表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
270/406

本当は怖いのは童話あるある

前回のあらすじ

みんな大好き文化祭!


「俺も好きだった!」

「でもボッチですよね?」

「そうだよ!1人で文化祭楽しんだよ!」

 文化祭の出し物を演劇シンデレラに決定したFクラスは早速役を決めることになった。もちろん王子様役は唯一の男であるヴィザル。主役であるシンデレラをやりたい人がいるかとエリルが聞くと全員挙手した。


「やりたい!やりたい!」

「ヴィザル君の花嫁になりたい!」


 みんな高く手を挙げ主張する。中々決められないためエリルはヴィザルを見た。


「それではヴィザルさん。誰をシンデレラにしますか?」

「いきなりこっちにふってきた!」


 全員がヴィザルを見る。ヴィザルは顔を引き攣らせみんなを見る。シンデレラを決めるってことは自分と結ばれる相手を選ぶということである。ヴィザルはしばらく黙るが意を決したようでシンデレラ役を言った。


「では、オリヴィエさんで。」

「ヴィザル君…」

「「「ええ〜!」」」


 オリヴィエは目をキラキラさせフェルトリーネ達はブーブー言っている。


「やっぱりヴィザルンはオリヴィエちゃんが好きなんだ〜。」

「悔しいけどそうよね。」

(オリヴィエさんを選ばないと後で皮剥がされそう。)


 シンデレラと王子様が決まりそこからスラスラと他の役も決まり早速練習が始まった。


「•••ねぇ。やっぱり私がシンデレラをいびる姉役なの納得いかない。」

「同じく。」


 サリーとエリルが不満そうに呟く。そこにヒスイが来て二人をなだめる。


「あなた達いいじゃない。私はあなた達の母親役よ。」

「はーい。稽古始めるよー!」


 ヒスイは二人をなだめるとサリアがメガホンを片手に稽古を始めた。ちなみに、総監督をサリア、脚本をルルカ、ナレーションをフェルトリーネが担当している。

 フェルトリーネのナレーションから始まりみすぼらしい服装をしたシンデレラ役のオリヴィエと姉役のサリーとエリルが舞台上にいる。


「あらシンデレラ?ちゃんと床掃除は出来たかしら?」

「は、はいお姉様。」

「…全然ダメね!最初からやり直し!」


 オリヴィエを虐めるサリーとエリル。以外と役にハマっていて楽しそうにやっている。


「はい!サリーがそこでバケツの水をぶっかける!」

「はい!」

「エリルが箒でシンデレラを殴る!」

「あの、姉役の名前をそのまま私達の名前にするのはちょっと…」

「仕方ないじゃん!シンデレラの姉に名前なんてなかったからそのままにした方が楽じゃん!」


 稽古が進みオリヴィエの前に魔法使い役のロゼリアが現れ変装魔法でオリヴィエの服を綺麗なドレスに変えカボチャを馬車に変えた。ちなみに、馬役はレミルとヴァレリアだ。

 場面が変わりいよいよ王子様役のヴィザルが登場する。初めての舞台に緊張しギクシャクしている。


「ヴィザルー!硬い!もっと気を抜いて!そんな合コンに初めて行く引きこもりみたいになってる!」

「どんな例えよ。」


 助監督のアルティネがツッコむ。とりあえずヴィザルはギクシャクしたまま王子様役をする。ヴィザルがギクシャクしていること以外は普通に進みオリヴィエがヴィザルから離れガラスの靴を拾いその持ち主を探す場面に切り替わる。


「こ、このおお美しいガラスの靴に合う女性をしゃ、探してていますすす…」

「ヴィザル!台詞噛まない!」

「そこでエリルさんがガラスの靴を履こうにも親指が入らないのでヒスイ先生が親指を斬ってください。」

「「ちょっと待って!」」


 ルルカの指示にヒスイとエリルが驚天した。


「なんでそうなるの!?」

「シンデレラでは1人目の姉は親指、2人目の姉は踵を母親に斬られガラスの靴を履くけど王子様に違うと見破られるのです。」

「シンデレラってそんな怖い話だったの!?」

「その前に王子様じゃなくてもそんな異様でグロいの見たら違うって分かりますよ。」


 さすがに斬るわけにはいかないので切断の場面はカットされた。そして、場面はオリヴィエがガラスの靴を履き王子様と結婚式をあげるところに切り替わる。初めてのウエディングドレスにオリヴィエは恥ずかしそうになっている。ヴィザルも白いタキシードを着て緊張しながらも劇を進める。


「はい!そこで白鳩役のメルビアさんとテルナさんはサリーちゃんとエリルさんの目玉を抉り取ってください。」

「「ちょっと待ってー!!」」


 ルルカの指示に今度は白鳩役のクラスメイトが驚天した。


「え!?どういうこと!?」

「何故私達がそんな酷いことを!?」

「シンデレラは最後シンデレラをいびってきた姉が白鳩に目玉をくり抜かれシンデレラに焼けた靴を履かされ死ぬまで踊らされるという物語です。」

「残酷過ぎません!?」


 さすがにヴィザルも聞き流せずツッコミを入れる。オリヴィエも何故かある焼けた靴を手に持って引いている。サリーとエリルは涙目で首を全力で横に振っていた。


「変えましょう!さすがに演劇で出来るものじゃないです!」

「「「賛成!」」」


 ヴィザルを始めみんなさすがに残酷のシンデレラは嫌だと懇願するためルルカは仕方なく脚本を変えハッピーエンドにして演劇を練習するのであった。

次回予告

遂に文化祭開催!


「文化祭にいい思い出あります?」

「•••記憶にございません。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ