夏休みの宿題は最後に持っていきがち
前回のあらすじ
入れ替わったらこうなる。
「ちなみに作者は誰に入れ替わりたい?」
「福山○治。」
「とりあえず福山○治さんに謝りましょう。」
「なんで!?」
夏休みも終わろうとしていたある日
メタルバンドにはヴィザルとガルム達シャルロットマーニュ学園の友人達がいた。みんな、リビングの机で夏休みの宿題をやっていた。
そう。みんな、全然宿題が終わってなかったのだ。特にヴィザルは宿題の多さと難しさも相まってこの中で一番進行速度が遅い。
全員必死に宿題をやるが放っておいたツケが回ってきた結果膨大な量の宿題に頭を悩ませていた。
「全然終わらねぇ!」
「ガルム!これやって!」
「自分でやれ!」
夏休みの宿題に四苦八苦しているとエウリアがやってきた。エウリアは何しているか聞こうとするとヴィザル達の前にある宿題を見て察した。
「あんた達、まだやってたの?」
「うるせぇ!俺達はレギンのように夏休みの宿題を先にやる派じゃねぇんだよ!」
「聖ヴァルキュリア百合女学園の宿題難し過ぎる。」
「幼児は黙ってて!」
「そう。別に教えてあげても良かったのに。」
「「よろしくお願いします!」」
エウリアに土下座するプライド0のガルム達。エウリアに教えられながら宿題を進める。すると、ヴィザルが頭を悩ませていた。何の宿題をやっているのか見る。
「え…絵日記?」
「嘘でしょ。進学校の宿題に絵日記って。」
「初等部の宿題が混じってるよ。」
そう。絵日記だ。全く手付かずの絵日記にヴィザルは頭を悩ませていた。
「どうしよう…。全くやってない。」
「とりあえずテキトーにすれば?」
「よし!」
8月1日
エウリアさんと一緒にテレビで天空の城ラピュタを見ました。
「え?それだけ?」
「これ以上なんもないです。」
「へぇ~。見るんだ。」
「悪い?」
8月2日
エウリアさんが一日中大きな雲を探していました。
「ラピュタ探してるー!」
「止めなさいヴィザル。これは私の恥であってあなたの日記ではない。」
顔面真っ赤にしてエウリアはヴィザルをアイアンクローする。
「他にないの?」
「待ってください。確か…パニアさんのライブでフェルトリーネさんがアイドルになってヴォルネスト帝国の革命に参加してラダマンティスさんと決闘してグレイアストロンと決闘してヴリドラシルという魔神を撃退して海水浴で遭難して体が入れ替わったぐらいですかね?」
「濃すぎる!濃すぎるよヴィザルの夏休み!」
「ソールなんてプールでポロリしたぐらいしか夏の思い出ないぞ。」
「なんで知ってるの!?」
ヴィザルが体験した夏休みにガルム達は驚く。でも濃すぎて絵日記にし辛いのでヴィザルは頭を抱えている。それでも書かないといけない。ヴィザルは悩んだ結果、絵日記に手を付けた。
8月3日〜8月30日
エウリアさんが一日中空を眺めていました。
「巫山戯るなぁー!」
エウリアの叫びとヴィザルを殴る音がメタルバンド中に響いた。
次回予告
とうとう夏休みも終わり新たな学校生活が始まる。
「あれ?これまたしばらく私達の出番無し?」




