人脈は大事
前回のあらすじ
ダイエットをしたくないサリア達。
「じゃあ食う量減らせ。」
「やだ!」
シャルロットマーニュ学園応接室
そこにはシャルロットマーニュ学園生徒会長ハリアー・マーリンズと聖ヴァルキュリア百合女学園生徒会長アイリス•ウルト•メルキュリアスがいた。彼女の隣には高等部生徒会の面々もいてみんなハリアーが入れてくれた紅茶を飲んでいる。
「どうでした、ヴィザル君とオリヴィエさん。」
「素晴らしい生徒だ。さすがハリアー君が見込んだ二人だ。」
アイリスは優雅に紅茶を飲みながらハリアーと会話する。ハリアーが入れてけれた紅茶が美味しかったのか満足そうな顔をしている。
「さすがハリアー君の入れた紅茶は絶品ですね。」
「ありがとうございます。」
「いえいえ。こちらこそ留学の件、受け入れてくれてありがとうございます。おかげで学園生活も一層楽しくなっています。」
「それは良かったです。ヴィザル君は特殊体質について調べたいと言っていましたのでこの機会にとオリヴィエさんから打診があったのです。」
ハリアーが答えるとアイリスがなるほどと納得した顔をした。その彼女にハリアーは質問する。
「それで、ヴィザル君はやはり特殊体質なのでしょうか?」
「うむ。ヴィザル君は間違いなく特殊体質だ。だが、後天性かつ喜怒哀楽のどれでもない珍しいタイプだ。」
アイリスが紅茶を飲みながら答える。すると、ウルシアがハリアーに聞きたいことがあるようで挙手してハリアーに聞いた。
「あの、こちらからも生徒を留学させるべきと思っていますけど大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ。もし、聖ヴァルキュリア百合女学園からの留学生が来たらみんな大騒ぎの末、ヴィザル君が粛清される恐れがありますからね。」
「もう噂になっているみたいだけどね。」
「そうですね。ヴィザル君が心配です。」
ハリアーはアハハハと乾いた笑いをしながら話す。紅茶を飲み干してカップを置くと話を戻した。
「それで、今後聖ヴァルキュリア百合女学園は共学になるのでしょうか?」
「今はまだ分からん。ヴィザル君が良い子だからそこまで問題にはなっていないが学園内にはまだ男に対して恐怖や嫌悪する者もいる。しばらくはヴィザル君を通して男に慣れてもらう必要がある。」
「一応、留学として休学にはしていますが長くそちらにいるとこちらの成績にも影響してしまうのでほどほどにお願いしますよ。」
「分かっている。やっぱり持つべき者は有能な理解者と人脈だな。」
アイリスはウンウンと頷きながら紅茶を飲む。それをハリアーが微笑みながら見ているとアイリスが飲み干したカップを置いてハリアーに聞いた。
「そういえば、ハリアーに1つ聞きたいことがある。」
「なんでしょうか?」
「触手魔法って知ってるか?」
「•••は?」
顔を紅く染め興奮しながら聞くアイリスにハリアーは真顔になってしまった。すかさずヘルフィリーがアイリスの頭を殴った。
「す、すみません。度々会長のはしたない姿を見せてしまいまして。」
「大丈夫ですよ。もう慣れてます。」
「本当にすみません。」
ヘルフィリーは深々と頭を下げて謝るとアイリスを連れて退室した。他の生徒会メンバーも一礼して退室するのを見送るとハリアーは1人紅茶を入れ直して優雅に飲むのであった。
次回予告
アイアンガイアみんなでハチャメチャバーテン
「トラブルになる未来しか見えない。」




