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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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人生はゲームのように上手くいかない

前回のあらすじ

ヴィザルのハラハラドキドキデート回


「別にほんな大したことない普通のデートだったぞ。」

「なんの面白味もない。」

「酷い!」

「サリア、アイアンガイアを解散しろ。」


 その一言にサリア達は驚愕した。


「いきなり何!?」

「マスターズを見たぞ。確かにあの時よりは成長したようだがあのレベルでインドライガに勝てるわけがない。何かイカサマしてたんだろ。」

「やってない!」


 サリアが反論する。マスターズでの決戦でインドライガに起きた異変。確かにあの時おかしいことが起きた。しかし、それはサリア達の仕業ではない。が、そんなことケイロンは知らない。


「ならば俺達と決闘しろ。」

「決闘?」

「そうだ。俺達グレイアストロンと勝負しろ。お前達が勝ったらその強さを認めよう。だが、負けたらその場でアイアンガイアは解散しろ。いいな。」

「分かった!その勝負受けてやる!」

「サリアさん!?」


 ケイロンとの勝負を受けた。そして、数日後…


「面倒事を…」


 ヴァンガスが嫌な顔して喋る。サリアも勢いで言ってしまったことに反省している(ケンに殴られたであろうたんこぶが着いている。)のか目を反らしていた。前にはケイロンを始めグレイアストロンのメンバーが並んでいる。みんな、元々アイアンガイアのメンバーだ。


「あの人達が元アイアンガイアのメンバーですか?」

「そうだ。前マスターでありサリアの父親だったぜウラル・へラクロスが亡くなるまでは一緒にいたメンバーだ。」


 ケンがヴィザル達に説明する。サリアとケン以外の現アイアンガイアのメンバーはゼウラルが亡くなりサリアが新しいマスターになってからのメンバーだ。

 ケンが説明しているうちにケイロン達が簡単なステージを作成した。地面を盛り上げ正方形にしたシンプルなものだ。


「ルールは簡単。1対1の対決を5回行い勝利数が多い方が勝ちだ。」

「分かりやすい。」

「出場する5人は好きに決めていい。但し、最後はマスター同士にするからサリアは確定だ。俺達はもう決めている。」


 ケイロンが簡単にルールを説明する。サリア達は輪になって誰が行くかの会議を始めた。しかし、ケンが呆れた顔でサリア達を見ているだけで全然進まない。


「早く決めろ。」

「誰が来てもいいのよ。」

「怖気付いたか?」

「ちょっと待って。今人生ゲームで決めてるから。」

「何故人生ゲーム!?」


 ケイロンがサリア達に近付き輪の中心を見る。そこではサリア達が真面目な顔で人生ゲームをしていた。ちなみにトップはサリア、2位がウズメである。


「何故私の人生はこんな風に上手くいかないんだろう。」

「それがゲームだからだ。」

「おいケン!叱れよ!お前サリアのお目付役だろ!?」

「そもそもなんで人生ゲーム持ってきたの!?」


 グレイアストロンのメンバーもツッコみ始める。やっと人生ゲームが終わったようでメンバーはサリア、ケン、ウズメ、ヴィザル、エレキナだった。


「くそ〜!あそこで破産さえしなければ…」

「なんか最近私の出番減ってない?」

「奇遇ね。私もそう思うわ。」

「こんな屈辱的な決められ方は初めてよ。」


 負けたことを悔しがるヴァンガスや出番が減っていることに不満を洩らすエウリアやカリスティ。そして、人生ゲームで対戦相手を決められたグレイアストロンのメンバーは沸々と怒りが湧いていた。

 サリア達はケイロン達の前に並ぶ。対戦する5人が決まったことでアイアンガイアの運命を賭けた勝負の火蓋が切られた。

次回予告

アイアンガイアVSグレイアストロン5番勝負ファイト!


「剣道大会みたいだな。」

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