苦戦!乱戦!大激戦!
前回のあらすじ
意外なメンバーも加わりヴリドラシル戦は終盤戦に向かっていく。
「それより投稿遅れてない?」
「すみませんでしたぁ!」
再び始まる激戦。サリア達は一箇所に固まらないようにバラバラに散ってヴリドラシルを攻撃する。膝裏や関節、目を集中的に狙って攻撃するがヴリドラシルが首を振るだけで突風が巻き起こり地団駄踏むだけで地響きが鳴る。
「暴れるだけで地形が変わっていくぞ!」
「とにかく攻撃だ!奴にもスタミナがあるはず!」
「いや、こっちが先にスタミナ切れになるよ!」
暴れるヴリドラシルになかなか決定打を当てられない状態にだんだん焦っていく。すると、ヴリドラシルが地団駄を踏むのを止めると両前足を同時に上げ一気に地面に降ろした。その瞬間、先程までとは段違いの地響きが鳴り大地が揺れ地割れが起きた。
《アースクエイク》
ヴリドラシルの一撃は遠くの国でも地震となって襲っていた。突然の地震に慌てる人達のところに報道陣を非難させていたジルフレイム達がやってくる。
「皆さん!避難してください!魔神です!魔神が現れました!」
ジルフレイムが街の人達に避難勧告する。その様子を屋根の上から見ている1人の女性がいた。
一方、ヴリドラシルの一撃で戦場は死屍累々たる有様だった。運良く生き残ったヴィザルが立ち上がる。と絶望した。たったの一撃で地獄と化したのだ。近くには頭から血を流しているバルドが倒れていた。
「バルド兄さん!!」
ヴィザルは必死に呼びかける。すると、目が動き咳込んだ。ヴィザルは一先ず安心するが周りの状況は変わらない。
ヴリドラシルはその様子をじっと見ている。この状況を楽しんでいるみたいだ。そのままジルフレイム達が避難した街へと足を向ける。
(ヤバい、ヤバいヤバい!このままじゃ…)
ヴィザルは焦っていた。しかし、体が動いてくれない。すると、割れた地面からトールバスターが飛んできて再びヴリドラシルの目に向かって炎の矢を放つ。
「貴様の相手はまだ俺達だ。」
トールバスターは全身ボロボロになりながらも戦う意思を残している。ヴィザルがトールバスターを見ていると今度はミョルニオスが透明な球体に入った状態で出てきた。後ろには彼と同じように透明な球体に入っている人達がいた。
「はぁ、はぁ…これが限界じゃ。」
ミョルニオスは球体を解き入っていた人達を寝かせる。そこにはヘルマやフレアガルド達もいた。ヴィザルは無事かどうか確かめようと近付くと意識を取り戻したバルドが起き上がった。
「クソッ!あの野郎〜!やってくれたな!」
「バルド兄さん!」
「ヴィザル、無事だったみたいだな。」
「はい。でも…」
ヴィザルは周りを見る。周りは既に地獄と化している。しかし、トールバスターを始めいつの間にかケンやケイロン達も起き上がりヴリドラシルを攻撃していた。
「ケンさん…」
「まだ俺達は終わってねぇよ。」
バルドは血を拭うと剣の状態を確かめ構えた。ヴィザルもヘルマ達をミョルニオスに任せてバルドと一緒にヴリドラシルに向かう。
「鬱陶しいなぁ!」
しかし、ヴリドラシルは再び大樹から果実を落とし魔人を出してきた。その中には例の魔人もいる。魔人は負傷した人達を狙って襲う。ヴィザル達は負傷者達の防衛にまわり魔人と交戦する。
「まずいよバルド兄さん!」
「分かってる!でも負傷者が多すぎて撤退も難しい。もっと数が欲しくなるぜ。」
ヴィザル達はなんとか魔人の進攻を防ぐ。しかし、数の多さに苦戦し何体か魔人がヴィザル達の後ろに行ってしまう。その時、魔人にカードが刺さる。そのカードは魔人に刺さると爆発し魔人をよろけさせた。
「今のは…」
ヴィザルがキョロキョロ見回すと魔人達の前に誰かが立っていた。ヴィザルはその姿を見たことがある。いかにも怪盗みたいなマントと仮面姿の女性。
「怪盗カシオペア参上!」
「なんで!?」
カシオペアの登場にヴィザルは驚く。
「いやマジで。なんでいるの?」
「ユーリスの美術館に予告しようとしたらあいつのせいで街が大変なことになって予告できなかったのよ!」
「それに関しては完全な逆恨みだな。」
カシオペアの回答にブラダマンテが呆れる。すると、今度はデフォルメされた小人達が負傷者を運んでくれた。そこに小人を出したフォルスがやってきた。
「助けにきたよヴィザル!」
「あ、一回アイアンガイアに来てから一切来なくなったフォルス兄さん。」
「どういうことだフォルス?」
「あ”〜痛い痛い!なんで僕だけこの扱い!?」
格好良く登場しようとしたフォルスをアイアンクローで絞めるバルド。ちゃんとその間にもフォルスはパペットパーティーで負傷者を運んでいる。
バルドが絞めているとインドライガがバルドのところにやってきた。
「バルド。家族喧嘩なら後だ。フォルス君、負傷者を頼む。」
「は、はい!」
バルドから解放されたフォルスはインドライガの指示通りにパペットパーティーで負傷者を安全な場所へと連れて行った。
それをインドライガが援護しながら残ったヴィザル達に指示する。
「悔しいがここからは撤退戦だ。これ以上負傷者を出さないようにしながら下がる。俺達で奴を足止めするからバルド達は魔人を警戒しながら負傷者とフォルス君を援護だ。」
「分かりました。」
バルドは頷きヴィザルを連れて下がる。ヴリドラシルとヴリドラシルが放つ魔人を相手に撤退戦が始まった。
次回予告
撤退せざるおえなくなったヴィザル達。しかし、ヴリドラシルの猛攻の前に被害は大きくなってしまう。そんな中、倒すことを諦めない1人の女がいた。
「その前に作者が心配なのだが…」
「だ、大丈夫だ。問題無い。」




