表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
281/406

ノリのいい先輩がいるのは学園あるある

前回のあらすじ

先輩が続々登場!


「その前に先輩達の男についての認識がおかしいのですが…」

「そろそろぶつかる頃かな?」


 ヴィザル達がディエス達と交戦する少し前、拠点である旧校舎で待っていたアイリスがボソッと喋っていた。


「ルアナ、そろそろ私も参加したんだが。」

「ダメです。あなたは今回のリーダーであり要なのですから。不用意な行動は控えてください。」


 ルアナに止められつまらなさそうにしている。


「行きたい!行きたい!行きたい!だってキュラミーやヤタノはもう行ってるのに私だけ留守番とか暇過ぎる!こうなったら服を全部脱いで突撃…」

「アイリス、お座り。」

「きゃん!」


 席から離れ服を脱ごうとしたアイリスをルアナが睨みながら命令するとアイリスは乙女がしてはいけない顔をしながら地面に座った。


「や、ヤバい。ルアナのゴミを見るような目が堪らん。」

「なんで会長ああなったんだろう。」

特殊体質(あれ)がなかったら容姿端麗、文武両道、才色兼備で凛々しくて強い会長なのに…」


 犬のように座りながら舌を出してルアナに媚びるアイリスを可哀想な目で見る2人の女生徒だった。


 一方、森の中にある拠点でリリエスタを守っているエリルは若干不安に思っていた。リーダーであるはずのリリエスタがソワソワそていた。クゥも同じくソワソワしている。


「大丈夫なのか?」

「だ、大丈夫です!」

「?」


 エリルがリリエスタに違和感を感じていると1人の獣人がいきなり現れリリエスタを攻撃しようとした。そこに松下とマルロナがリリエスタの前に来て防ぐ。


「ライミー先輩!」


 ウサギの獣人ライミーの蹴りを防ぐ。ライミーは木々の間を抜けて下がる。


「ここがバレましたね。ここから離れます。」

「待て。」

 

 エリルが前に出て剣を振る。すると、極細の糸が切れた。


「罠か。」

「私達に気付かれずに糸の罠を張れる先輩は1人だけですね。」

「ああ、知朱(ヂィヂゥ)先輩だ。」


 エリルが仲間と共に走っていると目の前に下半身が蜘蛛の女生徒が現れた。


「やっぱり知朱先輩ですか。」

「せや。なかなか鋭いやん。」


 知朱は両手から糸を出して攻撃する。エリル達も避けながら反撃するが知朱の手数が多くて押されていく。このままだとヤバいと判断した松下が知朱に注文した。


「知朱先輩、ざるうどん1つ!」

「あいよ!うどんはコシが肝心やねん…って何やらせとんねん!」


 ノリノリで糸をうどんのように伸ばしている知朱が我に返って攻撃しようとするが既にエリル達はいなかった。


「あ、やってもうたわ。」

「何やってんのよ!」


 そこにライミーが来て知朱を蹴り飛ばす。


「何後輩に言いようにされてるのよ!」

「すまん。つい乗ってもうた。」


 知朱は申し訳なさそうにライミーに謝る。その隙にエリル達はなんとか逃げ切ることに成功した。


 そして時間はヴィザル達とディエス達が交戦する時に戻った。

次回予告

とうとうアイリスが動く。


「まずは服を全部脱いで…」

「アイリス、お座り。」

「ワン!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ