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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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女の子みたいで何が悪い

前回のあらすじ

ケンは童貞


「飛躍し過ぎだろ。合ってはいるが。」

「うそぉ!」

ヴィザルとバルドの決着がつく前

廃墟ゾーンに全力疾走で逃げているヘルマがいた。その後ろをレジェンドドラゴンやギガントタイタンのメンバー達が追っかけていた。

「助けてー!」

「あの女、森林ゾーンからここまでずっと走り続けやがってどんだけ体力あるんだ?」

「だが、もうすぐで追い付く。」

ヘルマは逃げていると行き止まりに差し掛かった。

「あ、あれ?」

「どうやらここまでのようだなぁ。」

ジリジリと近づいてくる相手にヘルマは近くの電柱を引っこ抜いた。

「え?」

そして、そのままおもいっきりスイングした。レジェンドドラゴンのメンバーはとっさに避けたがギガントタイタンのメンバーの一人の頭が飛び散った。

「ちょっと待てよ。なんだ、あのバカ力!?」

ヘルマはそのまま電柱を槍投げみたいに投げた。レジェンドドラゴンのメンバーはそれをシールドで防いだ。

すると、今度は近くの家を持ち上げた。

「・・・」

ヘルマはそのまま家を投げた。レジェンドドラゴンのメンバーはそのまま逃げたがギガントタイタンのメンバーは全員、家に押し潰された。


しばらくするとヘルマの前には誰もいなくなった。

「よし!なんとかなった。」

ヘルマがふぅっと汗を拭いていると後ろから地響きがした。おそるおそる振り向くと後ろには巨大なゴーレムがいた。それは、山脈ゾーンにいたギガントゴーレムだった。

「え、何あれ?」

「見てたぜ、アイアンガイアの女。俺の仲間をやってくれたな。仇は討たせてもらうぜ。」

すると、中からギガントタイタンのマスター、ギガストロ・ロックオーガが声をかけてきた。そして、ギガントゴーレムはヘルマに向かって殴ってきた。

「うわぁあああ!」

ヘルマはとっさに避け逃げた。ギガントゴーレムもヘルマを追って廃墟ゾーンを入ってきた。ギガントゴーレムは光線を放ちヘルマを追っている。ヘルマも避けながら逃げている。すると、ギガントゴーレムが腕を伸ばしてヘルマを捕らえた。

「ちょこまか逃げやがって。大人しく潰されろ!」

ギガストロの声とともにギガントゴーレムはヘルマを握り潰そうと力を入れた。

「ぐっ!うわぁ!」

ヘルマは必死に抵抗している。

「ちぃ!なかなか粘るな。」

ギガントゴーレムはさらにパワーを上げてヘルマを握り潰そうとした。

すると、実況がある勝負の結果を報告した。

『なんということだ!レジェンドドラゴン初のリタイアはバルド・オルディダンテ選手!そして、倒したのはその弟、ヴィザル・オルディダンテ選手!見事、兄弟勝負を制しました!』

その実況を聞いたヘルマは少し笑っていた。

「マジか。レジェンドドラゴンのあのガキがやられたのか。」

ギガストロが実況を聞いた隙にヘルマは力を振り絞ってギガントゴーレムの腕を破壊した。

「何!?」

ヘルマはそのまま腕を伝ってギガントゴーレムの胸をおもいっきり殴った。すると、ギガントゴーレムの胸にぽっかりと穴が空き、ギガントゴーレムは倒れた。

その様子を見たヘルマはその場に倒れ込んだ。その瞬間、地面から無数の土で出来た触手が現れ、ヘルマの両手、両足を縛った。そして、地面からギガストロが現れた。

「ギガントゴーレムを破壊したのは確かに凄い。が、お前らは俺の嫌いなタイプだ。自分の力を過大評価して調子に乗る奴らが一番嫌いだ。お前らが強豪クランだったのはぜウラル・へラクロスのおかげだ。娘じゃあの時のアイアンガイアを超えるのは不可能だ。」

「サリアさんをバカにしないでください!」

「事実だろ!博打で借金作る女が超えれるわけねぇだろうが!」

そう言ってギガストロは土で剣を作り、ヘルマの服を切り裂いた。すると、ヘルマはパンツ以外切れてしまい裸体が露になった。

「今からアイアンガイアを全員倒す。ケンがあのクランで一番強いのはわかっている。あいつは最後だ。まずはお前から・・・」

だんだんヘルマに近づいてくるギガストロ。すると、ある物に目がいった。ヘルマのパンツが膨らんでいるのだ。

「ん?何それ?」

「?」

「いや、?じゃなくてパンツの膨らみは何だ?」

「え~っと、ち◯こです。」

「え?」

「おち◯ちんです。」

「・・・What?」

「陰茎です。」

「待て。お前、性別は?」

「男です。」

ギガストロはもちろん、その様子を見ていた観客、実況、テレビを見ていた視聴者、そしてモニターで見ていた魔聖七天王(セブン)全員が言葉を失った。

『え?あれ?ヘルマ・プロディトス選手って男なんですか?』

『はい、そうですよ。』

ホルンの質問にフィルディオはあっさり答えた。

『えぇ~!だ、だってあんなにかわいいんですよ!あんなに綺麗ですよ!何よりあんなにおっぱいが大きいんですよ!』

『ヘルマさんはなんかそういう病気みたいですよ。』

『私のより大きい。』

ホルンは混乱し、アテリナは自分の胸を触ってボーっとしていた。

「ふざけるな!そんな胸を作ってまで目立ちたいか!?」

ギガストロはヘルマの胸をおもいっきり掴んだ。その瞬間、ムニッと柔らかい感触がした。

(え?何これ?マシュマロみたいに柔らかいと思えばしっかりとした弾力に滑らかな肌触り。これは作り物じゃない。天然のおっぱいじゃねぇか。)

「女の子みたいで何が悪いんですか!」

ギガストロが胸を揉んでいる間にヘルマは触手を破壊してギガストロの顔をおもいっきり殴った。

ギガストロは爽やかな笑顔のまま吹っ飛び、後ろにある建物に激突した。

《ギガストロ・ロックオーガ リタイア》

消える直前のギガストロの顔は幸せそうだった。

ヘルマは裸を隠しながら高らかに右手を挙げ勝利宣言した。この戦いが大波乱を呼ぶことを知らないで。

次回予告

ついにケン・アレスザードvsバースロット・ヨルムガンド


「ケンに200レクスを賭けるわ。」

「私もケンの勝利に200レクスを賭けます。」

「僕はバースロットさんの勝利にエウリアさんの人権を賭けます。」

「賭け事するなの前に何を賭けた!?」

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