表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
247/406

最後まで

前回のあらすじ

ヴリドラシルが強過ぎる。


「そりゃ、中ボスですから。」

 ヴリドラシルを見上げるサリア達。すると、ヴリドラシルもこちらを見てニヤリと笑っていた。ヴリドラシルの目にはサリアが背負っている剣が見えていた。


「ああ、その剣。懐かしい。いや、忌まわしい!」


 ヴリドラシルがサリアを睨み付けると口から光線を発射した。とっさにギガストロがギガントゴーレムを盾にするが光線が直撃した瞬間、ギガントゴーレムは爆発四散しギガストロが落下した。


「ギガストロ!」

「マスター!」


 バルウェインやギガントタイタンのメンバー達が駆け寄る。ギガストロは全身を強く打つてしまっているが命に別状はない。すぐにギガストロを連れて安全なところへ移動する。ヴリドラシルはギガストロなんか目に写っておらずサリアだけを見ていた。


「なんだあいつ?」

「なんかさっきからサリアさんを見ているような…」


 ヴィザル達がジリジリと下がりながらヴリドラシルの動向に気を付けていた。


「確かゼウラルと名乗ってたな。」


 その一言にサリアは足を止めた。


「おい。」

「サリア!?」

「私の父の何を知っている?」

「聞きたいか?」

「サリア!乗らないで!ここは一旦引くの!」


 アルティネがなんとしてもサリアを引き止めようとするがサリアは動かずヴリドラシルを睨む。


「もう一度聞く。私の父の何を知っている?」

「あの男の最後だ。」


 ヴリドラシルはニヤリと嗤いながら答える。その答えにサリアだけではなくケンやバルウェインも足を止め聞く。


「ケン!?」

「バルウェインさん!?」

「止めても無駄だ。正直俺も聞きたい。ゼウラルさんの最後。」


 フレアガルドが離れるように説得するアルティネ達を止める。ヴリドラシルはにやしたまま話した。


「立派だったぜぇ!ゼウラルは!人間のくせに死ぬ直前まで俺に楯突いたからなぁ!」

「•••ちゃんと話してくれる期待はしてなかったけどここまでコケにされて逃げるなんて…」

「出来るわけないだろ。」


 父をバカにしたような発言にサリアは静かに怒っていた。ヴリドラシルはそんなサリアを嘲笑うかのように再び口から光線を吐いて攻撃した。


「《極大熱拳サリアブロー》!」

「《最大氷結フロストノヴァ》!」

「《ガラティーンブレイカー》!」

「「《ミョルニルアポロホーク》!」」


 それをサリア達が迎え撃った。両者の技は空中でぶつかり合い爆発する。


「ゼウラルさんはあの魔人には勝ったことだよな。」

「そうだな。ゼウラルは最後まで戦って誉れ高い武人だった。」

「なら、私達も最後まで戦う。父上の娘として。アイアンガイアのマスターとして。」


 サリア達はもう一歩も引かなかった。信念を、思いを、誇りを胸にヴリドラシルに挑みに行った。

次回予告

とうとう激化するヴリドラシル戦。サリア達に勝ち目はあるのか!?


「以外な助っ人も登場します。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ