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鋼絆《メタルバンド》  作者: 高本 龍知
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合コンは基本陽キャの場

前回のあらすじ

やっぱり触手はエロの代表。


「それ不名誉なんだが。」

 ある日


「何お母さん?」


 マジックガーディアン本署にてリーダーのジルフレイム・アルベリナが母親と電話していた。


『あんたもいい年だからそろそろおお男捕まえて幸せを掴みなさいよ。』

「余計なお世話よ。結婚する気なんてないから。」

『そう思ってカブジナのレストランで開催される合コンに応募したわ。』

「本当に余計なお世話なんだけど!?」

『明日、19時にアルバートというレストランだから行ってきなさい。』

「私の話を聞いて!」


 こうして、ジルフレイムは仕方なくアルバートで合コンすることになった。

 相手が誰であろうと断って後日いい男がいなかったと母親に報告すればいいと考えたジルフレイム。

 しかし、彼女は合コンに参加したことを後悔していた。何故なら隣にサリアがいたからだ。サリアの隣にはヒスイがいた。そして…


「え〜、今回の合コンの司会を務めます。オルフェウスといいます。」


 オルフェウスがいた。ジルフレイムは頭を抱え蹲る。隣にいたサリアはジルフレイムに顔を近付ける。


「何々、ジルもこういうのに興味あるの?」

「ない。仕方なくよ仕方なく。それよりあんたもどうして?」

「私を養ってくれそうな男探し。」

「最低。」


 ジルフレイムがサリアを引いて見ている。そこに3人の男性がやってきた。今回参加する相手だ。手前から眼鏡をかけた太った男性、ヴィザルの兄でオルディダンテ家当主ヴァリス・オルディダンテ、タキシードを着こなした好青年だ。


(な、なんでヴァリスさんいるの!?)


 ヴァリスを見て驚くサリアとジルフレイム。3人の男性はサリア達の向かいに座る。


「それでは皆様自己紹介をお願いします。」

「ジ、ジルフレイムよ。マジックガーディアンのリーダーをしているわ。」

「サリア・へラクロス。アイアンガイアマスターをしている!」

「ヒスイ•ファティマです。教師をしています。今回はその……知り合いの代わりとして…」


 ヒスイは目を泳がしオルフェウスから顔を背け自己紹介を終わらせる。自己紹介が終わると今度は男性陣が自己紹介をした。


「僕はね〜、ブロイセン•スリザール。父親がアストライカコンツェルンの重役でお金持ちなんだよ。僕と一緒にいたら幸せだよ。」

「ヴァリス・オルディダンテです。父であるヴィーダの跡を継ぎオルディダンテ公爵となりました。ここへは結婚相手を探しにというかなんというかそんな感じです。」

「初めまして。私はファウスト社CEOウェルテル•エクス•ヴォルフガングです。」

(•••嘘ー!?)


 名刺を出してきた青年を見てジルフレイムは驚愕する。ファウスト社とは以前美少女戦闘メイド:マリアを発売し人気となった超有名企業である。その社長がこんなところにいるのだ。

 ジルフレイムは驚愕のあまり開いた口が塞がらない状態になっているがサリアはそんなこと気にせずヴァリスを見る。


「いや〜、まさかヴィザルが義弟(おとうと)になるとは。」

「まだ決まってませんよね?」


 こっちを見てニヤニヤしているサリアを警戒するヴァリス。オルフェウスが咳込みしてみんなを注目させると合コンの司会進行を続けた。


「では、料理をこちらへ運びますので皆様お食事の用意を。」


 オルフェウスがジェミコやキャンサー達と一緒に触手を使って料理を運ぶ。すると、触手を見たヒスイが鳥肌が立ち震えた。


「オルフェウス、やっぱ触手はヤバいって。ヒスイがやらしいことされるってしてるぞ。」

「そんなことせん。」


 運ばれた料理を食べながら色んな話をする。しかし、ジルフレイムは興味が一切なく無視していたりサリアはヴァリスだけを見ていたりヒスイに至っては顔を反らして誰も見ていない。

 しばらく会話しているとサリアがヴァリスの手を握った。


「ヴァリスさん。一緒にヴィザルの将来を守っていきましょう!」

「あなたの場合、お金目当てですよね!」

「いやいや。」


 サリアがなんとかヴァリスをおとそうと奮起しているとウェルテルがサリアの手を握った。


「私はあなたに興味があります。」

「え?」

「えー!?」


 呆気にとられるサリア。サリアよりも大声をあげて驚くジルフレイム。その様子をサリアの後ろで空間をあけてハルコ達が見ていた。


「もしかして三角関係!?」

「まさか、あの女に惚れる奴がいるとは。」

「モノ好きね。」

「そこ、うるさい!」


 突然のことに顔を真っ赤にさせたサリアがハルコ達をしっしと遠ざける。オルフェウスがハルコ達を仕事に戻すのを確認したサリアがあたふたしながらウェルテルに聞く。


「な、なんで私?確か初めましてだよね?」

「ええ。実際に会うのは初めてですけどマスターズの中継を見て興味を持ったんですよ。」

「あ、そうなの…」


 初めての告白(?)にサリアは戸惑ってしまう。ジルフレイムも二人が気になって目が離せなくなっている。サリアは目を泳がしジルフレイムやヒスイに助けを求めるが二人とも目を合わせない。

 サリアは仕方なくウェルテルから離れて柔らかく断る。


「そ、その気持ちは嬉しいけど初めてだからさ。もっとお互い知り合ってからね?)

「合コンってそんなものだろ。」


 オルフェウスの一言でさらに言葉を失うサリア。すると、ウェルテルがサリアに何か渡した。


「それではこれを。」

「えっと、何これ?」

「現在我が社が主導で進めているプロジェクト『天空都市開発計画』のVIPカードです。これがあればいつでも天空都市マクガフィンでVIP対応となります。クランの皆様と一緒にいつでも来てください。」


 ウェルテルから渡されたカードをサリアは一応懐に仕舞う。その後もヴァリスが気まずくなって黙ってしまったり終始ヒスイが挙動不審になってたりと普通の合コンとは掛け離れた雰囲気で進み結局ナンも変わらずに合コンは幕を下ろした。


 後日


『どうだったジルフレイム?』

「そうね…いい男過ぎて私に合わなかったわ。」


 ジルフレイムは母親に報告したのだった。

次回予告

サリアが合コンする一方、ヴィザルも大変なことになっていた。


「勘弁してください!」

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