有名ゲームはパクられやすい
前回のあらすじ
とうとう始まったマスターズ。出場するメンバーは一癖も二癖もある相手にヴィザル達アイアンガイアはどう立ち向かうのか!
「意外とまともなあらすじ!」
マスターズ会場、アースミストに出場する全クランが揃った。それぞれのマスターが前に立ち並んだ。
『さぁ、全クランが並び立ちました!』
ホルンの実況がまた始まった。
『さて、今年のマスターズの競技は何でしょうか!?去年は大運動会、一昨年は5人編成での総当たり戦でしたね!』
『はい!去年は私も白熱して見ました!』
アテリナもホルンと一緒に盛り上がっていた。マスターズの競技は毎年、魔聖七天王が決めている。
『では、今年の競技を発表します。今年の競技はクランメンバー全員参加のバトルロワイヤルです!』
「ふざけるなぁ!」
実況にアイアンガイアのメンバーが文句を言い始めた。
「それだと俺達が圧倒的に不利じゃねぇか!」
「そんな競技、ノーカンよ、ノーカン!」
『な、なにやらアイアンガイアのメンバーが何か抗議しています。そりゃそうですよね。僅か10人で戦っていかないといけませんから。』
アイアンガイアの抗議にさすがのホルンも同情していた。
『でも、私一人では何もできないのでこのまま競技の説明をします。』
「おい~!」
しかし、ホルンはそのまま実況を続けた。
『競技の名前はラスト・ワン・オデュッセイア!ルールは簡単。今回のために造られた特別フィールド、トロイランドで自分以外のクランメンバーを全員倒したら勝利です!』
「このルール、どこかで聞いたようなぁ。」
『まず、各メンバーはトロイランドにランダムに配置されます!その時送られるのは本人ではなく魔法で作られた本人そっくりのアバターです。その後は他のメンバーを倒します。倒す方法は簡単。生命に関わるダメージを与えたらリタイアとなり、自動的にトロイランドから退場します。』
「これ、S○Oじゃね?」
「システムはワールド○リガーっぽいけど。」
「待ってください。始める前に訴えられて終わっちゃいますからやめてください。」
ヴィザルがあわててヴァンガスとエウリアを黙らせた。
『では、トロイランドの説明を行います!トロイランドは中央に高さ300mのトロイタワーがありその周りには高層ビルなどの廃墟が並んだフィールドを中心に東西南北に大きく分かれいます。まず、北はいくつかの小屋がある山脈ゾーン。西は大きな遺跡がある砂漠ゾーン。南はいくつかの島がある海洋ゾーン。そして、東は大きく深い洞窟がある森林ゾーンになっています!』
「まさに荒○行動ね。」
「・・・フォー○ナイトや機○都市xとも酷似。」
「本当にやめてください。訴えられたら惨敗します。」
ヴィザルはエレキナとマキナに握り拳を作ってツッコんでいた。
『では、説明が終了しましたので全メンバーをトロイランドに転送次第スタートです!』
ホルンが高らかに宣言した瞬間、出場するメンバーの体が消えた。
ヴィザルが目を覚ますと建ち並ぶ高層ビルが見えた。どうやら、トロイランドの中心にある廃墟ゾーンにいるみたいだった。
廃墟ゾーンの小道をケンが歩いていたら後ろから二人の人影が見えた。
「おい、あいつを殺るぞ。」
「あぁ、アイアンガイアのメンバーなら簡単に倒せるだろう。」
二人がケンに近づいた瞬間、ケンは立ち止まった。
「お前ら、一言言っておく。尾行が下手すぎだ。」
そう言ったケンは後ろにいる二人の下から火柱を出して二人を燃やした。
二人の名前と共にリタイアの文字が表れ、二人は光の粒子となって消えた。
次回予告
今回も勝手に名前とか使ってしまい本当に申し訳ございませんでした!m(。≧Д≦。)m
「懲りないですよね?」




