 ジーウォルトは狙撃銃を生成しマズルを狙う。マズルは転がって弾丸を避ける。そのまま体勢を立て直しジーウォルトの前を狙撃する。


「上等!高性能な俺と狙撃勝負か!やってやろうじゃねぇか!」


 ジーウォルトは走り出しながら狙撃する。ヒスイがなんとか立ち上がろうとするとロゼリアがジーウォルトに気付かれないようにこっそりと近付いてきた。


「先生、今から言う通りにしてください。」

「ロゼ?」


 始まった狙撃勝負。マズルとジーウォルトは走りながら狙撃する。両者の弾丸が交差し相手を狙う。両者とも弾丸を避けながら走る。


「風魔法を弾丸にしているのか。面白い発想だ。弾切れは期待しない方がいいか。なら…」


 ジーウォルトはマズルがビルからビルへジャンプした瞬間を狙い撃つ。マズルは弾丸を撃ち落とすが2発目が着地しようとした場所に命中し崩れる。そこに足をかけてしまいマズルは落下してしまう。


「もらった。」


 ジーウォルトは落下速度を計算しマズルが落ちてくる先を狙撃した。しかし、マズルには命中しなかった。ジーウォルトが驚いたのは命中しなかったことじゃない。マズルが壁に垂直に立っていたことだ。よく見るとパイプに尻尾を巻き付け壁に爪を立てていた。


「おいおい、そんな芸当もあるのか。」


 ジーウォルトが感心していると弾丸が右頬を掠めた。


(なんだ?俺を殺す気がない?いや、俺を生け捕りにするなら手足を狙うはずだ。)


 ジーウォルトは再び走りながら狙撃をする。マズルも壁を風魔法を纏いながら駆け上がり屋上に着くと再び走りながら狙撃をした。


「どこまでやるつもりだ?俺も錬成魔法で弾丸を直に装填している。弾切れもリロードもないぞ。」

(もう少し…もう少し…あと25m…)


 マズルが何かを狙う。すると、また弾丸が向かってきた。マズルは弾丸をギリギリで避けた。その瞬間、バチッと音が鳴り全身が動かなくなった。


「かかった。そいつは電磁波は魔法に変え弾丸にした物だ。直接当たらなくても数m内なら電磁波が届く。あんたの発想を利用させてもらったぜ。」

(動け…動け!)


 ジーウォルトがスコープを覗く。すると、マズルが力を振り絞り狙撃してきた。ジーウォルトは弾丸を避ける。


(残念だったな。これで…)


 再び狙おうとしたその時、ジーウォルトの後ろからゴーレムが襲ってきた。ジーウォルトはゴーレムのパンチを避ける。


「伏兵か。」


 ジーウォルトはゴーレムの胸に手を当てビームを発射し破壊した。すると、今度は大量のゴーレムが現れた。


「何度やっても同じだ。」


 ジーウォルトがビームでゴーレム軍団を薙ぎ払う。その時、ゴーレムに入っていたクロアがジーウォルトに向けて光線を発射した。


「うおっ!危ねえ!」

「惜しい!」

(こいつが動けるってことは…)


 ジーウォルトが下がって狙撃銃を構えるとマズルか狙撃で狙撃銃を破壊した。


(時間切れか。)

「後は頼んだわよ。」


 マズルは狙撃を終えると大の字に仰向けになった。ジーウォルトはクロアを電磁波で動けなくさせる。その間に巨大なバズーカと盾を生成した。


「いるんだろ!出てこいよ!」


 ジーウォルトが叫ぶとロゼリアが現れ風の刃を飛ばした。ジーウォルトは盾で防ぎバズーカを撃つ。その威力はとてつもなく巨大なクレーターを作った。ロゼリアはなんとか避けるも体勢を崩してしまう。そこに再びバズーカを撃とうとした瞬間、何処かで爆発音と共に巨大な火柱が見えた。


「なんだあれ?確かあそこには…」


 ジーウォルトが一瞬気を反らした時、地面からヘルマが現れた。ジーウォルトがバズーカをヘルマに向ける。すると、ヘルマはバズーカを掴み力強くで曲げた。それを見たジーウォルトは曲がったバズーカを見て唖然とする。


「え?何そのバカ力?」

「ちなみに僕男ですよ。」

「•••」


 追い打ちのカミングアウトに思考が止まる。その隙にヒスイがスティールで盾を奪った。


「重っ!この盾重っ!」

「しまった!」


 ジーウォルトが盾を取り返そうとする。すると、地面から根が這い出てジーウォルトに絡み付く。ドロシーが木と一体化して操っていたのだ。さらに、アウティネス姉妹が泡を放ち動きを鈍らせた。


(こいつら俺の足止めが目的か?ならまだいるはず…)


 ジーウォルトはとにかく電磁波を放ちヒスイ達を痺れさせる。どこから来る?そう想い探していると遥か遠くからシスターズがジャンプしているのが見えた。


「あいつらか!」


 ジーウォルトはバズーカを生成しようとすると枝が絡み付いてきた。ジーウォルトはそこで気付く。木と一体化したドロシーは電磁波の影響を受けない。まずいと思いシスターズを見る。シスターズは輪になって中心に様々な属性魔法で作ったボールを生成した。


「•••これが!」

「•••私達の!」

「•••新しい!」

「•••最強の!」

「•••合体技!」

「「「「「・・・《ゴレンジャーハリケーンシュート》」!」」」」

「その技名はいろいろアウト過ぎないかぁ!?」


 シスターズがボールを蹴り飛ばす。ボールは5色に輝きながら真っ直ぐジーウォルトに向かっていく。そして、ジーウォルトの顔面に命中しジーウォルトを吹き飛ばした。シスターズが着地しポーズを決める。その瞬間、ボールが爆発し5色の煙が上がった。

次回予告

まだまだ戦いは続く。


「シスターズが最近はまってるものって…」

「ゴレ◯ジャーとイナズマ◯レブンだ。」

「やっぱり。」

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