バトル・ロワイアルは最初が肝心
前回のあらすじ
目指せ、銀○。
「本当にやめてください!土下座じゃ済まなくなっています!」
「開き直ったぞ、こいつ。」
ラスト・ワン・オデュッセイアが始まるとすぐにケンは後ろにいる二人の下から火柱を出して二人を燃やした。
二人の名前と共にリタイアの文字が表れ、二人は光の粒子となって消えた。
『な、なんと!ラスト・ワン・オデュッセイア開始早々予期せぬ展開!真っ先にリタイアしたのはギガントタイタンのメンバー、二人!そして、倒したのはアイアンガイアのケン・アレスザード選手!これは凄い大判狂わせだあぁ!』
『そりゃ、ケンさんですから当然です。』
『え!誰ですか!』
『はじめまして!アイアンガイア専属記者のフィルディオって言います!フィルってお呼びください!』
そう言ってフィルディオは二人に名刺を配った。
『これはどうも。じゃあなくて!なんであなたここにいるですか!って言うかどうやって入ってきたんですか!?』
『あ、そこは気にしないでください。それより、ケンさんのこと知りたいですか?』
『え、えぇ。』
『分かりました!ケン・アレスザード。14前にオリュンティア公国護衛騎士団団長を16歳で務めそれから2年間前線で戦い続けた人ですよ。』
『え?えぇ~!初めて知りました!』
『私もお父様から聞いたことがあります!確か、その時最も大きな戦争、オリュンピア大戦争をオリュンティア公国の勝利に導いた凄い人って!』
『はい。それがケンさんです。』
フィルディオの説明に参加していたほとんどのメンバーはもちろん、観客達も度肝を抜かれていた。
「やっぱりこうなりますよね。」
「そうだな。私もその戦争に参加していたがケンは凄かった。あの戦争で一太刀も受けたことがないからな。」
「もう驚きません。」
サロモスとブラダマンテも観戦していた。サロモスは当時のことを懐かしむように語っていた。
「みんな、いいわね!?私達がやることはまず、ヴィーナをケンさんに近づかせないこと!」
「了解!」
アルティネは合流できたフリーラとオリヴィエに命令していた。場所は廃墟ゾーンの北西だった。
ケンの撃破を皮切りにトロイランドの各地で激戦が繰り広げられていた。
そんな中、廃墟ゾーンには他にもアイアンガイアのメンバーがいた。マキナだ。彼女はジーっと周りを見た後に体中からミサイルやレーザー砲などを生成した。
「・・・目標、周りの全て。」
マキナがそう言った瞬間、ミサイルやレーザーが辺り一面に放たれ、リタイアの声が続出した。
『おぉっと!激戦が広がる中、またしてもアイアンガイアが暴れている!ゼウス・エクス・マキナ選手、怒涛の勢いで敵を倒していく!今回の台風の目は間違いなくアイアンガイアだ!』
マキナは一掃した後、周りを探索してある場所に向かって行った。
「凄いわね、アイアンガイア。」
アルティネ達が歩いているとマキナの撃破報告に驚いていた。すると、オリヴィエがおそるおそるアルティネに声をかけた。
「あの~、マスター。さっき、あそこで大きな音がしたのですがもしかしたらあそこにマキナさんが?」
「大丈夫だって!そんな都合よく会うわけ・・・」
アルティネが笑ってオリヴィエが指した方向を向くとマキナが歩いてきた。
「・・・」
「・・・」
「・・・メス猫を検知。排除します。」
「・・・ごめん。」
マキナを見た瞬間、三人はダッシュで逃げた。マキナも再度、ミサイルを生成して襲ってきた。
「ごめ~ん!」
「フラグ回収早過ぎでしょ!」
「それより何故か私ばかり狙われている気が。」
三人が必死に逃げていると砂漠ゾーンの手前に着いた。マキナも三人を追っかけていると急に止まった。
「?」
三人がマキナを見るとマキナはある一点を見たまま止まっていた。
「・・・警告。今すぐ出て来てください。」
すると、マキナが見た方向からギルガが現れた。
「げっ。ギルガ・フェンリオンとか戦いたくない人が来たわね。」
「上手く気配を消したつもりだがやるじゃねぇか。」
「・・・排除します。」
マキナがそう言った瞬間、ギルガが消えた思ったら背中が見えた。
上下逆に。
「・・・!」
「悪いがヤバいとわかっている奴と長く戦うつもりはない。」
ギルガがマキナの首を切り裂いていたのだ。
「・・・申し訳ありません、マスター。」
マキナは涙目になった後、リタイアが表示され爆発して退場した。
次回予告
凄い戦いがいっぱいだよ。
「雑過ぎ!」




